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強迫性障害

強迫性障害(OCD: Obsessive-Compulsive Disorder)とは、不合理な考えやイメージ(強迫観念)や、それらに対処するための繰り返しの行動や儀式(強迫行為)によって特徴付けられる精神疾患です。
以下にその特徴を説明します。

強迫観念(Obsessions)

  • 繰り返される不安や恐怖を引き起こす考えやイメージ:これらは個人の意思とは無関係に頭に浮かび、非常に苦痛を伴うことが多いです。例えば、汚染への過剰な恐怖、事故や災害が起こるという強い不安などがあります。

強迫行為(Compulsions)

  • 強迫観念を和らげるための繰り返しの行動や儀式:これらの行動は強迫観念からくる不安を減少させる目的で行われますが、実際には一時的な安心しか得られず、繰り返し行う必要があると感じます。例えば、過剰な手洗いや確認行為、特定の順序で物事を行うことなどがあります。

診断と治療

  • 診断:OCDの診断は、精神科医や臨床心理士が行います。診断基準には、強迫観念や強迫行為が1日1時間以上を占め、日常生活に重大な影響を与えているかどうかが含まれます。

  • 治療:治療方法には、認知行動療法(CBT)と薬物療法が一般的です。CBTの一環である曝露反応妨害法(ERP)は、強迫観念に直面しながら強迫行為を避けることを学ぶ治療法です。また、抗うつ薬などの薬物療法も効果があるとされています。

日常生活への影響

OCDは、仕事、学業、家庭生活などに大きな影響を及ぼし、社会的な孤立や生活の質の低下を引き起こすことがあります。
早期の診断と適切な治療が重要です。

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