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140字小説「星に歌う」

毎晩窓を開けて夜空に向かって歌っていたら、ある夜一斉に星が流れ出した。

あんまりいい声なんで我慢できずに降りてきたんだ。さぁ、早く聴かせておくれよ。

星がそんなことを言いながら僕の部屋に次々と降ってくる。

歌い終わってお辞儀をしたら小さな部屋が拍手代わりの星の瞬きでいっぱいになった。

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