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今年もたくさん、ありがとう


自分にも他人にも素直になる。自分を好きになる。


これは去年のnoteに書いた、2021年の目標。
自分を変えたい一心で、努力している最中だった。


去年の10月ごろだったか。

高校時代の親友に支えられ自分と向き合い、制限をかけられた生活の中から生きる意味を見出そうとしていた時、好きな人ができた。

それまで好きだった人への4年間の気持ちが薄れていって、大学で出会った彼をどんどん気になっていく自分がいた。新しい人を好きになるトキメキ、ワクワクを何年ぶりかに感じたその瞬間、このままでいいやで諦めていたことが、このままじゃ嫌だ!に変わっていった。

今度こそ、好きな人と付き合いたかった。

前みたいに大好きなのに好きじゃないフリをしないで、素直に好きって言えるようになりたかった。
また蛙化現象をおこしたくなかった。自分に自信をつけて、自分を好きになりたかった。

塾講師バイトを始めた。大学でも積極的に友達を作り始めた。一生懸命に趣味のギターを練習し始めた。高校の時みたいにまた美容に気を使い始めた。部屋の模様替えをした。車の免許を取った。

そして、好きな人にアプローチした。ちゃんと素直に、好きだと伝わるように。嫌われるのが怖いというよりも強く、失敗してもいいか今までと違うことをしてみたい、という気持ちが強かった。関係が壊れるとかどうでも良かった。好きな人に想いを伝えないで何年も後悔をしたくなかった。


でも、結果的に好きな人と付き合うことはできなかった。

もっと気遣いしてほしい。彼から言われた言葉を考えていた。わたしはそんなに相手に我慢させてたのか。相手のことを気遣っているようで、自分のことしか考えていなかったのか。

でもどう考えたって、我慢して傷ついて、自分勝手に振り回されてたのはわたしの方だった。好きだからなんでも許してあげるって、好きな人のためならどこまでも都合のいい女に成り下がって、それが愛だと思ってた。

でも、それは絶対に違った。いくら頑張ったところで、結局一人芝居。私が好きになった人は、共依存しながら、他人のことには一切興味ない、恐ろしく冷淡で都合のいい、自己愛人間でしかなかった。それに気づいてから、恋愛として好きな気持ちも人として好きな気持ちも無くなっていった。

彼は単純にとても気が合って、一緒にいて楽しかった。だからどうしてこうなったのか今もわからない。でも、そんなことはもうどうでもいい。わたしは自分のこと大切にしてくれる人のことしか大切にしない。今年の9月、彼と縁を切った。

今年の10月、男友達に紹介してもらった人と何回か会って、今もなんとなく関係が続いている。この先どうなるかは分からないけど、また同じことは繰り返したくない。


そんなこんなで最悪の終わりを迎えた一年に渡る恋だったけど、2021年の目標はほぼ達成したと思っている。ちゃんと自分に素直になったし、彼に投影されて初めてわたしの嫌なところを見つけ、だからこそそうはなりたくない、自分の好きな自分になりたい変わりたいと努力した。そしたら、気づいたときには今までにない新しい自分の姿になってた。別に傷ついてもなんとかなるし、そのときはそのときと失敗を恐れず、チャレンジ精神旺盛になっていて、すごく強くなったみたいだった。だから、この経験も無駄じゃなかったと思ってる。





2022年、どんな目標をあげよう。
ものすごく悩んでいる。これが思い浮かばなくてついに12月31日になってしまった。

今のわたしには、こうなりたいという理想がない。好きな人と付き合いたいからこういう人になりたい!と、自分の価値観や容姿を変えてきたわたしに、好きな人がいない今、自分を変えたいと思えないのだ。変わるきっかけに占める恋愛の割合が大きい、というのもなんかすごく嫌だけど…


今年を踏まえて決めるとするのなら、自分を大切にすることだろうか。

彼が振ってくれたおかげで、自分をもっと大切にしなきゃいけないと気付かされたし、もう都合のいい女にはなれそうにないと思えたのだから。この恋があったからわたしはなりたい自分に変われたのだけど、ここまで自分を傷つける必要はなかった。自分のことを大切にしてくれない人に使う労力は、結局無駄でしかない。恋をしている時は気付かなかったけど、終わった瞬間のもうこれ以上彼のことで苦しまなくていいんだ、という安心感。ただ、不安に執着していただけだったように思う。


そして、愛がなにかを知りたい。

これまで愛だと思っていたものがなんだったのかわからなくなった。一途に尽くすことでなければ、自分の欲しい時に与えてくれるものではない。自分のものにしたいという独占欲でもなければ、なんでもいいよって許して、自己犠牲することでもない。

わたしは寂しさを埋めるため、自分の一部を欠かさないため、そして空いた穴を塞ぐため、ずっと誰かを"好き"でいたような気がする。他の誰かで上書きし続けて、何年も。

今、数年ぶりにそれが断ち切られている。好きな人もいなければ寂しくもない。見る目がない自分に嫌気がさして恋愛に疲れてしまった。

今まで好きになった人たちの記憶が薄れていく。楽しかった思い出も悲しかった思い出も、ただの事実に還元されて消えていくのに、それすら全く悲しくない。いつかみたいに人を好きになれない、相手を信じようと思えない、そして、それらが"好き"という感情ではなかったのかもしれないという恐ろしさを抱えながら、ただ周りの人を見ている。いつかまた誰かを好きになる日まで、わたしは自分と相手と向き合っていく。



今年一年、自己満足と偏見となんのまとまりもない恋愛に目を通してくださった皆様、スキやコメントをしてくださった皆様、本当にありがとうございました。良いお年をお迎えください!

そして、来年もよろしくお願いします。中身のある事ない事つらつら書き留めたnoteをまた来年も書き続けます。

2021.12.31


あとがき

2021年、始まったばかりだと思っていたのに、終わってみるとやっぱりあっという間だった。大学は、3回しか登校しなかった去年とは打って変わって対面授業がどんどん増えて、最近ではフルコマほぼ毎日登校。塾講バイトもはじめは週1でやっとだったのに、教えるのにも慣れて楽しくなって今ではバ畜と化している。それにつれて、どんどん自分と向き合う時間が減っていって後回しになって、でも悩みはいつでも尽きなくて。それでも、せめてスマホのメモに文章を書く時間だけは絶対に必要で、思ったこと気づいたこと今の気持ちを吐き出していた。投稿するとか関係なし、気がつけば、頭の中で永遠にぐるぐる巡る気持ちをアウトプットすることが当たり前に。軽い文章ぐらいもはやさらさら書けるようになったと思っていたけど、2021年を振り返ってって言われても何書こうか…1ヶ月近く悩んでしまった。なんとか公開できてよかった!

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