愛犬にも腸活。うちの子の“健康力”の底上げを【獣医師監修】
ここ数年フードの品質向上や医療の進歩により、ワンちゃんの平均寿命が延び、人と同じく「健康寿命」という言葉が注目されていますが、
いつまでも若々しく元気でいるためには、
健康なうちから!『病気になりにくい体』づくりを
心掛けてあげることがカギとなります。
腸活で、うちの子の“健康力”を底上げする
腸の元気は、健康全般にリンクする
<監修:獣医師 箱崎加奈子 先生>
昨今、免疫力アップの近道として「腸活」の必要性が語られています。
それは犬でも同じ。
腸は「第二の脳」とも言われ、他の多くの器官が脳の指令で働くのに対し、腸は脳からの指令なしで独自に働く器官なのです。
腸の環境が悪くなると、下痢や便秘、アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚トラブル、便臭や口臭の悪化などをもたらします。
さらに免疫力が低下したり、肥満や糖尿病なども誘発する上、人ではうつ病との関連も指摘されるほど。
また、腸には幸せホルモンとして知られるセロトニンを分泌する隠れた働きもあるのです。
腸の環境を整えることが、ワンちゃんの健康にとっていかに大事であるかがおわかりいただけるでしょう。
腸内環境を整え
免疫力を高めることで
病気への抵抗力や治る力を養う。
愛犬の腸内環境を整えるには……
では、腸内環境を整えるにはどうしたらいいのでしょう?
それは腸内の善玉菌を増やし、その働きを活発にすること。それによって便秘や下痢も改善されますが、何よりのメリットは免疫力の向上です。
「腸活」で病気予防&治る力をサポート
では、腸内環境を整えるにはどうしたらいいのでしょう?
それはズバリ、腸内細菌の善玉菌を増やし、その働きを活発にすることです。それによって犬の便秘や下痢も改善されますが、何より注目したいのは免疫力を向上させられることでしょう。
実は、腸には体の中でもっとも大きな免疫システムが備わっており、免疫細胞の7割が腸に集中していると言われます。だからこそ、腸内環境を整えることは、免疫力の向上につながるわけです。
犬も感染症や生活習慣病などさまざまな病気にかかります。
愛犬の腸内環境を整えてあげることは、そうした病気から体を守り治る力をサポートしてあげることなのです。
免疫細胞の7割が腸に集中。
腸内環境を整えることで「病気になりにくい体をつくる」
をめざしてあげましょう。
\ 獣医師に聞く 未病ケア Q&A /
Q:犬や猫にも腸活って必要ですか?
A:犬の腸には、人同様に体を守る免疫機能が集中しているため、腸内が悪い環境になると、口臭・体臭もきつくなるし、さまざまな病気にもかかりやすくなります。
生まれながらに体内にいる善玉菌や体内酵素も、年齢とともに減少してくるので、腸内細菌を元気にするもの(乳酸菌・発酵食品など プロバイオティクス)を補って、腸内環境を改善してあげる「腸活」は必要です。
次回は『今注目の腸活について』
お話ししたいと思います。
◎愛犬の「未病ケア」のための新習慣