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チームの多様性を成果に繋げるインクルーシブリーダーとは?

こんにちは、ダイバーシティ&インクルージョン推進を組織と人の側面から支援するAn-Nahal(アンナハル)です。

私たちはイノベーション創出に向けて、多様な人材が協働するチームを増やすことをミッションにリーダーシップトレーニングなどを提供しています。
今回は、そんな多様性あふれるチームが成果を出すために必要とされる「インクルーシブ・リーダー」について解説していきます!

インクルーシブ・リーダーはどのような影響を組織に与えるのか、インクルーシブ・リーダーになるためにはどのような資質が必要なのかを紹介します。



An-Nahalは、5月の1ヶ月間 #世界文化多様性デーに合わせて、「文化多様性を組織の力に」をテーマに様々な情報発信を行っていました。

その一環として、noteでは組織に文化多様性があることの重要性や、文化多様性のある組織の心理的安全性を保つためのアクションなどを紹介しています。

今回の投稿にも関連する内容が多く含まれています。ぜひこちらもチェックしてみてください!


多様な人材がいるチームが成果を出すための条件

そもそもなぜ組織の多様性が重要とされているのでしょうか?

グローバルなコンサルティングファームKorn Ferryの調査によると、多様な人材がいる組織の方が、同質性の高い組織よりも生産性が高いというデータがあります。

Korn Ferry"The importance of inclusion in the workplace"より引用

しかし、ここには欠かせない条件があります。

それは、「マネジメント」が機能していること。グラフのハイライトされた部分には、Diverse teams “well managed”(「よく管理されている」多様性のあるチーム)と書かれています。

つまり、ただ多様な人材がいるだけではなく、その多様性を活かすにはマネジメントが不可欠です。

私たちは、この多様性あるチームをマネジメントし、成功に導く存在としてインクルーシブリーダーという考えを取り入れています。

なお、インクルーシブリーダーという定義は近年注目され様々な定義がありますが、今回はデロイトの定義をもとに解説します。

インクルーシブリーダーが組織に与える影響とは?

デロイトの調査によると、リーダーの行動によって、メンバーが公正さ、尊重、帰属意識や心理的安全性を感じる(=インクルーシブな環境で働けているか)かどうかに最大70%の差が生じるという結果が出ています。

また、3つの観点からも具体的な変化が見られます。

  • チームのパフォーマンス:+17%

  • 意思決定の質:+20%

  • チーム内のコラボレーション:+29%

また、別の研究によれば、職場がインクルーシブであるという従業員の認識が10%高まると、年間の出勤日数が1人につきほぼ1日増え、欠勤のコストを下げることも明らかになっています。

https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/au/Documents/human-capital/deloitte-au-hc-diversity-inclusion-soup-0513.pdf

このように、チームの多様性を活かすにはリーダーの適切なマネジメントが不可欠だとわかります。

インクルーシブリーダーに必要な6つの資質

ここからはインクルーシブリーダーに求められる資質をご紹介します。
今後それぞれの資質についてさらに詳細をご紹介していきますが、今回は各資質の概要についてみていきます。

① コミットメント

コミットメントというとカタカナでわかりにくいのですが、日本語だと公約とも言えるでしょうか。つまりは言動の一貫性=言ったことと、実際の行動が矛盾していないことです。

ステップ1:まずは公約を掲げる=発信する
ステップ2:その公約に基づいた行動をする
ステップ3:現状・成果・課題を説明する

このように、ポイントは完璧にすることではなく、言動一致と情報開示です。常に100%インクルーシブな状態を作ることは難しいからこそ、取り組み姿勢が重要になります。

② 謙虚と勇気

謙虚と勇気、相対するような言葉ですがどういうことでしょうか。自分自身の弱みを開示すること、そして周囲のサポートを求めることが一つ。もう一つは相手に対しても時に耳の痛いことであっても、一歩踏み込んだフィードバックをする勇気を持つことが大事になります。

リーダー自らが弱みや失敗を共有することで、お互いに率直なフィードバックと学び合いをする関係性を築くことに繋がります。

③ バイアスの認識

ポイントはバイアスの排除ではなく認識、という点です。バイアスとはもともと人間が即座に危険を回避したり、過去の経験をもとにより良い選択するために必要な学びの蓄積とも言えます。だからこそ、自身や組織にバイアスがあると認識した上で、それが意思決定や評価に悪影響しないような仕組みづくりが必要となります。具体的には人事評価・配置・意思決定など日頃の業務・行動から改善することができます。

④ 好奇心

ここでいう好奇心とは、他者からの視点を積極的に取り入れること、相手から学ぼうとする姿勢としての「オープンマインド」といったキーワードが挙げられます。具体的には他者から学ぶための質問力や変化を柔軟に受け入れることで、従来の考えや1人では得られない視点・機会を見つけることができます。

⑤ 文化的知性

文化的知性のポイントは、「いつでも学ぶことができる」ことです。
異文化について学びたいという動機が学習につながり
▶︎ そこで学んだことがチーム・ステークホルダーとのコミュニケーションにどのような影響を及ぼすのかの認知へ
▶︎ そしてその状況に対応する適応能力、と実践しながら学ぶ

このLearning by doingのプロセスを楽しむことでチームの文化的知性も高まっていきます。

⑥ コラボレーション

最後はコラボレーション!そもそもインクルーシブリーダーの役割はチームとして成果を出す=コラボレーションの質を高めることにあります。そのためにはリーダーが先導するだけではなく、メンバー個人に裁量を与えることで新しいコラボレーションが生まれていきます。また、このメンバー主導のコラボレーションが「貢献している」という実感につながり、さらなる帰属意識の醸成と積極的な発言・提案がうまれるチームを作ります。

まとめ

今回は、多様性のあるチームが成果を出すために必要なインクルーシブリーダーとは何か、そしてインクルーシブリーダーに求められる6つの資質の概要をご紹介しましたがいかがでしたか?

次回からは、それぞれの資質を向上するためのポイントや事例など、読者の方が明日から実践できるインクルーシブリーダーのTipsをお届けします。

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(参考文献)

インクルーシブリーダーに必要な6つの資質については、NEC様向けに行った講演レポートでも解説しておりますのでぜひ読んでみてください。


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