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もし明日、日本からキュウシュウがなくなったら

こんにちは!
キュウシュウチームです!

私たちキュウシュウチーム(あかね、すず、せい)は企画展コンセプト策定のためのエリア研修で、鹿児島、熊本、福岡、佐賀を訪問してきました!
超絶怒涛の2泊3日をぎゅぎゅっと凝縮してご紹介します。

▶雨の中の祭り

1日目、すずとせいは一足早く、鹿児島へ出発しました。あかねちゃんとは、夜に合流です。

鹿児島中央駅に到着すると、生憎の雨。
車を持たない私たちは、これは移動が大変になるぞ…と、なんとなく落ち込みモードになってしまいます。

そんなときでした。
どこからともなく聞こえてくる明るい音楽と掛け声。
にぎやかな音に吸い寄せられるように駅前の広場へいくと、そこには、鳴子を持って踊る人たちが!!
なんと、鹿児島は、よさこい祭り(かごしま春祭り 大ハンヤ)の真っ最中だったのです。

雨をものともせず、エネルギッシュに踊る人たちの底抜けの明るさに、「九州」の力強さを感じます。
気づけば、雨に落ち込んでいた気持ちもパーッと晴れやかになっていました。

「これって、九州らしいんじゃないかな?」
九州に着いて1番はじめに感じたこの空気感を、企画展コンセプトに生かすことはできないだろうか。
そんなことを考えながら、私たちの研修は始まりました。

▶地域の魅力は人の魅力

アナザージャパンでは、企画展コンセプトづくりをサポートしてくださる、地域で活動するクリエイターの方々を、「エリアメンター」とお呼びしています。

私たちキュウシュウチームのエリアメンターは、一般社団法人BRIDGE KUMAMOTO代表理事の、佐藤かつあきさんです。

研修が始まる前、私たちはかつあきさんに、「人に会うことが最も学びになる」というメッセージをいただいていました。
地域の歴史や文化や名産品は、今やネットでも簡単に調べられる時代です。しかし、「人と会う」という経験は、その場でしかできません。
「たくさんの人と話をしよう」
企画展コンセプトの策定に加えて、このことも今回の私たちの研修の目標になりました。

お店の店員さん、市役所や県庁など行政で働いている方、タクシーの運転手さん、農家の方、伝統工芸の作り手さん…
鹿児島、熊本、福岡、佐賀で出会った方々は20名以上。その全ての人たちに、私たちは同じ質問をしました。

「地元の好きなところってどこですか?」

そんな問いかけに返ってきた答え…

「人があたたかいんだよね〜」
「佐賀の実家に帰ると必ず誰かが声かけてくれる。おかえり〜って。おすそわけもくれたり。」
「鹿児島の人って、鹿児島が大好きなんだよ」
「福岡の人って、福岡が1番!ってみんな思ってるところが好き」

やっぱり「人」なんだ。
歴史や文化、産品そのものではなく、それを作り、関わり、その土地で暮らす人たちの魅力こそが、地域の魅力に繋がっている。

だから、地域の魅力を発信するお店を作るのならば、ただ物を置くお店ではなくて、「人の想い」が伝わる場にしたい。

そんな気持ちが、私たち3人の中で大きくなっていきました。

▶九州だけを表す言葉

2日目に熊本に伺い、エリアメンター、かつあきさんとのコンセプト策定に向けた壁打ちが始まりました。

「第二のふるさと」「あたたかさ」「繋がり」
キーワードは出てくるものの、それが「他の地域でも言えることなのではないか」というところで議論が止まってしまいます。九州だけを表す言葉を出したい…と悩む私たちに、かつあきさんがある問いをくださいました。

「もし明日、九州がなくなるとしたら、日本から何がなくなると思う?」

その問いをいただいた時、なんだか目が覚める感じがして、そのあとは連想ゲームのように、ひとりひとりから言葉が溢れてきました。
そして話は、それぞれが九州で経験してきた思い出話へ…
「地元で過ごすこんな時間が好きだったんだー」と、たくさんの人に聞いてきた「地元の好きなところ」を自分達の思い出と重ねて話していくうちに、私たちはある言葉にたどり着きました。

「九州らしさ」「九州にしかないもの」
そう考えていた時にはなかなか出てこなかった言葉が、「もし九州がなくなったら」と少し視点を変えることで、ポン!と出てきたのです。
ひとつの事柄を、さまざまな視点から見てみることで、唯一無二のコンセプトワードが生まれるのだと実感を持って学ぶことができました。

今、私たち3人はそのコンセプトに沿って、お店づくりを進めています。
気になるそのコンセプトの発表はもう少し先になってしまいますが、来てくださる方々に心から楽しんでいただけるお店になると、自信を持って言うことができます。

私たちがつくる、もうひとつのキュウシュウ
楽しみに待っていてください!

今回のライター:Sei Yamaguchi(キュウシュウ)

#アナザージャパン #地方創生 #学生経営 #研修 #コンセプト #鹿児島  #熊本  #福岡  #佐賀


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