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ショートストーリー「小鳥と王様」

平和で豊かな国がありました。
みな穏やかに暮らしていましたが、ひとつ心配事がありました。
王妃を亡くした王様が、悲しみのあまり泣くことも笑うこともできなくなってしまったのです。

ある時、お城に小鳥が迷い込みました。
小鳥は王様の肩にとまり綺麗な声で歌いました。
それは王妃がよく口ずさんでいた歌でした。

王様は静かに涙を流した後、ゆっくりと微笑みました。
以来、王様の肩は小鳥の特等席となり、王様にも国民にも笑顔が戻ってきたのでした。

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