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上手く書けても、上手く話せないのはなんで?


ライターをしていると、必然的に話すのも得意だと思われます。

でも実際の私は喋るとしどろもどろになり
言葉も噛み噛み
伝えたいことを必死に伝えようとすると話が遠回り
最終的にオチのないつまらない話になりやすい。

おもしろかったことを伝えたいのに
話したあとに「そうなんだ~」くらいの
薄いリアクションが戻ってくる。

頭の中で浮かんでくる言葉を繋ぎ合わせたいのに
どれをどの順番で話せばいいんだろうと考えながら話すと
結局「何が言いたいの?」みたいなことになってしまう。

日常のちょっとしたことでも面白い話に変えられる芸人さんは
本当にすごいと『すべらない話』を見る度に思います。

でも文章を書く際は、リアルタイムで相手からのリアクションもないし
自分のペースで言葉を並べられる。
さらに読み返してみて、わかりにくい箇所があれば
言葉を繋ぎなおせます。

人との会話の時はそれを瞬時に行わなければなりません

人と喋るのが苦手なわけではない。
ただ伝えるのが下手。
説明が下手。
話すのが難しいと感じる。

逆に言えば、話すのが上手いからと言って
書くことも上手いかと言えばそうでもない

むしろ私の周りには「文章書くの苦手なんだよね」っていうお喋り上手が多い印象です。


使っている脳が違う?

調べてみたところ『脳にはクセがある』という一文を見つけました。脳のバランスが偏ってくるということらしいです。

例えば私なら、人と喋るより書く時間の方が圧倒的に多い。
日常のこと、自分の気持ち、好きなこと
どれも人に直接話すわけではなく、Twitterやインスタを通して文字で伝えています。noteに書き留めたり、頭のなかで文章にすることも。
すると、脳の中では「書くクセ」がつきます。
その分、喋らないので ”書く””話す” 時に使う脳のバランスが悪くなり、結果的に『書くのは得意だけど話すのは苦手』という脳のクセに繋がる。

さらに脳は ”いつもと同じこと” を好みやすいため
書くことが習慣付いている私は、誰かと話すよりも書くことばかり選んでしまうため、無意識のうちに「喋るのが苦手」という志向に結びついてしまっているようです。

話すことが苦手なので、意識的にインタビューの仕事はほぼ断ってきました。その代わり、編集さんがインタビューした音声をわかりやすく組み直して文字起こしすることが多く、得意にも感じています。

皆がみんなそうかと言えば全然違って
ライターさんの中には書くだけじゃなく
お話が上手な方もたくさんいます。

話すことが上手なライターさんは
自分で取材して、インタビューをする方が多い印象です。
「書く」だけじゃなく「話す」「聞く」ことも同時にしているので、ライターにとっての脳バランスがとても良い状態。

どうしたら話すのが上手くなる?

上手く話せるようになるには、脳についてしまったクセ脳コンディショニングすることで改善が可能だというのです。

脳コンディショニングとは、現代人が特に使わなくなってしまった脳番地、つまり右脳の視覚系、記憶系、理解系を刺激し、バランスの悪い「ゆがんだ脳」を解消しようというものです。脳の使い方を変える=脳コンディショニングすることよって、左脳に偏っていたクセを改善し、脳のバランスをよくすることができます。現状とは対極にある行動をしてみるのです。そうすることによって、左脳に偏った脳のクセを、中庸の状態にできます。

2015/12/16 加藤俊徳「会話が弾まない原因は「脳の使い方」にある!」/東洋経済ONLINより

私の場合、意識的に「書く」よりも「話す」を多くすることで脳コンディショニングされ、脳のバランスが良くなるといった感じ。

文章の上達方法でもよく見かける
「とにかく書け」「毎日書くことを習慣に」も同様
脳内の「書く」バランスを強化させるためなんだと理解できます。

どうしても「書く」ことだけに意識が向きがちですが、「読む」「聞く」「見る」「話す」とバランスよく脳を鍛えることができれば、結果的に「書く」ことのスキルアップにも繋がっていきます。


あとがき

一概には言えませんが、脳のクセだと思えば話すことが上手くいかなかった時に「あー脳のクセ出ちゃってんな」って思うことで、ただ落ち込むよりも心を軽くすることができそうです。

書くと話すの比率が 7:3 だとすれば
5:5にすることで最強になれるということでしょうか。

とは言え、私には喋る相手がいないので
脳バランスはどんどん悪くなりそうです。



















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