新たに見える意味
見た目は同じ風景でも意味が変わる、というのは珍しい話ではない。
それは風景が変化しているからなのか見る私が変化しているからなのかあるいは両方なのか、ともあれ全く同じものが再生されていくわけではない。円環や螺旋。あるいは揺らめく波。同じように見えるが全く同じところへ戻るわけではなく、わずかながらズレが生じてくる。
写真もまた時を経て意味が変わりうる。写真は強い感情の反映で、現像してすぐは撮った瞬間の感情に強く引っ張られる。しばらく置くと当時とはまた違った視点もあり、落ち着いて写真と向き合える。
過去作の持つ意味は決して小さくない。それを梃子に今の自分と改めて対話することで得られるものがある。。
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