半笑いのポッキーゲーム
本文
「ポッキーゲームしようか?」
彼が突然しゃべりかけてきた。
何それ。いきなりキスしようっての?
魂胆は見え見えなんだよ。
まあ。乗ってやろうじゃん。
面白いことになりそうだし。
「何味でやんの?」
「イチゴ味。それしかないからな」
「何それ」
中途半端に笑ってしまった。
「行くよ」
「おっけ~」
両端からポッキーを食べ進める。
ポッキーのチョコってこんな甘ったるかったっけ。
そしていよいよキスをする……瞬間。
デコピンをお見舞いしてやった。
思ったより反応が薄かった。
笑えないな。顔は少し笑ったみたいだけど。
参加企画
クリエーターとして活動していくために、よりよい機材などが必要でございますわ。 ぜひご支援の程、お願い申し上げますわ。