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完パケる:Anizine / 写真の部屋

先日あるシーンが頭に浮かんだのでそれをメモしておいたのですが、次々に話が進んでいって、まあまあのプロットになりました。脚本にはほど遠いですが、物語の骨子は見えています。なぜそんなことをしたかと言えば、山形ビエンナーレで「架空の映画の脚本を写真にする」という展示をしたのを思い出したからです。それと近いことができそうだなと感じました。

ポスターやスチールはあるのに映画の本編だけがない、というおかしな展示でしたが、もしかすると、もしかするとですけれど、かなり保険をかけた発言をしますけど、写真を撮るようなスタイルでムービーを回すのもありなのではないか、と思っているわけです。それが貯まってくるとショートムービーになるよね、もっと貯まるとある程度の長さのムービーになるよね、と思ったのです。

俳優

それに近いことを以前も考えたことがあるんですけど、仕事に追われてやらずじまいでした。仕事の締め切りは「来週の午前中です」と言われれば決して遅れることはないし完パケるのに、趣味で作るモノは「3年前に考えた、あれ」になってしまうのです。これは本当にダメなことで、平林監督からは「とにかく完成させるべし、完パケない構想なんか無意味!」と怒られてきました。

「やろうと思う」だけなら誰にでもできるのです。今やろうと思っていたのになあ、と西田敏行スタイルで半ベソの表情をしても決して許されません。やるのです。シネ・カメラを3台も買っている場合じゃないんです。

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。