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なぜ人は騙されるのか? 【デマ・フェイクニュースからマルチまで】

骨折してしばらく車椅子の生活だったとき、声をかけてくる人の99%は親切とかではなく宗教がらみの勧誘だった。

[B! 宗教] 霊感商法の現状

陰謀論やら都市伝説、デマやフェイクニュースと言ったものがありふれているが、実際、この世にただ一つとして揺るぎない真実というのはない。テレビで流れる報道も新聞もネット記事も、またその場で現場に立ち会っていたとしても、これが正しいと言える真実などはないのだ。エビデンスといったものをよく確認せずにニュースを眺め聞いているだけであり、その根拠でさえも、それが正しいと言えるまでは詳しくはない。無限の可能性を想起できるし、いくらでも解釈のしようがあり、それを陰謀やらフェイクニュースやらというのは解釈の一つに過ぎないし印象でしかない。信じたいものを各々が信じるのが宗教の自由であるし、思想の理由である。ただ他人と干渉する際は無限の考えがそこに存在することは念頭に入れておかなければならない。


デマ・フェイクニュース

―――冗談を言う人と情報の真偽を確かめるでもなくそのまま真に受ける人々

―――集団ヒステリーから巻き起こる倍々ゲーム

豊川信用金庫事件

「豊川信用金庫が倒産する」というデマが流れたことから取り付け騒ぎが発生し、短期間に約14億円もの預貯金が引き出された事件。発端は電車内での女子高生3人の雑談をきっかけに伝染病のように根も葉もない噂が拡大化していった結果起こった騒動だ。

事件の終息としては、当時の全国信用金庫連合会・協会の両会長であった小原会長による以下の策が投じられた。

・大量の現金をカウンターからよく見えるところに置かせた。
・「豊川信用金庫には親機関の全国信用金庫連合会がついております。お金がご入用なら、いくら払い戻しても構いません。ご遠慮なくお申し出ください」という張り紙を豊川信用金庫の本支店(十か所)の店頭や店内に出させた。
・執拗に説明を求める客には「そんなにご心配なら、大蔵省なり、日銀なりにご自分で聞いてみてください」と言い、東海財務局を電話で呼び出し、実際に確かめてもらった。また、そのやりとりを録音し店内に流させた。
・午後3時の閉店時間を過ぎてもまだ残っている客のために「一人でもお客様が残ってる限り、絶対に店を閉めてはならないように。閉めると現金が底をついたと思われるから」と指示した。
・女子職員に金庫の中を見せ、こんなにお金があるということを認識させた。そうした女子職員が帰ったあとに近所の人が「本当はどうなの」と尋ねるのは分かり切ったことであったので、その際には「十分あります」と自信をもって言えるようにした。
・マスコミの協力によるPR
こうして小原会長の的確な指示のもと社員たちの奮闘により、大勢のパニックに陥ってしまった人々の不安を取り除いていった。そして豊川信用金庫の取り付けの危機を見事に乗り切った。

豊川信用金庫事件 - Wikipedia

トイレットペーパー騒動

1973年、第四次中東戦争によって原油価格が高騰していたオイルショック当時、中曽根首相が「紙節約の呼びかけ」を行ったことで石油製品ではないはずの紙類が品薄であるかのような印象が広がったことで、各地で大量買い騒動が起こった。紙が無くなると信じた人、お買い得につられて購入した人々、実際に品薄が起こったことによる報道が徐々に不安の集団心理を掻き立てて「紙が無くなる」という嘘から真が起こった騒動だ。

記憶に新しいのが、コロナ禍でのトイレットペーパー買占め騒動だ。

(出典)総務省(2021)「ウィズコロナにおけるデジタル活用の実態と利用者意識の変化に関する調査研究」

新型コロナウイルスに関しても様々な偽情報が発生していたが、このような偽情報は、どこから入手していたのであろうか。
ここでは、2020年2月末頃に流布した「トイレットペーパーは中国産が多いため、新型コロナウイルスの影響でトイレットペーパーが不足する」という偽情報に関して、どのメディアから入手したかを尋ねた(図表2-5-2-3)。

(3)偽情報に関する情報の入手 - 総務省

経緯はオイルショック時と変わらないが、現在はSNSなどのツールが増えたことからより伝播しやすくなってしまっている。また、実際に店舗で空になった様子がSNSやテレビで報道されることで不安の集団心理を掻き立てやすくなっている。また、現在はトイレットペーパーやマスクを高額で転売する人がいることも問題に加担している。

「ドリルを買いにきた人が欲しいのはドリルではなく『穴』である」. という言葉があるが、トイレットペーパー買占め騒動で消費者が不安に感じていることは「紙が無くなる」ことであり、マスコミが報道で空になった商品棚を流すことはかえって逆効果なのは言うまでもない。

「デマなのに」って言いながら、空っぽの棚を映すの?
マスコミはそんなにデマを広めたいの?
あの画面を見た人が「大変だ、ものが無い」と感じるとは考えつかないの?
安心させる「絵」はメーカーの倉庫でしょ。
大量の商品を映して、こんなにあります、これから出荷するんですよ、心配しなくて大丈夫です、という「絵」。
違いますか?
マスコミがやっていること。
ひどすぎる。
パニックを煽って、パニックが起きたら嬉嬉として報道する。
大きな危機を迎えているのに、まだ、こういうことをするんですか?

デマなのに…トイレットペーパーの次はおむつが品薄(テレビ朝日系(ANN))のコメント一覧 - Yahoo!ニュース

このような状況から製紙メーカーがSNSで十分な在庫がある事を呼び掛けている。下世話な話だが、商売を考えると不安をトリガーに大量買いを煽る転売屋のような存在や商法もあるが、このようにして消費者の不安を解消していくという考えが正しいメーカーの姿であるように思える。

―――悪質なデマ拡散は名誉棄損にもあたる

―――デマは最終的に突き止められる

―――「ネットde真実」がもたらすデマ・バッシング

「ネットde真実」という言葉がある。簡単にいえば、「マスコミは報じないけどネットで発見した真実」といった意味だ。「だからマスゴミは信用できない」という言葉とともに「ネットにこそ真実が存在する」と書かれるが、ガセネタであることも多いうえ、マスコミはすでに報じていることも常である。その「ネットde真実」の情報を基に、ズレた正義に目覚めて無駄な行動力を発揮することもセットになりがちだ。

「ネットde真実」 ズレた正義に目覚めて無駄な行動力を発揮 (1/2)

スマイリーキクチ中傷被害事件

当事件は、お笑いタレントのスマイリーキクチ氏が、当時まだ犯人が未成年であった女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人だとするネット掲示板の書き込みを発端にデマが広がっていった事件だ。明確な根拠もなく悪質なデマが広がったものの、それを否定する明確な決定打となるものがなく、理解されないまま事件が解決されないのが怖いところだ。
単なる思い込みや憶測が報道やジャーナリストの手に渡り、真偽を明確にしないまま多くの人間に提示してしまうことから、誤った方向への信憑性を増してしまう。真偽ではなく、情報として正しくない好奇心が勝り、それに賛同する形で情報が膨らみ、嘘が大きくなり過ぎたことで真相の肩身が狭くなってしまうのだ。中には面白がってという理由でなく、正義感から本気で信じ込み、善意としてデマを流布する人も中には存在するのが残酷なところだ。

―――安倍晋三銃撃事件の犯人と誤認され海外で報道された小島氏

国内では犯人の名前や情報も明かされ特に問題となっていないが、日本のゲームデザイナーの小島秀夫氏が海外報道にて安倍元首相の暗殺事件の犯人であるかのように伝えられており、それに対し、法的措置検討の声明を出している。

ITmediaなどの記事によれば、取り押さえられた犯人の写真と小島氏の顔写真を組み合わせたフェイク画像が投稿され、その後フランスのコメディアンであるGeorges Jordito氏がこの画像をジョークとして拡散、さらにフランスの極右政治家Damien Rieu氏がこの画像を事実として拡散してしまったという流れであるらしい。さらにギリシャとイランのニュース番組が、このデマを放送したなどの話も出ている模様。

小島秀夫氏がフェイクニュース被害。安倍元首相の銃撃事件の犯人扱いに

事件の発端は掲示板サイト「4Chan」に書かれた根拠のない書き込みだが、それを見たフランスの極右政治家が信じ込んでしまい、小島氏の顔写真と共にTweetがされている。

【国際信州学院大学】

「国際信州学院大学」をご存じだろうか。長野県安曇野市に校舎を置き、創立から100年以上の歴史を持つとうたう――架空の私立大学だ。
このネタ大学が「開校」したのは2018年1月のこと。ネット掲示板「5ちゃんねる」ユーザー達が、偽の公式サイトや教員のSNS、校歌などを続々と制作し始めたのだ。今では、実在している大学だと信じ込む人まで出る騒ぎとなっている。

架空のネタ大学「国際信州学院大学」とは 発祥は5ちゃんねる...「騙された」ケースも

数年前に炎上騒ぎが起こった本件だが、発端は国際信州学院大学の教職員50人から予約をドタキャンされたという旨のうどん屋のTweetだ。しかし、実際はすべて作り込まれた架空の団体で、何の被害も出ていないというのが真相だ。翻って、この騒ぎはネット上の情報がどれ程確証のあるものなのか、どれ程それを見分けられる人がいるのかといった指標の一つとなった。

下記は大学のサイトになるがかなり作り込まれている。

【育児】

―――誤った情報をネットがさらに増大させて流布しているに過ぎない

読むのがめんどくさいという人のために結論をまとめると ・NAVERまとめに掲載されている ワクチン否定論は全て30~40年前のインフルエンザワクチン技術・インフルエンザ判定技術・統計学・副作用に基づいている。 ・WHOがインフルエンザワクチンで予防できず有効性が確認できないと書いてるのは高病原性鳥インフルエンザのことでほぼFA。 ・WHO自体はワクチンが最も有効な手段で、特に、妊婦・高齢者には強く推奨している。 ・インフルエンザワクチン反対派のかなりアバウトな論文のせいで、風評被害で 集団ワクチン接種が1994年で取りやめになった結果、流行がひどくなったのだが、反対派はこれを指して、ワクチンでは流行は防げないと言っている。 ・インフルエンザワクチンをけちった結果として、数百億円の製薬会社などの医療界への投資をけちらせることに成功した場合、高齢者医療で最大1兆円の利権が生まれる。 以上

ネットでインフルエンザワクチンは効果がないと言うデマが広まった件 - Windows 2000 Blog

―――目には目を歯には歯を

私たちは、デマがSNSのトレンドに入ったら『2時間以内に200文字以内の面白い文章と2枚の画像を拡散する』という目標を設定している。面白いミームは拡散力が高く、どんなデマを読んだ後でも、面白い投稿の方が印象に残って冷静になれる

ASCII.jp:オードリー・タン氏「台湾のデジタル社会イノベーションはどう実現したか」 (½)

偏向報道

―――グラフによる偏向報道

☟下記は上記tweetのような詐欺グラフをまとめた記事でなかなか読み答えがある。

―――切り取りによる偏向報道

―――ディベートの論点ずらし

―――「〇〇がお前の悪口言ってたよ」を地で行くマスメディア

―――テレビを信仰する高齢者

―――「おかしい」という状況に気付かせずに洗脳させるマスメディア

さて、朝テレビをつけていたら、『餃子の王将』の新人研修の様子が流されていた。 不景気の中、買い手市場ということもあって、かなり厳しいものだった。 かなりパワハラに近いなと思っていたが、平気でクビだとか、採用取り消しとか、不合格ということばが飛び交っている。私も途中から見たので、軽々なことは言えないが、テロップには新人研修を初めて撮らせてもらったというようなことが書いてある。 もし、これが新人研修の中で行われていたのなら、たぶん法律に触れるはずだ。内定取り消しでさえ、うるさく言われるのに、いったん雇った社員を研修で気に入らないからと言って、簡単にクビはきれないはずだ。 でも、こういう特集を組んで、そんなことをいうコメンテーターは誰もいない。コメンテーターの中に弁護士もいたような気がするが、それも言わない。(私が法律に詳しくないから、労働法規に本当は触れないのかもしれないが)。 少なくとも不景気で、会社経営が厳しくなるという話をいいことに、馘首権の乱用が正当化されたり、このご時世だから仕方がないという世論形成に役立つようにテレビが動いているとしか思えない。多くの企業が黒字を出しているのに、労働者に還元すべきという声も上がらない。 労働者の賃金が抑えられ、クビが当たり前の社会で消費が伸びないのは当たり前だ。(能天気なアメリカ人は別なようだが) スポンサーに頭が上がらないのはわかるが、そのスポンサーが消費不況でCMを手控える結果を作っているのは、むしろテレビ局なのではないか?

不景気を利用して、経営者の都合のいいように大衆を洗脳するマスコミ|和田秀樹オフィシャルブログ「テレビで言えないホントの話」

詐欺

―――「騙される奴が悪い」は通用しない

「騙される方がバカ」と思ってる人も多いようだけど、人間の思考にはバグがたくさんあるので巧妙な詐欺に抗うのは本当に難しい。「自分なら引っかからない」と思ってる人ほど危ないよ。

[B! 詐欺] 「一瞬で財産失った」コロナ禍で“国際ロマンス詐欺”急増 | NHK

―――疑いもなく引っかかるカモたち

―――疑うことは重要

―――詐欺に騙されないためのリスト

―――InstagramやX(Twitter)で見かける副業斡旋広告は詐欺か?

スキルなしから適性を見極めて自分に合ったスキルを獲得して独立を目指すといったもので、まずは無料診断・カウンセリングからというものを見かけることは少なくない。
かく言う筆者もこういった類のあるサービスのカウンセリングを受けたことがある。サービスの内容としてはオンラインITスクールで、長い雑談の末、入会金・受講料込み最短コース4ヶ月で66万円(入会金一律5万円に受講料、さらに6か月コースでは95万の月々31700円払い。10ヶ月では135万という形になり、これらは受講したいコースによって異なる)ということを伝えられ、さらに「やらない自分に喝を入れるためにも金額はデカいが集中して取り組むことが出来た」などと説明を受けた。実際には定額制の月々19000円で集団講習スタイルで同様の教材を受講できるサービスがあるようだがその質は保証できない。
副業でフリーランス・独立を目指すことを目標にしていて、基礎から案件獲得までを教える流れのようだが、ほとんどの"先輩"なる人物は受講しきる前に独立できてしまっているらしい。この会社について調べると、ある利用者はそこまでの質が担保できないと不安になって消費者センターに連絡してなんとか解約したようだ(途中解約不可らしい)。
結論としては、こういった詐欺やマルチと言ったターゲットは「人や金に満たされないが努力や考えることは面倒」と感じる人たちであり、資格やスキルを得て独立したいならまずは専門学校の夜間などを使って勉強し、ネット上のある程度信頼できるプラットフォームから集客していくのが良いだろう。マルチや宗教についても同じことが言えるが、カウンセリング担当の方も自身の生き方や考え方に悩んでいるように思える。

中にはサイトを確認した上で、SNS上でのマーケティング広告の表記が"良く見せすぎている"ことに気付いて、X(Twitter)のコミュニティノートに注意書きをする人がいるおかげでより用心深く内容を見られるようになったのは良い。

―――詐欺まがいの訪問販売

当方も訪問販売が何度か来たことがあり、設置型オートロックとセット割でWi-fiルーターが付くというもので、月額費用が2000円もする商品だった。普通に考えたら高いが相場を知らないと気持ちも揺らぐかもしれないし、なんなら販売員は「他の入居者さんは結構興味持たれている人多いんですが」やら「好んで使っていただいているアパートも多く」など周りの人は利用してますのような圧をかけてくることがあった。ただ引っ越してインターネット無料で利用できる物件に引っ越した際に来た販売員は「インターネット無料」の言葉を聞いて足早に去っていった覚えがある。

陰謀論

陰謀論にハマるというのは、この世の隠された真実の可能性をダークなファンタジーとして捉え、それを知る自己陶酔のバッドトリップに浸るという一種の精神的に脆弱な状態である。麻薬と同じだ。グロサイトを見て自分はまだ幸せだ、恵まれていると感じたり世界の裏側を知ることで悩みや不安を縮小しようという心理が垣間見える。SEALDsに参加する大学生も社会人サークルに所属するような、サードプレイスを見つけた感覚で交流して社会を悟った気になることで自己肯定感や承認欲求を求めるような気も感じる。先の展望や周囲との疎外感に鈍感になってしまうことがこの類の恐ろしさで、何でも参加するチャレンジすることが報われる一歩ではないことは確かだ。

―――ヤバい店

―――陰謀論にハマる人はどれも同じ傾向

―――予備知識もなく一方的な知見に惹き込まれる

―――年を取ってからの陰謀論は厳しい

―――なぜ陰謀論にハマるのか?

「陰謀論」は、人間の「意図」と「結果」が必ず一致するという思考の産物である。
 「陰謀論」は、人間の世界の複雑さを観察することに耐えられない人々こそが、走りやすい代物だといえよう。「複雑な」世界の様相を読む際に単純な「解」を見つけ出して、「俺だけが、『解』を知っている」と思うことは、人々に倒錯した優越感を与えるものである。「陰謀論」が後から後から出てくる背景には、そうした「脳内麻薬」の需要に「陰謀論」が応えているからであろう。
 特に、古今東西、世の中に「苦境」の空気が流れれば、それを「誰か」のせいにしたくなる人々が出てくる。

陰謀論という「脳内麻薬」: 雪斎の随想録

陰謀論を信じる人々は「雲の形が人の顔に見える」といったランダムなパターンから意味のある図形を見いだす傾向が一般的な人々よりも高いことが判明しています。

なぜ人が突拍子もない陰謀論にはまってしまうのかを心理学の専門家が解説 - GIGAZINE

―――浅はかな知識で知識人を気取れるファッション

高学歴でインテリ、教養があると自負している人ほど陰謀論を信じやすい傾向にあります。自分の情報収集能力や知的能力に自信がある人ほど、初めて聞く話を過大評価します

「本能寺の変」のフェイクニュースに惑わされる人々|日経BizGate

―――はぐれ者たちの拠り所

―――陰謀論という大喜利エンタメを本気で信じる冗談の通じない人々

―――行きつく先は孤独

「元々私は“コロナは存在しない”、“ワクチンは人口を減らすためのもので必要ない”と信じていました。身の回りにコロナに感染したという人がいたら、雇われた“工作員”だと考え『新型コロナのワクチンを打ったら、死んでしまうからワクチンは打たないほうがいい』と周囲の人を説得。その結果、学生時代の友達をみんな失って———。わかった気になり偉そうに語っていた自分が、今では本当に恥ずかしいと思っています」

「友人全員失った」元“反ワクチン”派の女性が語る陰謀論の代償と後悔

なぜピンクドルフィンさんが陰謀論にのめりこんでしまったのか。そのきっかけは、彼女の幼少期にまで遡る。
「私の祖母が、医療ミスで亡くなったのが原因で、母が医療を信じていなかったんです。だから、母は私にワクチンを1本も打たず、真っ白な母子手帳を自慢げに私に見せ“あなたはナチュラル”と褒めてくれました」
さらに、難病を患う父親が、新薬の副反応で苦しみ、ある臓器の機能を失ってしまう。そんな様子をそばで目撃したことも、ピンクドルフィンさんの医療に対する不信感を募らせた。その後、大人になって結婚したピンクドルフィンさんは、自身の妊活をきっかけに、自ら非科学的な民間療法にのめり込むようになる。

「友人全員失った」元“反ワクチン”派の女性が語る陰謀論の代償と後悔

東日本に住む70代の男性はメールに「悲痛」と記し、8月に妻が家を出て行ったことを明かした。  妻が一日中、スマホで動画を見るようになったのは昨年末頃。7月に男性がワクチンを接種したと知ると、「打った人は体から毒が出る。もうそばにいられない」と言い出し、置き手紙を残していった。先に陰謀論にはまった親族と一緒にいる可能性があるが、居場所は分からず、電話にも出なくなった。  男性は「50年も仲良く過ごしていたのに……。寂しさと、むなしさしかない」と肩を落とした。

「ワクチン打つと体から毒出る」陰謀論へ傾倒、妻は家を出た…[虚実のはざま]反響編<上> : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン

―――陰謀論から抜け出す

陰謀論に感染すると本人も周りも苦しい。免疫力を高める体質づくりには、以下のような習慣が必要だと思っている。
「相手が愚かだから」で解釈しない
「自分は全体を見えている」と信じない
義憤ではなく好奇心で見る
自分に一貫性を課し過ぎない
標準理論をまず勉強する

陰謀論への免疫力を高める - やしお

―――はぐれ者の行く先

集団ヒステリー

―――自殺教唆ミーム

自殺教唆ミームとは、SNS上などで参加者に最終的に自殺を教唆・扇動させることを目的としたコミュニティや指示をゲームと称したものである。

【"青い鯨"ゲーム】

ロシアが発信源とされるSNS上の自殺ゲーム。「ブルー・ホエール・チャレンジ」とも。 青少年の自殺を誘発するとしてロシアをはじめ東欧、南米、インドなどで社会問題となっている。

青い鯨 - 検索してはいけない言葉 Wiki - アットウィキ

途中でリタイアしようとすると「私はお前の情報を知っている」「どこへ逃げても捕まえてやる」などと脅し、絶対にゲームを遂行させられる。

青い鯨 - 検索してはいけない言葉 Wiki - アットウィキ

このゲームでは、いわゆる「キュレーター」がプレイヤーに50日間で50タスクを設定します。最終日に、ユーザーは自分の命を奪うように指示されました。 ノーヴァヤ・ガゼータ(ロシアのタブロイド新聞)のレポートは、これらのグループへの参加により、2015年11月から2016年4月までに130人の子供が自殺した可能性があると推定しています。

Blue Whale: What is the truth behind an online 'suicide challenge'? - BBC News

―――首謀者は自殺教唆罪で逮捕済み

サンクトペテルブルク(St. Petersburg)当局は昨年11月、15歳の若者にVK上で自殺を教唆したとして、死の集団のメンターの一人であるフィリップ・ブデイキン(Filipp Budeikin)容疑者(22)を逮捕。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も事態に懸念を表明し、今月に入り、同容疑者に対して現行では最高3年の禁錮刑以上の厳罰を求めた。

SNSで10代の自殺扇動か 「死の集団」の存在が明らかに ロシア 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

ブデイキン容疑者は、身柄を拘束される前に地元メディアのインタビューに応じ、自身にとって10代の若者は「生物分解する廃棄物」であり「社会に無価値な人間」だとして、若者たちを引き付ける手口を説明。 「初めに、非日常的な雰囲気に陥れるような抑うつ的なコンテンツのグループを(SNSで)立ち上げる」「ユーザーがリンクをクリックして非公開グループに入ってきたら、ゲーム開始だ」と語っている。

SNSで10代の自殺扇動か 「死の集団」の存在が明らかに ロシア 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

TumblrやYouTubeでは警告を表示して、問題の報告、またはメンタルヘルスの助けを促すワーニングをユーザに与えている。

「青い鯨」警告表示

結局のところ、ブルー・ウェールのような異様なチャレンジへの参加を可能にしたのはソーシャルメディアだ。そしてミームの影響と、その広がりを監視するのに最も有利な立場にいるのは、ソーシャルネットワークの運営者たちだ。

拡散する殺人ミーム「青い鯨チャレンジ」──ソーシャルメディアの責任と利用者がすべきこと|WIRED.jp

【MOMOチャレンジ】

―――日本人クリエイターの作品を盗用してでっち上げられた「MOMOチャレンジ」

相蘇敬介氏の「姑獲鳥」という彫刻作品である。 これを「MOMO」というキャラクターとしてWhatsAppにハッキングして子供たちに自傷行為などの危険な課題を設定するとされる噂が広まった。

2016年、この彫刻は、特殊効果会社Link Factoryの日本人アーティスト相蘇敬介によって作成され、東京・銀座のヴァニラ画廊に展示されました。

MOMOチャレンジはもともと、アルゼンチンの12歳の少女が自殺した2018年の夏に流行しました。捜査官は当初、このチャレンジは部分的に少女の死に関与したと考えており、 Fox Newsなどはその理論を取り上げた。しかし、決定的な関連性は立証されなかった。

The Momo Challenge Shows We Don’t Know What’s Real Anymore

―――MOMOチャレンジというミーム自体デマだった

デマであったことが明らかになった「モモチャレンジ」は、2018年にメッセージングアプリ「WhatsApp」から始まったとされ、最近では英国で、YouTubeの子ども向け動画に隠された形で再び登場したとして、警察などが警告していると報じられた。このモモチャレンジでは、相蘇氏の作品が「モモ」と名付けられたキャラクターとして表示され、子どもに一連の命令を与え、その命令には自分や他人を傷つける内容も含まれていたとされていた。

「モモは死んだ」--「モモチャレンジ」のデマに利用された作品、作者が廃棄 - CNET Japan

―――盗用された上に事実無根のデマでバッシングされた彫刻制作者

相蘇さんは自らの作品「姑獲鳥(うぶめ)」の画像を盗用され、子どもたちに危険な命令を下し、自傷に追い込むという触れ込みのキャラクター「Momo」へと仕立てあげられてしまった。 騒動の拡大に伴い、「死ね」「恥ずかしくないのか」など、海外から罵詈雑言のメールが殺到したという。

「Momo自殺チャレンジ」騒動で抗議殺到 勝手に画像を使われた日本人造型師の困惑

相蘇氏は、このキャラクターを恐ろしいものにする意図はあったが、誰かを傷つけるために使われるべきではないと述べた。 「これは産褥で死んだ女性の妖怪であり、ある意味では子どもを怖がらせる存在だが、このような形で利用されるために作ったわけではない」と同氏は述べている。「この作品は子どもに害を与えたり、怪我を負わせたりするためのものではない」

「モモは死んだ」--「モモチャレンジ」のデマに利用された作品、作者が廃棄 - CNET Japan

現在、「姑獲鳥」の彫刻は相蘇氏の手によって処分されている。

マンデラ効果

―――マンデラ効果とは?

ネルソン・マンデラ氏が80年代に亡くなっていたと誤解する人(フィオナ・ブルーム氏含む)が複数いたことからこのような命名になった。

こうした過去の疑いようのない記憶が、事実と反するものになってしまっている(と当人には思える)現象を、超常現象研究家のフィオナ・ブルーム氏は、このネルソン・マンデラ氏の例にちなんで「マンデラ効果」と名づけている。

「記憶違い(マンデラ効果)」がパラレルワールドの影響であることを証明する10例! あなたの勘違いも並行宇宙情報かも!? - TOCANA

―――身近に潜むマンデラ効果の例

以下はマンデラ効果とされる一部の例であり、中には認識していたものと事実が違っていると感じる人もいるだろう。

記憶上のピカチュウ(左)と実際のピカチュウ(右) 実際にはしっぽの先の部分は黒くないが、しっぽの先が黒かったと誤認が見受けられたという。

出典:https://nintendo-newsoku.com/archives/3192.html

他にも都市伝説的に"幻のファンタゴールデンアップル"などが例として挙げられる。

―――思い込みを一般論と履き違えてして間違える

「血液型B型の人はすべてマイペースである」「すべての大阪人はせっかちで納豆を嫌う」といった一般論=全称命題は、ニセ科学や先入観を容易に生み出してしまう。ジンクスは「物語」から生まれ、占いは「一般論」から生まれるのだ。これが私たちの悲しい非科学的な脳なのである。
 「一般論」は、「物語」と並んで私たちの脳に落としこみやすいスキーマの型であり、脳はしばしばこの両者は喜んで併用する。

47. ジンクスは「物語」から生まれ、占いは「一般論」から生まれる。:日経ビジネスオンライン

【10万人の宮崎勤】

―――「10万人の宮崎勤」デマ被害とは?

1989年(平成元年)、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件で宮崎勤が逮捕された直後に行われたコミックマーケット36において、「TBSの番組でコミックマーケットのレポートに訪れた東海林が、10万人を超える参加者を背に『ここに10万人の宮崎勤がいます!』と発言した」とネットで名指しされたことがあり、Wikipediaにそのことが記載されていた時期があった。しかし、そういった根拠は一切提示されておらず、東海林本人もインタビューで「言っていません、言うはずがありません」と明確に否定している。仕事仲間からは半ば信じている様に聞かれることもあったようで、東海林はプロとして大変ショックを受けたという[7]。また、当時東海林がレポートを担当していたのはTBSではなくフジテレビの『おはよう!ナイスデイ』である[7]。

東海林のり子 - Wikipedia
(最終閲覧:2023年3月)

―――“Wikipediaにそのことが記載されていた”時の(2007年当時)事実無根の書き込み

尚、レポーター時代のエピソードとして、次のような問題発言がある。それはTBSのワイドショーにおいて、コミックマーケットに来場した人々全員を東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の犯人宮崎勤と同一視した挙げ句「皆さん、ここに10万人の宮崎勤がいます!」とレポートし、物議を醸した。 オタクイコール反社会的存在という一方的な思い込みだけをもとにTBSがオタクバッシングを展開した当時の象徴的な出来事としてとらえられており、この一亊をもってレポーター東海林のり子の名はコミックマーケット関係者と愛好家の脳裏に今なお深く刻みこまれている。

東海林のり子 - Wikipedia

Wikipedia「東海林のり子」2007年1月14日 (日) 09:39 の記述
※上記Wikipedia引用は事実無根であり、現在は修正されている。

―――デマ「10万人の宮崎勤」に対し、東海林のり子氏は

東海林氏に趣旨を伝え取材を申し込んだところ、快く応じてくれました。東海林氏に直接「10万人の宮崎勤」発言をしたかどうか尋ねたところ、「言っていません、言うはずがありません」とはっきりと否定されました。東海林氏自身は10年ほど前、知り合いから「東海林さんって、宮崎事件の時に「10万人の宮崎がいます」って言ったんですか?」と聞かれ、初めてうわさの存在を知ったといいます。当時、東海林氏はWikipediaに書かれたTBSではなく、フジテレビの「おはようナイスデイ」に出演しており、コミケを取材したこともないそうです。

「10万人の宮崎勤」はあったのか?(dragoner) - 個人 - Yahoo!ニュース

文字になると、それが「あったもの」、「事実」になってしまう。書き込む人には「かもしれない」がないんでしょうね。「東海林のり子かもしれない」ではなく、「東海林のりこが絶叫しました」って言い切るじゃないですか。それが一番怖いなあ、って。もしかしたら私みたいに、被害を被っている人もたくさんいるかもしれない。

「10万人の宮崎勤」はあったのか?(dragoner) - 個人 - Yahoo!ニュース

傍観者効果

―――有名な「誰も消防車を呼んでいないのである!」に見る傍観者効果

出典:https://twitter.com/zenbutukawarete/status/1097360604178767872/photo/3

のりつけ雅春氏の漫画『しあわせアフロ田中』の 4巻から。 Twitterにて作者本人が「誰も消防車を呼んでいないのである!」の全編を公開した。
作中にて紹介される1964年のアメリカ・ニューヨークでの事件はキティ・ジェノヴィーズ事件解いて知られており、この事件を発端に傍観者効果(またはジェノベーゼ症候群)が提唱されるようになった。

攻撃が発生したことや、助けを求める叫びを無視した隣人もいることは間違いありませんが、38人の目撃者が完全に気づき、反応しないと描写したのは誤りでした。記事は目撃者の数と彼らが知覚したことをひどく誇張していた。攻撃を完全に見た人はいませんでした。ほんの一部がその一部を垣間見るか、助けを求める叫びを認識しました。多くの人は、恋人や酔っぱらいが口論するのを聞いたと思っていました。3回ではなく2回の攻撃がありました。そしてその後、二人が警察を呼んだ。70歳の女性が出て行き、死にかけている犠牲者が到着するまでその腕で抱きしめました。ジェノベーゼさんは病院へ行く途中で亡くなりました。

Winston Moseley, Who Killed Kitty Genovese, Dies in Prison at 81 - The New York Times

この事件に基づき、1968年、心理学者のラタネとダーリーは実験の行った。

傍観者効果が生じる原因としては、「責任の分散」「聴衆抑制」「多元的無知」などが考えられています。 責任の分散とは、自分がしなくても誰かが行動するだろう、他者と同じ行動をすることで責任や非難が分散されるだろうと判断してしまうことです。 聴衆抑制とは、行動を起こして失敗した際の、他者のネガティブな評価に対する不安から、援助行動が抑制されるというものです。 多元的無知とは、周囲の人が何もしていないのだから、援助や介入に緊急性を要しないだろうと誤って判断してしまうことです。

傍観者効果 | 心理学用語集サイコタム

日本国内では過去に滋賀電車内駅構内連続強姦事件の事例が挙げられる。

自己啓発セミナー・スピリチュアル

自己啓発書もビジネス書も、読むだけで自分が賢くなったと錯覚するだけで、それだけで何かを得られた訳では無い。スポーツの指南書やハウツー本と同じで、書面でのやり方やルール、コツを知識として蓄えても、読むだけで翌日からプロ選手のようになれる訳では無いのは明白だ。自身で実践して感覚を掴み、その感覚を書面に書き起すとなった際に本ができるのだろう。真髄は実際に体験した感覚でしか得られない。しかし、正しいルールを知っておくことはスポーツにおいて言うと悪い影響はないだろう。
価値があると思しき人から得た知見とそれに附する他者を見下す見方を身に付け、優越感に浸るパチモンが出来上がる。実力が伴っている訳では無いため、表面的な虚栄心や人間の嫌な部分のみが模され、協調性がなく、排他的に自己を信じるマネジメント能力のない独裁者を生み出す恐れがある。
人間、情というものがあるため、物事を冷静に公正に対処する際にロボットのように無機質にならざるを得ない場合がある。感情面が正しい判断に左右する場合もあれば、共感を生む場合もある。

自己啓発本って、買うのは3冊ぐらいでいいんです。漆原直行さんという人が分析しているんですが、すべての自己啓発本は3つの種本というか、ネタもとに行き着くそうです。 一つはナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』、二番目はデール・カーネギーの『人を動かす』、三番目がスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』、これだけです。 この3冊の要素をいくつか引っぱってきて、あと強いて言えばドラッカーで味つけして、後は自分の体験を入れれば、自己啓発本ができ上がる。まあ、これ以外の本も元ネタになるのだけど、結局、この3冊の影響を受けているわけで。俺は東大に受かるためにこうしたとか、リクルート時代にこんな手柄を立てたといった体験談に、ちょっとしたプチ・ライフハックを加えて。

飯田… - なぜか保存してしまった何か

自己啓発書オタクの傾向とよくある勘違い ・難しいものほど価値がある。 ・値段の高いものほど価値がある。 ・わからないのはわからない方がバカ。 ・自分は特別である。 ・人生は本で学べる。 ・人生は一発逆転できる ・勝ち組になりたい セミナーなどの自己啓発ビジネスは自己啓発オタクの こうした心の弱さと勘違いにつけこんできます。 その他 地道にコツコツやっていくことが出来ない。 近道をしようと焦る一方、ブランドや権威に弱い一面も。 やたらと理屈ぽく、物事を難しく考えるが目の前の簡単なことを小ばかにし 舐めているから実力もつかず進歩がない。 本で上辺の知識や建前ばかり学ぶが実学的なものや人生の経験値が足りなく 人間関係も希薄なため疑い深いわりに騙されやすい。

カオスちゃんねる : 自己啓発書読んでるとかえって成功できない

―――洗脳の手口

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/26(水) 23:06:09.99 ID:GCjQZ9850 »49 一応昔からある手口。 大雑把に言うと「エラい人の言うことを鵜呑みにすれば不快感から逃れられる」って 感情を参加者に植え込む作業だな。  ・体力、精神力的に弱らせる  ・参加者を閉鎖空間に閉じ込めて「エラい人の言うこと聞くしかない」と思わせる  ・エラい人が参加者に自分の弱みを晒すように命令する。  お互いの弱みを知った参加者同士で変な共感が生まれる。  大体はこの時点で、参加者の中にある思い込みとか色眼鏡はだいぶ減る。  他人の言うことを全部信じてしまう下地が出来るってこと。    ・後は講師の好きなようにできる。  個人の嫌な経験をゲロさせて参加者に解放感を与えたりもできるし、  フォークダンスみたいなのをさせて抱き合わせるような  「人が喜ぶ行動をしなはれ」って行動パターンを植えることもできる。 自己啓発セミナーなら数日なので、しばらくすれば植えた行動パターンの大半は消えるが、 たまにドハマりする奴がいてエラいことになる。

人財(笑)セミナーに参加してきたんだがブラック過ぎワロタwww | うましかニュース

―――相手の価値観を洗脳する

上記では「2億円の現金」か「2Lの水が入ったペットボトル」が貰えるとしたらどちらを選ぶ?という質問を、恐らくオンラインセミナーを主催されている方がしており、それに対して「前者を選んだ者は目先の利益しか考えられない人」とし、「もし明日地震が起こり、目の前にあったとしたらどちらが欲しいか?」と提案して、価値観は環境によって変わってしまうものだとしている。
結局、正解がどちらなのかは明言されていないが、そもそも条件(「ハイパーインフレまたは文明崩壊で金が紙切れ同然の無価値になる」や「2億円以上の値打ちが見込まれる水」など)が提示されていないフラットな状態であれば誰だって前者を選ぶのが正しいし素直な回答である。要は「いきなり大地震が来て瓦礫に…」と後出しじゃんけんで勝った気になられたところで、その大地震が起こり、かつその被害に巻き込まれる確率を考えれば怒らない可能性の方が高く、万が一発生したとして今時どの家庭でも保存食や防災キッドのような類(ましてや水2Lほど)は持っているものである。

しかし、ネット上で影響力・発信力のありそうな人が言っているのを見かけると「自分の考えが間違っていたのではないか?」となってしまう恐れは大いにある。そこがマインドコントロールの恐ろしい所だろう。(この高橋と言う方はその他に炎上を起こしたようで、現在Twitterのアカウントが確認できない・削除されている状態である)。

―――不遇な自身を慰めるために自己洗脳に陥る

―――これだから信用ならない成功論

―――人々を堕落させ、勘違い馬鹿を増やす

■スピリチュアル

もともと占い師をやってたという方と話す機会があったが、普通に身の上話で「人生何が起こるかわからない」と言ったので、占い師でも自分の未来はやはりよく分からないのだろう。
ただスピリチュアル系に興味があるらしく、その本に影響を受けて断捨離などしていった結果、少しずつ変わることが出来たらしい。
その人の話では、すべてがダメになって人間不信に陥り、生活保護を受けに行った。すると2ヶ月に1度のタイミングでその人が来るようになった。塞ぎ込んでボロボロの状態でも興味を持って接してくれ、気になるようになった。このままでは職員と受給者の関係から先に進まないと思い、生活保護を断って1歩踏み出した。そこから、いろいろあって再び会い付き合い始めたといった話を聞いたことがある。
このような経験から、スピリチュアルにハマった人が占いにのめり込むような、ある種カルト的な傾向が垣間見えるのだ。実際占い師はメンタリスト的なもので、将来を見据えるでもなく相手の言って欲しいことを言って相手を安心させる職業なのだ。下手な人もいて、的外れなことを言ったとわかったら話を都合よくすり替える人もいた。

―――騙しの手口

■民間療法・疑似科学

―――怪しいと思うのは学問ではなくそれを悪用する人物のせい

―――"自然派ママ"疑似科学やスピリチュアルは女性が陥りやすい

必ずこの手の「ケミカル危険!」には「ナチュラル万能説」がついてまわってくるんだけどもさ。不思議なくらい男性用の商材に関してはそういう「脅し」はないんだよね。というよりも、あるターゲット層以外にはほとんどないのよ。狙い撃ちされるのが、若い女性と、母親と子供なのよ。わたしはこういった、危険を煽って自然派商品を売り込むのを「脅し系ナチュラル」と呼んでいます。

女を脅す「ナチュラル万能説」はこう退治する | プレタポルテ | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

下記Tweetは自然派の界隈から抜け出した人の話だ。ツリーになっているので全文読んで欲しい。はたから聴いていればおかしいようなことにも自分では気づかずにいるというのが実際のところだろう。

―――月刊誌に蔓延る根拠のない疑似科学

―――弱者に涙を流させて稼ぐ商売

―――救い・幸福を追い求めて欠落した考える脳

「どうにか努力して、自分の人生をいい方向にコントロールしたい」という当然の欲求が、トンデモと結びついてしまう

女性誌のトンデモ情報を生み出す、世間の欲望と“女子”のコントロール欲求 | サイゾーウーマン

―――トンデモ科学の特徴

トンデモ科学の3つの特徴
1:ソースへのリンクなし、またはソースが公的機関・専門家でない
2:世の真理を見つけたかのような謎の理屈
3:アメブロ

牛乳は猛毒?!ネットにはびこるトンデモ科学を見分ける方法

―――疑似科学は広まりやすい

―――テレビ脳も恐ろしい

―――騙しの手口

―――売る阿呆に買う阿呆

【血液クレンジング】

【テスラ缶】

―――テスラ缶を自作する者たち

―――阿呆離婚

―――参考になるサイト

ビジネス勧誘

―――いつだって不況に付け込んで怪しいビジネス勧誘を行う

―――楽して稼ぐという甘さ

過去にビジネス勧誘に遭った際、相手に「楽して稼ごうと思うから体の良いビジネス本・自己啓発にハマる」と言われたが、完全にブーメランであった。相手は「一人でもそういう人を救いたい」「危機感を感じず新たな物事に取り組まないのは残念な人」などと言っており、自身に向けた喝のように思えた。そのブーメランから読み取るに、一番救われたいのは自分自身なのだろう。

代表的なものとしては、
タバコ
パチンコ・スロットマシン
宝くじ
競馬・競輪・競艇
マルチ商法、ねずみ講
ソシアルゲームのアイテム課金
抱き合わせ商法(AKB48、ビックリマンチョコ)
などがある。共通するのが中毒性もしくは謝幸性で、一回100円、200円という一見わずかなお金を少しづつ、かつ、継続的にかすめ取るのが特徴だ。その結果、上の記事にも書かれている様に、年収200万円の人を、自分の健康に害を及ぼすタバコに、年に16万円も費やすという非理性的な行動に走らせるのだ。

Life is beautiful: タバコやAKB商法の弊害を表す被搾取係数

―――話の胡散臭さ

「生きて行くためにどうしても金が欲しいです」という人に「じゃあアコムで100万円借金して有馬記念に突っ込め。なあに、当たれば倍返しだ」とアドバイスする人が居るか?
仮にその人が、万馬券で豪邸を建てた人だったとしても、一回のチャンスに人生全部突っ込めと言えるのだろうか。

ベンチャーや。兵どもが夢の跡。僕が学生ベンチャーを応援しない理由(長文) - UEI shi3zの日記

―――堅実な人でも騙されやすい

「貯金が趣味の人はきっと堅実な性格なんだろう」と思いがちですが、案外そうでもありません。
人より早くお金を貯めたいという欲求が強いので、お金を運用する段階になるとハイリスクの商品に手を出しやすい傾向があるのです。
高配当の金融商品をエサに何十億円というお金を集めた組織が出資法違反で逮捕される、という事件が数年に一度のペースで発生します。このような詐欺事件の被害者になってしまう人は、ある程度お金を持っていて、さらにお金を増やしたいという欲求が強い人たちです。
お金を持っていなければそもそも詐欺にひっかかりようがありません。お金を持っていたとしても、働いて稼ぐ金額以上にお金を増やしたいという欲求がなければ投資話に興味を持たないでしょう。
つまり、お金を貯めることに関して欲深い人は、投資先を選ぶ際にもハイリスクな商品を選んでしまう傾向にあるといえます。
銀行の定期預金に預けていてもスズメの涙ほどしか金利がつかないこの時代に、高い利回りを目指すためには元本が保証されていない(=損をするかもしれない)投資先を選択するしかありません。
お金を貯めることに執着のある人は、他人が年間10%の利回りを達成していると聞くと、自分は20%の利回りを目指してやるぞという対抗心を持ってしまうのです。

FXを始めて2週間で1000万円を溶かした私 | 株・FX・投資信託での大損告白

―――ここにしか居場所はないと錯覚させる

■マルチ商法(MLM・NB)

昔、宗教の勧誘の人間に「今はYouTuberやらインフルエンサーがネット上で多く活躍することでそれが宗教のようになっていますよね」と言ったら「痛いとこ突かれましたね」と返ってきたことがある。宗教をビジネスとするならば痛いだろうが、精神のよりどころと見るのであれば良い事だと思う。

マルチっていうのは、トップに置くのはキチガイ、幹部はスマートで計算上手な奴、下は馬鹿で固める。これが鉄則。

幻影随想: サギとマルチと疑似科学

―――勧誘手法

アムウェイでは、『まずは身近な大切な家族や友人に教えてあげましょう』と、自分に近しい人たちへの勧誘を推奨しています。そのため、ディストリビューターが新たな勧誘を行う際、『ちょっとお茶しない?』『うちにご飯食べにこない?』といった、普段通りの誘いをして呼び出すケースが多いんです。それでいざ行ってみたら、アムウェイ製品を使った手料理パーティだった、突然化粧品やサプリメントを勧められた、なんて話はよく聞きます。しかし本来、これをやってしまったら違法なんですよ。呼び出す時点で、『私はアムウェイというマルチ商法のビジネスをやっていて、その販売員の勧誘、または商品の紹介をしたいんだけど、会ってくれないかな?』という誘い方をしなければダメなんです。このくらいはあっても仕方ないだろう、と思うかもしれませんが、ここまで規制するほど危険視されている存在だということを忘れてはいけません

アムウェイにキラキラ・ロハス女子が急増中で新たな危険性を指摘する声|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見

アムウェイにしろNSEにしろ、マルチの勧誘方法は「お話しませんか?」以上でも以下でもない接触から始まり、決してマルチの勧誘とは名乗らない。ただ「お世話になってる先輩」や「新しくビジネス始めようと思ってる」のような怪しい発言がされることは多い。寄ってくるケースが多い。「稼ぎたい」「友達が欲しい」といった人間の弱み・欲に付け込んでくるケースが多く、会員も同様の理由で始めた人が多い。
また勧誘が行われる場所の多くは都内のカフェなどで(渋谷にはアムウェイ本社があることで特にアムウェイが多い)、正午にかけては頻繁に怪しい会話をする客を多く見受けることができる。また新宿でもよく見られ、カフェへ向かう道中で「アムウェイって知ってる?」と種明かしされる場合もある。

都内のスターバックスは400円で上質なコーヒーをもらえるが、客質が悪く、人が多いし、席が空いていないときも多い。ルノアールはコーヒー一杯600円でスタバよりは人が少ないが、マルチの勧誘の話や、あやしい面接をしている店舗も多い。雰囲気が良く、打ち合わせができて、コーヒーが飲めるところで、渋谷・新宿で限ると、高級ホテルのカフェくらいしかない。コーヒー一杯1,800円くらいだ。そこには、マルチもうるさいオバチャンもいない。

値段を上げると、客質があがり、サポートコストが安くなる。

上記引用では高ければ高いほど怪しい団体がいないように書かれているが、近年は安価なカフェではそのような客を店側も警戒し、ほぼ寄り付かなくなっている。翻って、ビジネスセミナー的な勧誘の場合の主題は「金」のため、相手の経済事情や夢などを探る名分、比較的高い価格のカフェへ連れ、相手の反応を伺うこともあるので、完全に安心しきることはできない。

著者も過去に新宿のthe 3rd Burgerやサイゼリアで勧誘に遭ったことがあるが、渋谷に本社を構えるアムウェイなどは呼び出し場所が渋谷になることが多く、iPad片手に企業説明会のような説明がされる。

ネズミ講と新興宗教は   「自分よりバカ」「自分より不幸」と思ってる相手に勧誘かける。   誘われたら   「バカと思われてる」「不幸と思われてる」   と考えれば間違いない

過コピペ@2ch タブーかもしれないコピペ集 コンプガチャを擁護する議員は……

早い話、勧誘してくる彼らは、相手を鏡に見立てて弱い自分に対しての批判・説得をしているに過ぎない。そのため、こちらは余裕釈然とした態度で無関心を貫けば、彼らも勧誘のスケジュールがあるためどこかで開き直って(逆切れ気味に)立ち去る。

―――独りの人間に歩み寄る

独りというのは友達の多い少ないといった話ではなく、集団の中で「俺は違う」「話が合うやつがいない」として孤独感を感じている人のことだ。同じ群れの中でも「ああいう風にはなりたくない」という利己的な価値観と「俺はあいつらとは違う」といった虚栄心がバネになって、そんな自分の将来を憂いているところに自分だけに訪れたチャンスのように乗っかってしまうのがマルチ・カルトだ。そのためか、体裁だけ整えた悲しい孤独な人が群れて憧れのビジネスごっこをすることでお互いを傷つけていくのが現実だ。彼らの特徴としては、結局は利己的な考えで生きているために相手に向けるコンプレックスが強く、自分がないまま人に依存・乗っかって形成しているだけで無個性で面白くないところだ。

昔だとmixi大規模オフ会、その次は街コンなんかによく居た。見ず知らずの大人数が集まるイベントが減ってマルチやってる奴も必死なんだろう。手口が知れ渡って早く絶滅してほしい。

「コロナ下の友達作り」の正体 街で連絡先交換 - 毎日新聞

―――マルチ遭遇エピソード

アムウェイではSNSやマッチングアプリから新たに出会うケースがあるようだ。過去にヨガに出会ったことで人生が救われたという女性に会ったことがあったが、話を聞くと一般的なヨガではなくスピリチュアルに近いヨガ理論で怪しい団体の勧誘でないかと思ったことがある。

―――マイニングエクスプレス、仮想通貨のマルチ

下記サイトから、ウクライナに工場を持つことでコストを抑え、工場機械から複数の事業を展開していることがわかる。紹介制度で報酬が貰えるといった仕組みからマルチであるとも思われるが、創業者がマフィアグループのリーダーであった経歴があるなど、詳しくは下記サイトに書かれているが、地に足の着いたものではないことは確かだ。

―――やりがい搾取の若者のフルーツ売り

これは労働マルチと呼ばれるもので、給与制ではなく完全出来高の歩合制だ。

A子さんは、アルバイト情報誌の「日給1万円」という広告を見て、このフルーツ売りの会社B社(仮名)に応募したのだという。その仕事内容は、およそ次のようなものだったという。
・朝、B社に集合。全員揃うと朝礼が始まる。
・朝礼では全員で円陣を組み、笑顔でハイタッチ。「今日もがんばって売ろう」と大声を出す。
・業者から安く買い叩いた売れ残りのフルーツを箱から開け、腐ったものは捨て、売れそうなものだけカゴに入れる。客に売る価格は、その場で本社が決める。
・リーダーを中心にグループになって、それぞれのグループで当日、売りに行くエリアを決める。現地に着いたら、ひたすら売り続ける。

街中に出没する“若者のフルーツ売り”、その悪質な“嘘まみれ”の実態を経験者が暴露

―――モノなしマルチと呼ばれる詐欺

資産形成の勉強会や仮想通貨を利用したアフィリエイトなどの副業といった実態を持たないマルチ商法をモノなしマルチと呼ぶようだ。
実際に話を聞いたことがあるものでは、学生時代のように毎週サークル活動をしていて、遊びだけでなく資産運用やお金についてを学ぶ大人の学校のような存在だったようだ。しかし、実際には入会金に20万ほどかかったり、代行業の権利を与える名目で報酬が得られるといった旨を聞いた。また同社は派遣業として人員を斡旋していたり、その派遣先すらすぐに人が辞めていくような内容の業種だ。

若者の場合、社会人サークルや友達募集掲示板などの交流場で親しい人一人と出会ったりしてそこから徐々に悩みや心の内を聞いた後に勧誘として提案されるケースが多い。こういうケースがあまりにも多いため、運営や利用者が勧誘禁止の旨を述べていても都合よく言い返して勧誘してくるケースがはびこっているのだ。まず行われるのがイベント参加としてBBQパーティへ誘われて集団で引き込まれたり、入会費が高額で、すぐに資産運用でペイできるなどと謳う。入会後の退会に違約金が発生したりもよくあるケースだ。

―――そのような団体の中にはバーチャルオフィス、検索しても簡単にヒットしない会社が多い

マルチと言われて有名なアムウェイやNSEは検索によってヒットするが、有名でないところは住所を検索してもテナントの中に存在しなかったり法人登録がされていない(あるいはいくつも登録がありいくつも閉鎖している法人がある)などのケースが多い。会社の名称的にも特徴的なものは無く、同名の他企業が代わりにヒットしてしまい、そこに付け込んで上手くだますケースも多い。

―――怪しいビジネス副業情報はここに記載あり

下記のサイトでは幅広く怪しい会社の情報が掲載されている。怪しい勧誘を受けた際の会社の情報もここでなら掲載されているケースが多く、情報商材商法などの怪しい勧誘を伺うことが出来る。

―――マルチ撃退法

―――マルチからあなたを助けるのは周囲の人

過去にビジネスセミナーを謳う勧誘に度々あったが、彼らが口を揃えて言うのが「困ったとき頼りにするのは自分」であった。確かに「信じられるのは自分だけ」だが、自分を過信し続けて人間不信になった結果、自分にも裏切られ、自己嫌悪に陥るというパターンがこの場合は多いだろう。
下記の記事では、家族ぐるみでマルチの洗脳から解放するエピソードがあるが、こういうものにハマってしまうのは一時的な熱病のような感じなのだろう。

昔の話。
当時社会人2年生だった兄が自己啓発セミナーとやらに
片足を突っ込んだ。
学生時代の同級生に勧誘されたのが発端。
土曜日の夕方。祖父母と母が畑仕事から帰ってくると
兄も出先から帰宅。今からセミナーの申し込みをしたいので
お金を貸してほしい、と言い出した。受講費、宿泊費込みで12万円。
母「その本部の名前と場所を教えなさい!」
兄「え?何で?街ン中だけど…」
母「今すぐ乗り込んで話をつける!」
祖母「嫁子、そんな格好のままで…」
祖父「格好なんか構うかっ!嫁子!軽トラ出すから乗ってけ!」
農機具小屋で耕運機を仕舞っていた父が登場。
その場を諌めて夕食後に家族会議へ
538: おさかなくわえた名無しさん:2012/02/19(日) 02:46:10.24 ID:TGqaC4od
会議の結果、兄はほとぼりの冷めるまで軟禁状態にすることに。
兄の旧友達や会社の上司にも事情を話し、協力してもらった。
セミナーからの電話は昼夜問わず名乗らずにかけてくるので
「佐藤だけど、スーチーいる?」→兄に取り次ぎ
「タカシくんいますか~?」→呆けた振りを極めた祖父に取り次ぎ対応
「満州で一緒だったよっちゃんかい?なつかしいなぁ」が始まる。
スーチーは軟禁状態だった兄の暗号名。セミナーの人物と判別するため。
祖父は行った事のない戦争話を相手が切るまで続け
相手の電話番号を控え、時間を置いて何度もかけ直すという嫌がらせを
楽しそうにやっていた。
半年位した頃、夕食時に祖母がポツリと
「タカシはよかったねぇ。タカシのためにたくさんの人が心配して
 くれる。よかったねぇ。無くさなくてよかったねぇ」
兄は黙って部屋に戻ってしまったが翌日の顔は
セミナーに嵌る前に戻っていたように思う。
完全に切れるまで2年位はかかった。
だまされた人間を現実に引き戻すのは周りの協力と団結が
必要なんだと思い知った出来事でした。

今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験『うべろうべろ』:哲学ニュースnwk

先日喫茶店で見かけたこと。
おばちゃん2人。どうやらマルチの勧誘の場面だった。
そこに2名、マルチおばちゃんの助っ人登場。
3人の説明を適度に受け流しつつ聞く標的おばちゃん。
サンプル(多分)を出しつつ「これを2週間使い続けたら、効果がはっきりと~」
それを遮って、急に饒舌になる標的おばちゃん。
「だったら2週間分のサンプルちょうだい。こんなちょっとやったらわからへん」
「試してあげるから全部ちょうだい」
そればかりを繰り返し、サンプル品を3人からことごとく分捕り、
他のサンプル品もねだり尽くし、一向にサインはしないまま時間が過ぎる。
そのうち助っ人おばちゃん達は帰った。
その後、説教タイム。
友達を食い物にするののどこが真っ当な商売か、続けたいなら勝手にすればいい。
でも私の周りで商売は絶対にさせへんよ。と言い残し、4人分の清算をして帰った。
彼女のかばんからは、サンプルが溢れていたけれど、かっこよかった。

200712 続・妄想的日常

僕は一人の人生を救うためには、もう一人の人生が必要なんだと思いました。片手間ではカルト宗教とは戦えない。戦うなら、僕の人生全体を使う必要がある。

陰謀論を信じる母に悩む28歳女性に、鴻上尚史が明かした「カルト宗教にハマった友人の洗脳を解いた」過去 (6/7) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

―――逆説的な手法

前にも書いたけど、従姉妹がマルチ商法にハマった時、辞めさせるのに効果的だったのはYoutubeで様々なマルチ商法がアップしている説明動画を逆に観せまくること。観せていくと「このやり方はうちだけって言ってたのに全部一緒だ…」と青ざめて一気に洗脳が解けた。

マルチ商法にハマった時辞めさせるのに効果的なのは「毒をもって毒を制す」的方法だった - Togetterまとめ

―――冷静になって考えてみればおかしいことに気付く

インターネットで検索した、1日に数千万円も稼げるというアフィリエイト内職に興味がある。業者から儲かる、サポートもするし、返金制度もあると言われたが信用できるか。 秒速で1億見たんだな。1日で数千万円稼げるなら内職じゃないだろ。 「信用できるか」と相談される国民生活センターも辛いだろう。「ご自分で判断ください」って判断できないから相談してるんだろうし。w 1日1000万円稼げれば、年間で36億稼げる。アフィリエイトの料率ってもともとタダ同然のものを高く売る訳なので40%くらいはあるわけだが、1人で年間36億稼ぐと売り上げ90億円だ。もし、これで成功しているのが1000人いれば、1000人トータルで売り上げは9兆円。赤ん坊から年寄りまで、国民ひとりあたり3万円もする情報商材を年間3回も買わないといけないんだよ。そんなんあり得るか?

数字に弱い人 = 騙されやすい人の法則を考えてみた | More Access,More Fun!

―――LINEのマルチ勧誘にも注意

■カルト

――― カルトによって生まれる不和・事件

下記は安倍元首相銃撃事件の犯人である山上氏が記述した手紙である。
安重根のように暗殺を称えられるようなことはあってならないが、カルト宗教によるお布施や霊感商法が引き起こす経済的な家庭問題は危惧するべきことであるのは変わりない。

家族が宗教に多額の献金をしていて、自分の貯金を使い込まれたとかカードで勝手に借りていた、など話は割と田舎では聞く。民事不介入。だいたいそれで終わらない。苦しみが生まれる。酷い話だ。
救いをエサに騙されている。

宗教について - 元うどん

―――宗教に対して知っておくことで見方がわかる

「宗教的に中立な見方」は存在しなくて、誰かしらがどこかの立場でしか宗教を語れないということに気づいたり、特にキリスト教においては洗礼を受けるか受けないかで不可逆なので(洗礼を受けたのになかったことにすることはできない)今の自分には洗礼後のキリスト教の姿は見ることができないと知ったり、広く浅くではあるけれど(そしてもっともっとたくさん読むものはあるけれど)いろいろなものをかいつまんで摂取することで、なんとなく宗教との距離の取り方がわかった気がする。

「40代と宗教の関わり」私の場合 - Really Saying Something

―――宗教と言えどビジネス、ヤクザにだってシノギは必要

まあ聞いてくれ。信仰心などはじめからなく、純粋に飯を食う為だけに聖職者となった人間からのアドバイスだ。
その宗教を客観視できるのならば、入信するのはやめておけ。
祈るだけならばイワシの頭に対してだってできるし、
祈るだけならば他者は必要ない。
あんたがそこで見た他の連中は、あんたの持ってない信仰心を持ち、あんたの知らない生き方をしてるわけではない。
信仰心が強いのではなく、ただ単に、現状の生活において他の逃げ道がないだけだ。
信仰心は依存心と何も変わらない。依存の対象が人ではなく神となるだけであって、精神的自立には結びつかない。
ただそれでも傍から見れば、“信仰厚い人”という評価がなされ、“神への感謝と敬意を忘れない人”という見方がなされてしまう。
通常の価値観の持ち主なら当然、それのどこがいけない?と思うかも知れない。
だから、例をひとつあげよう。
数年前か。ある日、職場に一組の夫婦が祈願の依頼に来た。初めて見る顔だった。
夫婦は普段着みたいな格好で、表情は無く、喋る言葉も訥々としていて、なにかに行き詰って祈願に来たのだろうと思った。
祈願内容として口にしたのは、「家内平和、息子の就職祈願」だった。二人が口にするのは決まってその内容だった。
来るペースは月一か、二月に一度くらいだった。ジャージで来て祈願を受けていく事もあった。
それから何年かして、夫婦の様子が少しずつ変わっていった。
外出着っぽい服に身を包んで現れるようになり、表情にもわずかだが笑顔が見られるようになった。
祈願を受けに来る間隔も若干短くなっていたように思う。
だが、祈願内容は全く変わらず、「家内平和、息子の就職祈願」だった。今も変わっていない。
さて、このエピソードを見て、あんたはどう思っただろう。
“祈願に来ることで夫婦には変化が現れ、明らかにいい影響が出ているのだから、よかったじゃないか”
そう思ったかも知れない。
そうだな。実際、夫婦は数年前よりリラックスしてるように見えるし、それを見守るこちら側の視線も暖かくはなる。
だが、違うんだ。なぜなら、祈願に来た結果、この夫婦にとっての問題は何一つ解決していない。
この数年間で夫婦がすべき事は他にあった。
片道二時間くらいかけてやってきて、数千円の祈祷料を払い、長い祈祷を受け、また片道二時間くらいかけて帰ってゆく。
その時間と金を使って、家庭内の問題に、ちゃんと正面から向き合うべきだったんだ。
リピーターになってしまってはいけない。祈願を受けるのが楽しくなってしまってはいけないんだ。手段と目的がすりかわる、それは本末転倒と言う。
だがこちらは生業として聖職者をする身だから、こういう事は口に出来ない。
でも本当は、神にすがらず頼らず、彼らはちゃんと自分の足で立って、ちゃんと自分の手で現実と戦わなければならなかったんだ。
さて、神を作ったのが人間かどうかという問いは誰にも答えられないにしても、宗教を作ったのは人間だと断言できる。
宗教は団体だから、運営上必然的に資金を集める必要がある。経営者や職員に食えるだけの給料を払わなければいけないからな。
だからどうしても定期的な収入、すなわち信者からの恒常的な搾取構造を設ける必要がでてくる。
賽銭箱しかり、祈願しかり、授与品(お守りとかお札)しかりな。
歴史ある宗教とはすなわち、古い歴史の中でいつしか公認されてきた詐欺、と言ってもいいだろう。
神に頼る者の問題をなんら解決しない。
それどころか、救いを求めてすがりつく者から金を巻き上げてゆく。
神へと祈る者が勝手に受け取る精神的安定と引き換えに、対価を要求する。
繰り返すが、宗教は人の作った組織だ。
その中で神を信じ続ける事が、あんたにできるだろうか?
既に、宗教を冷静に客観視して「みんなで祈るのもいいものだ」とか良かったところ探しをしており、そのことを増田に書き込んで整理しようとしているあんたに、入信して神を信じ続ける事が果たしてできるのだろうか?
悪い事は言わない。
手段が目的にすりかわってしまう前に、信仰を持とうとするのだけはやめておけ。

20140217175047

―――騙しの手口

―――中途半端に知り過ぎることへの危惧

―――周囲の意見をレファレンスする

何にせよそれを信じてやまない組織の中に身を置いていくと、自分が感じ得た疑問や違和感に対して、内部の人間から「お前は間違っている」と言われることがある。そうすると「自分がおかしいのか?」と考え始め、自分と世の中が間違っていて、組織の方が正しく巧妙なことを行っているのだと錯覚してしまう。そこから善意としてそれを周囲に勧めるようになってしまう。逆に危険なのは、マルチやカルトから救ってくれる友人や恋人がいたとしても、それを振り払ってこちらが勧誘してしまい、周囲共々染まってしまうケースもあるということだ。

■フランチャイズ

マルチとフランチャイズの違いは以下のような違いだ。
マルチ商法
:新規層に商品を紹介・販売することで権利収入を得る。上には上があるため、下層の会員の利益は少ない。
フランチャイズ:親企業からのブランド・仕組みを使用して販売する権利を得て、販売の収益を得る。
下記リンク先に詳細が書かれている。

―――どういう人がオーナーになるのか?

金貸しやってて面白かった融資理由
・パイオニア社員(高卒)が明日キャバ嬢とデートでバック買うから200万申し込み
(その時点で小口7件500万)
・AV女優がE○Tにも曲提供してる有名作曲家に楽曲提供してもらって歌手デビューするために
300万持ってこいといわれたので申し込み(21歳で担保赤坂のマンション無設定)
・18歳のギャルみたいな女の子が彼氏に車買ってくれと言われ200万申し込み
(彼氏は?と尋ねたらビルの外で待ってるだと)
・婚約中の20歳の女の子が中絶費用で50万(彼氏は?って聞いたら違う人の子だからと言われた)
他にもたくさんあったけど正直同情したのはコンビニのフランチャイズ商法にやられて
夫婦で12件600万ぐらいの債務抱えて来た人だったなあ。奥さんの目がうつろで怖かった

サラ金が瀕死の重症\(^o^)/すでに半分が死亡:アルファルファモザイク

コンビニが地獄なのは相当前から言われてるのに、
なんでオーナーになるんだよ?馬鹿なのか?
135: ムーンサルトプレス(関東・甲信越)@\(^o^)/ 2014/11/10(月) 21:52:25.56 ID:tx+LtAFiO.net
»113
俺が前にバイトしてたコンビニは元々個人商店だったんだけど、
借金まみれで倒産寸前だったそうな。
で、その借金を肩代わりしてもらうかわりに不利な条件でフランチャイズ契約したって言ってた。
そういうケースもあるんじゃないかな。
143: ジャンピングDDT(大阪府)@\(^o^)/ 2014/11/10(月) 21:56:51.16 ID:JRrTLhnN0.net
»135
ヤクザの手口まんまやないか

セブンイレブンオーナーの自殺者が続出…四生五殺=4000万までは借金させ働かせ、5000万円で自殺の意 : きま速

―――魔の手、退職後のリーマンを狙うフランチャイズ店オーナーへの誘い

企業なんかあてにならない。これからはフリーターで自由に行こうぜとホイチョイやリクルートあたりが人々のケツを叩いた末、今のようななれの果てがあるように思えるが、リストラや脱サラを経て「会社なんかあてにならん」と気づいたお父さんたちが、起業したらまたも企業によってペテンにかけられるという意味では、派遣労働者の問題と同質といえるが、こちらのほうがおそろしいように思える。語弊を承知で言うが、派遣労働者が使い捨てで終わっている(もちろんそれもとんでもない問題なのだが)のに対し、こちらはオーナー家族を酷使し、運転資金として財産まで搾り取ってしまう。オーナーとなったがゆえに財産をすべて失った人々が大勢いるはずだが、こちらは大してメディアに取り上げられないところがまたおそろしい。

コンビニ。バブル後の夢を食らって - 深町秋生のベテラン日記

―――マルチとほぼ変わらないフランチャイズ

143 名前: 遺憾の意(dion軍)[sage] 投稿日:2009/03/29(日) 22:25:05.34 ID:rFsjHijw カレーならチェーン店じゃなくてオリジナルカレーのほうが儲かる気がするんだが わざわざ脱サラしてココイチとか行くヤツの気が知れん 158 名前: 見張り(dion軍)[] 投稿日:2009/03/29(日) 22:30:18.09 ID:RMMiPukt »143 何かを始めるときにマニュアルがないとダメな奴ってのはいるんだよな。 「リーマン辞めて独立だ!じゃあ何しよう、 やり方分かんない、そうだ!チェーン店なら大丈夫だ!」 マルチ商法がなくならないのと同じだわ。

【自営業】脱サラでラーメン店を始めるやつってチャレンジャーだよな

16: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/02/04(木) 23:06:54.88 ID:aniFcido0.net
コンビニの最大の顧客は普通の客じゃない
オーナーなんだよ
オーナー相手の商売んだよ
20: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/02/04(木) 23:07:33.25 ID:osj/3Uim0.net
>>16
ほんこれ
かなり本質を突いているw
19: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/02/04(木) 23:07:28.39 ID:BEC9ZUL90.net
本部「営業努力が足りないね」
29: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/02/04(木) 23:09:17.65 ID:osj/3Uim0.net
>>19
本部「恵方巻きもっと仕入れて下さい」
オーナー「(断ったら嫌がらせだな)はい」

オーナー「大量に売れ残りました」
本部「営業努力が足りませんね」
30: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/02/04(木) 23:09:26.53 ID:kZryqwtp0.net
本当に儲かるんやったら全部直営でするンゴ
なんでFC制とるか考えたらアホでもわかるンゴ
41: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/02/04(木) 23:10:33.14 ID:NL4f5TC30.net
>>30
儲かる所は隣に直営建つからな
2店舗並んでるのよく見るわ

【悲報】恵方巻コンビニ1店舗で26万分の廃棄:哲学ニュースnwk

赤字 → 死
黒字 → 本部「あそこは立地が良い。直営店を建てよう」
    →直営店に客を持っていかれて赤字 → 死セブンとかローソンが道路の両側に立ってたりするだろ
あれはそういう事だ

マスコミも報道しない、フランチャイズ業界の闇:哲学ニュースnwk

―――優秀な人材を就職難から引き込んだ時代も終わり、人材不足のフランチャイズの現在

この記事ではコンビニの経営を内定の決まらない大卒の若者をバイトリーダーとして雇ったり、海外から来たエリートの働き口として経営が成り立っていたが、今はそうはいかなくなったという内容だ。加えて今はバイトテロなる行為がSNS上を伝って甚大な被害を出すことも相まって経営はより難しい状況となっているだろう。

―――公務員化するフランチャイズ

●24時間をやめる気のない業界
すかいらーくやロイヤルホストなど、すでに外食産業では24時間営業を見直す動きが出ている。コンビニ業界だって、客が入る店は24時間を継続、成り立たない店は経営状態に合わせてといった風に、オーナーが営業時間や休みを決めて良いのではないか。
この問いに対し、セブン&アイ・ホールディングス役員は1月25日、中央労働委員会(東京)の審問の中で、「契約上、許されない」「納得してもらった上で契約している」「世の中がコンビニに24時間営業を期待している」という趣旨の回答をした。
オーナーの長時間労働の一因は、従業員を「うまく使えていない」「教育が不足している」点にあるという。しかし、その従業員は時給いくらで働いているのか。
報道を見る限り、業界大手は24時間営業をやめる気はないようだ。唯一ファミリーマートが一部店舗で実験的に24時間営業をやめたものの、まだ加盟店のオーナーからは「世間体を気にしたポーズでは」と半信半疑の声もある。
「そんなに(インフラを支える)『公務員』にしたいなら、給料払ってよ」。審問を傍聴していた男性オーナーの皮肉めいたつぶやきが聞こえた。(弁護士ドットコムニュース編集部・園田昌也)

【人手不足】もう限界 「コンビニが社会インフラって誰が決めたのか」 オーナーが24時間営業に反発、人手不足で自らワンオペ

将来への不安

今、日本人に鬱が多いのは、自己イメージと現実が乖離しているせいですよね。そのギャップに耐えられなくなっている。自己評価の設定がすごく高くて、現実がそれに遠く及ばないと、やっぱり鬱になってしまう

宗教やマルチには絶対に頼るな 「ナリワイを作るのも、ベースは人間関係です」 伊藤洋志さん【第4回】  | 米田智彦「新時代の生活実験者に会ってみた!」 | 現代ビジネス [講談社]

―――理想を追い求め続け、搾取され続ける

なぜ、これほどまでに彼女たちは「やりたい仕事」「好きな仕事」にこだわるのでしょうか。それは、先述のように締め切り意識から来る自分軸志向に加え、個性重視の「ゆとり教育世代」ゆえ、自己相対化能力が弱い、というひと言に尽きます。
本来、自分らしさとは他者と比較して初めてわかることです。しかし、個性を大切にと言われ続けた結果、関心が自分の内へ内へと向いてしまい、限られた自分の経験の中から「やりたい仕事」を決めつけてしまっているきらいがあるのです。
 そして、現実とのギャップを矯正しきれないまま、また次の「天職」を求めてスクールに通ったり、見栄えのいいカタカナ職業を求めて転職活動をし続けたり……。いつまでも腰が落ち着かず、40歳を超えても夢をころころ変え続けているという笑えないケースもあります。

「やりたい仕事、好きな仕事をやらせて!」 なぜ、女性部下はそんなにこだわるのか? | 女性社員のトリセツ | ダイヤモンド・オンライン

下記リンク先のエピソードは結構壮絶で、題名通り取り返しが付かない感じがする。何者にもなれず、高みを目指して放浪する様が描かれている。

―――知り過ぎることで不安、知らな過ぎることで不幸

―――怪しいビジネスやカルトにハマる層

―――貧すれば鈍する

―――乗せられて考える間を置かずに同調する人

―――"意識高い系"がプライド保持の看板として背負う自己啓発系・マルチ

「『クリエーターのためのスペース』とうたっていたので、面白そうだから入ってみたけど、実際にいるのは黙々と事務作業をこなすIT労働者か、簡単なビジネス書や自己啓発本を読む、自称“起業家”ばかり。しかも、お金を払って入会したのに、なぜか友達みたいな扱いを受け、私が店番を頼まれることもしばしば。置いている雑誌も『MacPeople』とかで興味なし(苦笑)。やめようと思う」
この男性が言うように、ノマドワーカーの中には「自己啓発本」や「ビジネス書」に耽溺している人も少なくない。さらに取材を進めると、彼らの多くが副業、もしくは本業で、マルチレベルマーケティング(マルチ商法)に従事していることも分かった。
「それを聞いて納得しました。ノマドワーカーの多くが『横のつながりでビジネスが生まれる』という趣旨のことを言いますが、これはマルチ商法の発想にリンクします。ノマドというスタイルそのものではなく、そこにハマる人たちのメンタリティが“マルチ的”とえるかもしれません」

ノマドワーカーには自己啓発本を読んでいる“自称”起業家が多い? - 週プレNEWS

―――"稼ぐ"ことより"人といる"ことを望んで集う人達

マルチは親しか儲からないみたいなのは良く聞きますが、実際に間近で目利きしたふみさんもそのようにおっしゃっていました。
実際に子ネズミで月10万円以上稼いでいる人はほとんどおらず、20万以上に至っては1か2人いるか程度だったとのこと。
しょっちゅうセミナーやミーティングに参加して、夜通し打ち合わせまでしたのにそれは割に合わないどころの騒ぎではないなと思いました。
私もふみさんも副業でバイトした方が良いのではと真剣に思いましたが、彼らにとってはお金を稼ぐことよりその集まりにいることが目的になっているのではと感じました。

マルチに引っ掛かった人にインタビューしてきた - 俺はパリピにはなれない

過去に宗教勧誘に遭い、長らく執着されることがあった。その人自体もともと学生時代誰とも考え方やそりが合わずに引きこもっていた時期があったそうだが、そこで親が入信していた宗教にのめり込んでいったらしい。宗教と言えど、人格者というより目障りなイキリ大学生のような雰囲気が漂っていた。その人の考えとして、相手のこともあるが自分が無理して満足できないのも良くないみたいな信念があったようだが、マイペースというか自己中。平然と相手がいる横で文句たれるような奴で(おそらく本心で接したいというより目先のメリットが何かあったのだろう)、どんな話をしても必ずオチや締めが宗教絡みだった。
おそらく自分より弱いとした相手に手を差し伸べることで自己肯定感を高め、青年組みたいな衆を取りまとめる相談役みたいな長を務めることで承認欲求を高めるという点や、同じ宗教というテリトリーでモチベーションを高めることであのような人物ができ上がったのではという感じだ。

一連の経験の感想としては、カルトと言っても宗教的な観点よりも自己啓発的な要素が高く、神頼みするけど結局は自分の問題だし自分で解決するというのが理念。それを応援する仲間が周りにいる環境というのが最大限の魅力的なのだろう。実態がどうなのかはよくわからないが、結局はマウント社会の弱者ビジネスな感じが印象。熱心でない信者についてはぞんざいな扱いだ。本来、資本主義やら社会に溶け込もうと必死こいて"普通”であり続けようとする現代社会の苦悩が嫌でユートピアを求めてたどり着く地点ではあろうが、実態はことごとくそこも同じ地獄だったのだと気付かされた。

破滅して堕ちる人の印象がある。軽装で出向いて災難に遭い、崖っぷちで両手でぶら下がっている状態で、這い上がると虫や雨風に突き落とされるでもなく手を払いのけられる。しかし落ちる恐怖があるからどうしても崖を掴む。これらが繰り返されると手がしびれ、また絶対に助からないという思いが強まり、自ら落ちることの意識を強める。このようにして深みにはまった際、周囲にそれを助けてくれる人がいない程の環境へ身を置いてしまったことに気付くのだろう。

■若者の未来

―――何でもリクルート任せの思考停止は通用しない

実は、結婚や就職、自動車や不動産の購入は、お客さんが常に「素人ばかり」の状態なのです。これが、2番目の理由です。
 もちろん、世の中には結婚や就職を何回も繰り返す人もいますが、決して多くはありません。そこに情報ギャップが生じるのであり、リクルートが意思決定の支援に参入する隙間が生じるのです。

結婚、就職、転居……なぜリクルートの”おみくじビジネス”は儲かり続けるのか? | PLANETS編集部

学生とか若手社員に対して誤った強迫観念を植え付けるメッセージばかり流布されるのは、就活も転職も商売のネタにされてしまったからではないか。みんなリクナビもエージェントも結局のところ商売だって考えて使ってる?みんな恋愛じゃ機縁を大事にしてるだろうに、こと仕事となった途端に最初から出会い系頼みってどういうことだよ!

僕の記事は就活のアドバイスじゃないよ

「リクナビやマイナビなどの大手就活サイトは、『とりあえず就職しよう』という学生を相手に商売をしていて、最適なマッチングかどうかは本当は重視していないんですよ。なぜなら、『とりあえず』で就職した会社が合わず、辞める人が出ることによって、今度は第二新卒や転職者向けの商売ができるから。いわば学生を『転売』して儲ける仕組みになっているんですね。実際、毎年5月くらいになると、早くも『第二新卒で未来を探そう』などといった広告が散見されるようになります」

リクナビ・マイナビ君臨で、就活戦線異状なし!? 学生転売で2度おいしい就活ビジネスの裏技 - プレミアサイゾー

―――夢を見させてくれるネット上のカリスマ的存在に憧れるカルト的構造

―――思考を忘れて楽して稼げるという魅力に載せられる

いつの時代も、若い人の大半は、歳月の積み重ねによる効果を侮っている、と私は思う。継続は力であり、1年では達成できない事の多くは5年費やせば達成できる。10年もやれば相当な力になる。けれども、この事を意識できる10代~20代はそれほど多くは無い。いや、それなりに歳を取っていてさえ、こういう事を知らない人がいる。
そのことを、いけないと私は言いたいわけではない;自分の適性を知るために試行錯誤しなければならないのが思春期だし、中学→高校→大学と、短いスパンで次々に居場所や進路を決めなければならないのだから、5年~10年という時間の射程距離で考えにくくなるのも無理は無い。
しかし人生は長いし、その長い人生のなかには長いスパンで眺めなければ気付かないこと・達成しにくいことも沢山あると思う。長い時間を味方につけることの出来ない人間は、短時間のうちに達成できることにしか手が届かない。「タイミング」や「スピード」でチャンスを掴めるような事物には、そのような性質は有利だと思うけど、世の中の全てのachievementが「タイミング」と「スピード」で成立しているわけでもあるまい。三日坊主な人々・流行に流されるしか能のない人々は、この点で、人生にハンディを背負っていると私は思う。

「十年後に懐かしいと思える今を、今のお前が創るんだ!」 - シロクマの屑籠

詐欺の子の共通点は、たぶんこの子は地元とか同世代の仲間からは「痛い」って思われてるんじゃないかなって子が多いことです。モチベーションが他人より高すぎると、集団のなかから確実に弾かれますよね。地方から出てきて、こっちで詐欺やってる子と話していると「この子、友達少ないだろうなぁ」って思うこともあって。そんな意識高すぎる系の子を集めて徹底的に教育するわけで、プレイヤーの根底には「他の奴らとは違う」という選民意識が育っています。もちろんある程度の知能指数がないとできない犯罪なんで、勉強ができるできないとはまったく関係なく、頭のいい子たちが多い。Fランの大学生の取材などをすると、本当にこれが詐欺の子たちと同世代なんだろうかと思うほど、子供っぽく感じたりもします。詐欺の子は教育の機会がなくて中卒とかの子もいるわけですが、ベースのポテンシャルは高いうえに、組織や社会を学んでいることで、圧倒的に大人なんです。

格差社会の復讐者たち | VICE JAPAN

―――不安を感じるから模索して藻掻く

―――新社会人になりかけ・なりたての若者が餌食になりやすい

たとえば、新卒で就職した仕事に関して仕事が上手くできない、職場の人と上手く接せないなどの不安要因に付け込んで怪しい勧誘を受けるケースが多い。この場合、多くは周囲に気軽に話ができる同世代の人間がいない場合が多く、そのためもあって人恋しさから同じような人を見つけては勧誘されて…という倍々ゲームによって広まっていく。勧誘の文句は大きく2つであり、お金を稼いで将来に備えようとか交友関係を広げて一生仲良く過ごせる人脈を築こうだ。そのため、勧誘を拒否する人に対しては「孤独な悲しい人」だとか「チャレンジする勇気のない残念な人」のように相手の人格やコンプレックスを刺激するような発言で催促する場合が多い。これらは基本的にブラインド勧誘なので実際に会うまで詳細は語られず、会ってから初めて勧誘されるケースが多いため、会うまでの事前の会話の中で「紹介したい俺の先輩がいる」「私今このサークルに入って充実してるんだよね」という会話があれば要注意だ。特徴的に本名や勤務先などの個人情報を聞いてくるケースが多いので、むやみに連絡先などを相手に渡さないことが吉だ。

■騙されないために

よくエナジードリンクは元気の前借りと言われるが、マルチやカルト、自己啓発の類も同様の気がする。一時期の気休め程度には自己を欺瞞でき、幸せになったような不安が取り除かれたような気になるが、徐々に粗が目立ち始めて苦しくなりながらも依存することで身を滅ぼす印象がある。

マルチで抜け出せない理由の一つとして、本人も辞めたいし、まっとうな職業ではないと気付いているが、これまでにかけたコストを考えるとそれを取り返さなくてはいけないと思うようになる。これを証券用語でサンクコスト効果と呼ぶが、同様に費用対効果に見合わない利益であってもそれが自分の中で大きい資産のように思えてしまうコントラフリーローディング効果といったものも挙げられる。

対洗脳・情報操作に対する十箇条
1.  与えられる情報を鵜呑みにするな、まずは疑え。
2.  自分の頭で考えている気になるな、殆どの場合無意識に誘導されていると思え。
3.  数字に騙されるな、数字でも悪意があれば操作する事は可能だ。
   統計ってやつは算出方法次第で操作できたりするんだ。
4.  過去に目を向けろ、必ず今と繋がっている。
5.  皆が一様に同じ結論、意見に達したときは、情報操作もしくは悪質な誘導、
   最悪洗脳されていると考えろ。
6.  事象、問題点、結果を箇条書きで抜き出せ、そして関連付けろ。
7.  耳触りの良い言葉ばかり言う奴は信用するな。そいつは下心を隠している。
8.  強硬論をまくし立てる奴は単なるパフォーマンスでやってるだけだ。
   バックに居る誰か、もしくは何かから目を逸らす目的があると考えろ。
9.  正論ばかり述べる奴には気をつけろ、禅問答になる。
10. やばいと感じたら直ぐに逃げろ。それと逃げ道の確保を忘れるな

コピペ新聞 - 対洗脳・情報操作に対する十箇条

―――疑うことの重要性と信じることの脆弱性、想像力が身を助ける

情報の悪用なんて下らない。下らないし、やらないに越したことはないんだけれど、プライバシーの暴きかた、ゴミ箱あさりのやりかた、カモの探しかた、上手な告げ口や、印象操作のやりかたみたいなものを身につけて、ようやく初めて、「そういうのは下らないよ」って言う権利が生まれるのだと思う。
大学には、事実上すべての扉を開けられるマスターキーがあって、許可をもらった人しか触れなかった。大学祭の前日、事務長からマスターキーを貸してもらって、いろんな悪巧みを妄想してニヤニヤしてたら、「それは鍵屋さんでは絶対に複製できないから」とか、釘を刺された。
思いが顔に出ていた時点で、自分にはマスターキーを悪用する資格なんて無かったんだけれど、マスターキーを手にしてニヤニヤできない人というのは、大切な情報を触ったらいけないのだと思う。マスターキーをもらって悪事を想像できない人、「それは単なる大事な鍵だ」としか認識できない人は、下手すると大学が潰れかねないマスターキーを手に持って、それをふつうの鍵と同じようにしか管理できないだろうから。
それが鍵であれ情報であれ、受け取るときには、それを自分が悪用すると何かできるのか、それをなくすとどういう対処が発生するのか、それがコピーされたり、誰かに奪われるとどういうことが起きるのかを、3つセットで伝える、あるいは想像できる必要がある。
「そんなの伝えられるわけないだろう」なんて思う人、あるいは悪用する自分が想像できない人には、恐らくは情報を託しちゃいけないんだと思う。

いい人の脆弱性 - レジデント初期研修用資料

―――頭が良し悪しの前提として重要なのは他人に危害を加えないこと

――――独りになるな

43: 名無しさん@13周年:2012/10/16(火) 21:45:14.56 ID:CibFvKKw0
どうやったらマインドコントロールかからないようにできるんだ?
716: 名無しさん@13周年:2012/10/17(水) 00:10:35.09 ID:NYTDCZ9+O
»43
かからない方法はアッチコッチに相談
何処でも誰でも良い
SNSでも良い
近所の飯屋でも良い
おかしいと思ったら人に話せ
おかしいと自分に言い聞かせる為も話せ
あと自己啓発とかは本当に気をつけろ
会社で無理矢理とかならいかしかた無いが
自分からとか友達からとか絶対にかかわるな
夢・希望や繋がり・共有 なんて言葉を聞いたら気をつけろ
そのへんの甘い言葉を使ってくる
それらは自分で自分をダマす為の理由や言い訳になる事を奴らは知ってるから

【ドラム缶遺体事件】”尼崎・死体続々発覚” 角田美代子のマインドコントロールで、複数の家庭崩壊…:哲学ニュースnwk

関連・参考文献

追記

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