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物心ついた時から父がうつ病だった話

私の父は会社を経営している

おじいちゃんの会社を一代で大きくし
事業を拡大している

私の父は昔から家族と一緒にリビングでくつろぐことがあまりなかった
夕飯を食べたらすぐに自分の部屋にもどり
映画を見ながらうたたねをしていた

そんな父のことを小学生の私は特に気にすることもなく成長した

ある日、父が部屋で一日中寝てる日があった
具合が悪かったらしい
だか、それは数日続いて、数週間続いた

部屋で寝ているのが当たり前になった

でも会社はまわっている
父がいなくてもまわるくらいの規模になってはいるけれど、みんな心配した

経営は孤独ってよくいうけど
父が何を考えているか誰もわからなかった

父の苦しみがわからないから
誰も何もしてあげられなかった、今も

気づいたら父はうつ病の診断をうけていた

気分がいい時もあれば
沈んでしまうときもある

それは私もよくあることだけど
父はもう何年もそれを繰り返していた

いろんな病院を転々として
いろんな治療を受けていたらしい

うつ病は何回も再発しやすい心の病気だ

とても難しい病気

家族もどう向き合っていいのかわからない
それでも元気に生きていてほしい

経営者だからうつになりやすいわけじゃないと思う、いつ誰がうつになったっておかしくない

私だっていつうつ病になるかわからない

もしうつ病になったら誰かに話を聞いてほしい
自分を認めて欲しい、受け入れて欲しい
許して欲しい、ただそばにいて欲しい

だからまずは私がお父さんにとっての
その誰かになってあげたいんだ

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