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還暦不行届 第十二回 ファッショニスタとは

監督が決まったものしか着ない、と言うのは何回か前の還暦不行届でも書いた。
とにかくひたすら着替えることやコーディネートが面倒らしい。

シャツ類はボタンをひとつひとつ留めるのがめんどくさい。
と言う理由でプルオーバーしか着用しない。
それほどまでに衣類にエネルギーをさきたくない人間なのだった。

なのでそんな監督が悩まないようにスティーブ・ジョブズのようにデニムに黒タートルなど、
同じコーディネートをずっと続けるのもありだと思いつき、
最初の頃トライしてみた。
しかしいかんせんデニムが死ぬほど似合わない。

そう、付き合い始めてまず私が気になったのは服装である。
「監督不行届」のおまけページにある当初のスタイルは
ひとつも誇張していない。

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コミックス「監督不行届」(祥伝社刊)より

その頃の監督がワードローブとして毎日着ていたのは
いなげやで買ったラルフローレンに寄せた「POLO CLUB」という
ロゴの入ったエメラルドグリーンのスエット上下だった。

あまりにもバッキバキの目が覚めるようなエメラルドなので
「なぜそれを選んだのか」と聞いてみると、

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安野モヨコ&庵野秀明夫婦のディープな日常を綴ったエッセイ漫画「監督不行届」の文章版である『還暦不行届』の、現在連載中のマンガ「後ハッピーマ…

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