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Anizine:カードの請求金額。

自分が「K点」と呼んでいる、カードの請求金額がある。

スキーのジャンプで、「これ以上行くと危険だよ」という、あの点のことな。消費というのは本当に不思議で、俺のように雑な経済感覚の人間にも何か、「そろそろK点じゃないか」という、勘のようなモノがある。

俺が使うお金は、100%の外食費と、海外を含む交通費や宿泊費、仕事に使う機材代くらいしかない。機材以外はほとんどモノを買わないので、お金は何も痕跡を残さずに消えてなくなる。つまり「処理と体験にしか使っていない」ということだ。

処理というのは、「努力すれば節約できるけど、払えば労力を減らせる」お金。体験はわかると思うけど、旅行や食事のこと。旅行や食事などはインプットという意味もあるんだけどそこまでリアルな見返りは求めていない。今までの膨大な支出が自分の考えに影響してはいるんだけどね。

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他の人はどうか知らないけど、俺はまったく計画性なくお金を使っている。今月はけっこうお金を使ったなあ、とか、あまり使わなかったなあという都会の勘だけを頼りに生活している。それなのに、毎月だいたい同じような金額でまとまるから面白い。いや、それがダメだとは自覚しているので面白がってちゃいけないんだけど。

定期購読料を払ってくれているメンバーには、こういう場所では絶対に誰もが書くことのない具体的な金額を書いちゃうけど、多分ごく一般的な経済感覚の持ち主なら、引くと思う。引くの前に「ドン」がつくかもしれない。

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Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。