僕がキャリアコンサルタントになろうと思った理由
国家資格キャリアコンサルタントという資格があります。
まだまだ認知度が低い資格ではありますが、今回は僕がこの資格をとった理由について書いていきたいと思います。
キャリアコンサルタントとは?
キャリアコンサルタント資格についてはネットや書籍などで様々な情報が出ているのであえてここでは詳しく書きませんが、もともと民間資格としてあった各種「キャリアカウンセラー的な資格」をまとめあげて、2016年から国家資格にしたものです。
国は2024年度末までにキャリアコンサルタントを10万人養成したいという計画を持っており2021年3月末時点では約6万人が登録しているようです。
ちなみに「名称独占資格」というものなので、資格を持たずにキャリアコンサルタントを名乗ったり、紛らわしい名前(キャリア○○コンサルタント等)を名乗ることも禁止。違反した場合は30万円以下の罰金が課されます。
参考記事:「キャリアコンサルタントの役割と資格取得までのご案内」
なぜ僕がキャリアコンサルタントになりたいと思ったのか?
なぜ僕がキャリアコンサルタントになりたいと思ったのか。
きっかけはたまたまある時期に友人や後輩から同時多発的に人生相談を受けることが増えたことです。
・会社を辞めようか悩んでいる
・今の会社では成長が出来ない気がする
・起業に興味がある
・転職したいけど出来るか心配…
などなど。ときには、
「占い師から『今年の4月までに新しい事にチャレンジすると良い』と言われたから思い切って会社辞めて起業してみようと思うけどどうかな!?」
という不思議な相談をされたこともあります。 ※全力で止めました
相談に乗ること自体は嫌いではないし、彼らのためを思って自分の思うことを精一杯伝えたつもりです。
しかし僕の話を聞いた後輩たちはいつも決まって「やっぱり会社辞めます!」とか「自分も独立します!」という結論になってしまい、
果たしてあのアドバイスで正しかったのかな?
と、後から疑問に思うことがよくありました。一体なぜそうなってしまったのか?
相談に乗るはずが知らずしらずマウントをとってしまう自分
人の相談に乗る時に僕はよく自分の実体験を話します。それ自体は別に悪いことではないと思います。
例えば僕は会社員時代の27歳の時にモヤモヤして退職を決意し、3日後に海外留学。その半年後に思い立って会社を起業した経緯があります。
その経緯を知っている友人や後輩たちが僕に相談するのも分かります。
しかしこうした実体験を「会社を辞めようか迷っている人」や「起業を考えている人」に話す時は注意が必要です。
実際はそんなにカッコいいものではないし苦労も多いのですが、悩んでいる人からするとカッコよく映ってしまう。
こちらも相談にのる以上彼らの手本にならなければという意識が働きます。
さらに良くないのは、こちらがあまりキラキラした感じを出すと、相談者が「自分はなんてダメな人間なんだ…」と思い悩む事があります。
つまり僕は相手のことを思って相談に乗っているつもりが、
「俺はすごい。君はダメ。」
というメッセージを無意識に発しているのでは?と考えるようになったのです。
本来なら人生の選択と決定をするのは本人だし、他人が決めることではありません。不満はあれど今の会社に残る方が幸せな人もいるだろうし、起業に向いていないのに他人にそそのかされて失敗してしまう人も沢山います。
キャリアに関する理論を学び、カウンセリングを正しくできるようにしたい
「人生相談の乗り方が違うんじゃないか?」と違和感を感じていた時に、たまたまキャリアコンサルタントという資格のことを思い出して、この資格に関連する本を数冊読みました。
既に資格をとっている先輩からも話を聞き、「いい勉強になるからとってみれば?」と言われてすぐにキャリアコンサルタント養成講座を申込みました。
約35万円ほどかかります。高ぇ…。
専門実践教育訓練給付制度をいうものを利用すれば最大70%が返ってきますが、僕は会社役員で雇用保険を払っていないので全額自己負担。高ぇ(笑)。
資格取得の勉強を通じて学んだこと
これについては改めて詳しく書くつもりですが、カウンセリングをする上で大切なことは、
相談者が今後どうすればいいのかを本人自身に気づかせてあげること
だと思います。
つまりこちらからあれをしろ、これをしろ、と指示を出したりマウントをとるのではなく、カウンセリングをしているうちに「だんだん自分がやるべきことが分かってきたぞ」「自分はこういう理由で悩んでいたのか」と本人が気づく状態。これが理想のカウンセリングの第一歩だと思います。
そして本人の気づきをきっかけに自己決定していくのが望ましいのです。
僕はこのことを学んだだけでもキャリアコンサルタントの勉強をしていて良かったと思いました。
これから資格取得を志す皆さんの参考になれば嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?