雪解けアルペジオ
本文
できない。
作れない。
推しに影響されてDTMを始めてみたが、良いフレーズがちっとも浮かんでこない。
推しはDTMの天才だ。
特にアルペジオは「らしさ」がある。
自分ではうまくできないなら、アルペジエーターを使ってみよう。
その後。
曲を作るときはアルペジエーターに頼るようになってしまった。
鍵盤に触れるだけで適切な音運びができる。
それでも何かが足りないのだ。
オリジナリティだ。
楽曲は自分らしさを表現する方法の一つではなかったか?
それをすべて機械任せにするのはちょっと「らしくない」気がする。
このメロディはちょっと変えよう。
此処の音はちょっとおかしいな。
こっちのドラムの方がしっくりくる。
遂に曲が完成した。
アルペジエーターを活用しながら、自分なりに打ち込んだ甲斐があった。
あ、タイトルを決めてなかった。
う~ん、聴いた感じ、雪解けっぽいな。
よし、『雪解けのアルペジオ』これで行こう!
バズりますように!
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