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anju
2020年5月1日 15:09
明確な目的があって、あるいは漠然とどこか遠くへ行きたくなって10代の男女が旅にでる-そんな物語をいくつも読んできた。江國香織の『彼女たちの場合は』もそんなロードムービーだ。従姉妹である逸佳・17才と礼那・14才のふたりは「アメリカ西部が見たい」とニューヨークを飛び出す。たったふたりきりで。あらすじを書いていて改めて平凡だと思う。以前、喜多川泰の『また、必ず会おうと誰もが言った』を読んだが(