見出し画像

愛犬に未病ケアを。めざすは「病気になりにくい体をつくる」【獣医師監修】

人と同様、犬でも「健康寿命」という言葉が注目されています。
ここ数年フードの品質向上や医療の進歩により、平均寿命が延び20歳を超す犬も見られるなかで、「より長く健康に」を目指す時代になったのです。          

人と同じ。犬も、加齢に伴い歯周病や腎臓病、ガンなどのリスクが高まり、健康寿命に影響することは周知のとおり。

愛犬が、いつまでも若々しく元気でいるためには、
『病気になりにくい体をつくる』ことがキーポイントになります。

画像9

健やかなペットライフの秘訣は「未病ケア」

  <監修:獣医師 箱崎加奈子 先生>

「未病」の段階での、早めのケアが大切です
“未病”という言葉を聞いたことはありますか?

未病とは、健康と病気の中間を指す東洋医療的な考え方。
なんとなく不調だけれどやる過ごせる。
元気だけど検査値に異常がある。
病院に連れて行くほどではないというグレーゾーンにあたります。

この未病段階での早めのケアこそ、
病気を遠ざけ、健康な状態を取り戻し、
かつ維持することが可能になるのです。

「病気になりにくい体をつくる」をめざす中で
必要となってくる心がけが、未病の段階での早めのケア…
つまり「未病ケア」なのです。

動物は、人と違って体の不調や変化を言葉で伝えられないため、
飼い主さんの日頃からの心がけ、「未病ケア」がより大切になります。

画像2


その子なりの「健康力」を日々のケアで底上げする

犬は1年が人の4年に相当するので、体調を崩すとあっという間に悪化します。それだけ日頃からの「未病ケア」が重要ということです。

日頃から食事や運動、睡眠、コミュニケーションなど、生活全般に目を配り、未病状態へのスイッチとなる心身のストレスを避けてあげること。

それによって、その子が生まれつき持っている自然治癒力や免疫力、いってみれば  “ 健康力 ” を底上げすることにつながります。

画像3

“生活全般の視点” から愛犬を見守り
心身のストレスを避けてあげることで、
その子が生まれつき持っている “健康力” を
底上げすることに繋がります。

画像9


\ 獣医師に聞く 未病ケア Q&A /

Q.「未病ケア」を始めた方がいい見極めサインは?
A.  どんな子もシニア期になれば年相応の問題が出やすく、ケアが必要になりますが、年齢とは別に、その子なりの「いつもと違う」に気づける観察眼をもつことが大切です。
たとえば、普段は脂性なのに皮膚が乾燥しているとか、その子の常態から外れるサインは要注意。その子の1歳時のベストな状態を覚えておき、それを維持できるよう日々ケアしてあげてください。

画像8


次回は『免疫力アップの近道について』
お話ししたいと思います。


◎愛犬の「未病ケア」のための新習慣