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伊藤なむあひ「鹵」
◆作品紹介
焦土と化した世界を跋扈する、マチ子とオルタナ力士とその他さまざまなものたち。ぶっ壊れた世界におけるその跋扈しぶりは半端ではなく、ありとあらゆるものたちが自由の限りを尽くし、その中にはもちろんこの作品そのものも含まれている。一文一文が制御を失って蠢き、絡まり、のたうち、這い回る。テキストはグルーヴを生み出すよりも早く複雑骨折を繰り返し、そのつまずきが新たなグルーヴとなって物語を覆い始める。しかし、そのくらいでなければ神は殺せないのだ。ジ・エンド(おしまい)の向こうの混沌(リアル)を存分に味わってほしい。(編・青山新)
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4,310字
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