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アルコール依存症の検索キーワードに答えてみた

断酒して一年が過ぎた。夜な夜な浴びるほど飲んでいた日々が昔に感じる。

アルコール依存症はアルコールに対してコントロール不能になった状態を指す、というのは依存症専門の医療機関で教わったこと。

入院時、私の診断結果は、病名「アルコール依存症」、症状「強迫的飲酒欲求・連続飲酒発作・精神運動興奮状態・抑うつ気分」。もはやただのお酒好きではすまされない字づら。

この病気にはイメージ先行の偏見があったけれど、コントロール不能になるというのがどういうことかを身をもって知った。
知ったからこそ、私はどんな風にアルコール依存症になっていったのか、そして何をやったら飲むのが止まって、断酒を続けるために毎日何をやっているのか、書いてみようと思う。

で、最初はまず、Googleで出てきた検索キーワードに答えてみるところから。(あくまで私が経験したこと、学んだことを書いてます)

「アルコール依存症 診断」

アルコール依存症WHO(世界保健機関)チェックシートで確認できる。
個人的には、何日飲まないでいられるか、というのもちょっとした判断基準かもと思う。二日酔いで胃腸が弱って飲めないというのはノーカウントで、飲める身体で何日飲まないでいられるか。私は二日ももたず、入院するころには胃痛でも発熱でも飲んでいた。

「アルコール依存症 成れの果て」「アルコール依存症 末路」

死。病死、事故死、自死(自殺)。
依存症になってしまったら断酒しない限り早々に死んでしまう。
実際、同じ時期に入院していた人が2人亡くなっている。銃刀法違反で逮捕された人もいる。入院治療したのに、どうしてそんな結果になったのかは改めて。

「アルコール依存症 顔つき」

無表情で潤んだ虚ろな目。
入院した日にカルテ用に撮った自分の写真をみたら、焦点がまるで合ってなかった。入院したばかりの人はだいたいが無表情でそんな目をしていた。個人的には顔つきよりも、たくさんの患者に共通している体形のほうが気になった。

「アルコール依存症 脳」

委縮する。
入院中、アルコール性認知症の人が何人かいて、文章が書けない、読めない、会話が成り立たないなど。依存症の治療プログラムを受けるのにも支障があったと思う。

「アルコール依存症 寿命」

平均寿命は52歳。
アルコール依存症から回復した精神科医が教えてくれた。このことは改めて書こうと思う。

「アルコール依存症 治し方」

断酒。
多分ほとんどの人が入院治療からの断酒。私は閉鎖病棟に入院した。
なぜ断酒なのか、節酒ではだめなのか。さらに最近では減酒というのもあるようなので、調べたら書いてみようと思う。治療プログラムの内容や、なぜ閉鎖病棟だったのかも。

「アルコール依存症 末期」

アルコール性認知症、糖尿病からの足切断、骨粗しょう症からの骨折など、寝たきり状態の患者も多かった。アルコール性認知症が進行するとどうなるか、鈴木保奈美さんが出演している映画「カノン」を観るとよくわかる。

おまけ。グラスの中身。

この記事の写真は「リンゴジュース 無料」で取ってきたものだけれど、飲んでた頃ならお酒に見えて喉が鳴ってた。今はちゃんとリンゴジュースに見えるし、リンゴジュースは美味しい。だから心穏やか。

そうなるまでのことを、ちょこちょこ書いていきます。

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