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【制作日誌】マンガの英訳添削の話

こんにちは、安良です。
今日は、最近進めているマンガ制作について書こうと思います。

先日なんとか1話のプロトタイプが形になったので、友人知人に読んでもらいつつ、英訳の添削をお願いしました。その英語指南で「なるほど!」と思った事がありまして、それを記録したいと思います。素人の備忘録ですが、なにがしかの参考になりましたら幸いです。

💭💭💭


■改善されたセリフ回し

↑ 元の日本語 ↑

私の翻訳:Have my hands gone wrong?
修正案:Do my hands fail me?

私の英文は直訳でしたが、修正案で劇的な響きになりました! 「我が手が狙いを狂わせたか?」の意味合いで、英語話者がかっこいいサムライに期待するようなセリフなのだそうです。「ヒーローは直接的な表現を避けると良いです」との提案に、思わず大きく頷きました。


↑ 元の日本語 ↑

私の翻訳:Well, I'll get it
修正案:Well, I guess I'll have some.

元の文はいかにも直訳で、普通に「はい、いただきます」になっていました。一方の修正案では「では(疑わしいけど)少々いただきましょうか」の感じになっています。このセリフには「用心している気持ち」を含ませたかったので、良い雰囲気になりました!


↑ 元の日本語 ↑

私の翻訳:Idiot!
修正案:Fool!

ここでは「Fool」の方が、おじさんの印象になるとの事です。「Idiot」の場合、やや子供っぽく聞こえる感じ。なるほど~、それはネイティブ特有の感覚としか言いようがありませんね。


↑ 元の日本語「もう一杯呑め」 ↑

私の翻訳:Drink one more cup
修正案:Another! Have another!

元の文はまたしても直訳的でした。修正案では「もう一杯、な、もう一杯いこう!」みたいな感じが滲み出ていてすごく好きです。


■フキダシの中のピリオドについて

日本のマンガはフキダシの中の「。」を抜くことが多いので、それにならって「.」を付けていませんでした。しかし「英文では文末にピリオドを付けた方が違和感がありません」と教わりました。文化によってセリフの作法も異なるんだな、と思ったものです。


そして、修正した英訳版はコチラになります↓↓ 👀✨

★ Sword of Seifu (清風ノ剣)

主人公は青年剣士の清風せいふうくんです。彼が旅の道中でいろんな妖怪と出会い、争ったり話し合ったりする物語です。


🎴🎴🎴

英語翻訳を振り返って

友人に添削をお願いする時、直訳の回避が念頭にありました。なので、できるだけ自然な響きになるよう、キャラの雰囲気や場面に合うようにしてほしいと伝えました。
こんなときは英語母語話者 ネイティブ の存在がとってもありがたかったです。

あと「このセリフで大丈夫かな?」と自信を持てなかった日本語も、「あっ、こういう表現もアリだな」と添削から気づけました。英訳することで母語の不備も修正できるというのは、自分にとって新鮮な経験でした。快く協力してくれた方々に、あらためて感謝の意を伝えたいと思います。

今回はここまでになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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