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ルールを知らないオーナメント

本文

気が付けばもうクリスマスイブ。
大掃除や飾りつけを終えたらとっくに24日になってしまっていたのだ。


とりあえず、ブレイクタイムにするか。
と思った時だった。


オーナメント:お飾りが不自然に動いていた。
まるで、ツリーに規則正しく飾られるのを嫌がるかのように。




「早く早く」

幻聴だろうか。
ツリーの方を見るが、誰もいない。



気のせいかと思い、コーヒーを淹れることにした。
その最中だった。

1つのボーブル(飾り玉)がツリーを登っていた。
本来星の飾りが置かれているところ:頂上までやってきた。





「いい眺め」





また声が聞こえた。


妖精か小人でもいるのだろうか。
それともオーナメントが自我を持っているのか?



「僕だって」
「私だって」


「「「「「「頂上からの景色が見たいんだよ」」」」」」






ルールを知らないのか、あるいは……。


あとがき

私月ノ宮闇からも、メリークリスマス!

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