アルコール依存症 顔つきより気になったこと
アルコール依存症で誤解していたことはいくつもあったけれど、入院三日目くらいでわかったこと。
最初の記事で書いた、顔つきより気になったというのはこのこと。
手足はガリガリ、でもお腹はポッコリ
仕切りのない6人部屋なので、患者同士の着替えの様子がどうしても目に入ってくる。入院三日目あたりで気づいたのはガリガリに瘦せ細った人が多いこと。大酒飲みは太っているものだと勝手に思っていたので驚いた。
依存症の治療には集団生活も含まれるとのことで、入浴も3人くらいで一緒に入る。そこで見たのは、手足はガリガリでもお腹はポッコリという、小さい頃にテレビか何かで見た、飢餓で苦しむ国の子供のような体形。
栄養失調で入院してくることも多い
アルコールは高カロリーながら栄養価がほとんどない。飲むと瞬間的に元気になるのは高カロリーだからであって、いくら飲んでも身体に必要な栄養価はない。
さらにアルコールを連日飲み続けることで胃腸が弱ると栄養価を吸収できなくなる。結果、手足ガリガリ、お腹ポッコリに。
手足が痩せ細って血管に点滴の針がなかなか入らず、看護師さんが30分かけて針を入れる姿も度々。
血液検査の結果が良くても依存症になる
血液検査では私はいつも全ての値に問題はなく、肝機能、腎機能とも悪いところはなかった。入院時の検査でも「γ-GTP」は13で問題なし(女性の基準範囲は8~37)。
同じように肝臓の値は良く、点滴のような内科的治療が全く必要ない依存症患者はけっこう多い。血液検査の結果が良くても依存症になる、というのは自分がなってみてわかったこと。そして、とても伝えたいこと。
依存症と深い関りがある性格
私はとてもカッコつけなので、ガバガバ飲みながらも美容体重をキープするための努力をしていた。食べる物にも順番にも気をつかって、ストレッチやランニング、パーソナルトレーニングにも通ったり。見た感じは依存症っぽくないと言われることも多い。
そのカッコつけでコダワリが強い性格が、実は依存症と深い関りがあることを、治療プログラムの中で知っていく。
そんなことをポツポツと書いていきます。
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