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【整形レポ】糸リフト、顔の脂肪吸引体験

糸リフトとフェイスラインの脂肪吸引をしてきた。
笑気麻酔でヘブン体験をしたので、体験記。

今回の施術は全然緊張できなかった。予め怖がったほうが、実際そうでもなくて苦しみが減ると思っていたが、それって今苦労すれば老後は安泰という昭和マインドに近いのでは?と思い直し、始まるまで、マッサージを受けるぐらいのノリでぽけっと待っていた(。

そしたら、逆に楽しみな気持ちが湧いてきた。可愛い顔になれるということに対してではなく、笑気麻酔でキマる、脂肪をズコズコ吸引する、糸を頭から通す未知の体験ができるということにワクワクしていた。変態だ。整形依存症のような考え方に若干落ち込む。

先生はうっすらギャルだった。
友達かな?と思うようなカジュアルな口調で、嫌な人は嫌だろうけれど、同年代の私にとってはちょうど良いし、安心感がある。

笑気麻酔は、今までで一番ヘブンだった。ヘブン、という言い方も可笑しいし、それこそ頭のおかしい整形依存の女と思われかねないが(というか、実際そうなのかもしれない)、それぐらい不思議な体験をした。
三呼吸ぐらいして、二度も看護師さんに「フワフワしてきましたかー?」と問われてもまだ正気で、なかなか効かないなと思った瞬間、急に意識が遠のいた。意識がサラサラの砂になって、身体から引いていく感じがした。え、このまま意識なくなったらどうしよう?それって要は死?大丈夫なの、これ?!と一瞬パニックになった。が、いい感じに現実とあの世の間で落ち着いて、ひとまず落ち着いた。

すると、宇宙空間に飛んで地球を眺めるイメージが湧いてきた。急にスピ。夢を見ているような感覚だった。意識大気圏外のくせに、地球に横たわる身体にまだ繋がってて、思い通りに指を動かしたり先生の質問に答えられたりするのが不思議だった。地球では、看護師さんが足をトントンしてくれて超落ち着くし気持ちいい。一生トントンしててくれ。トントン係として終身雇用したい。

施術が開始するまでぼーっとしてたら、今度は突然、高橋文哉似の細マッチョヤングイケメンとディズニーでキャッキャする謎イメージが湧いてきた。トイストーリーのシューティングライドで盛り上がって、トランジットスチーマーラインらしき船に乗って、降りるとき手を差し出してエスコートしてくれて、美女と野獣の芸術点の高さににコメントする彼。
クリームと茶のチェックシャツを着ていて、そのファッションセンスだけはちょっと改善しがいがありますわね、でもファッショニスタのわたくしがおコーデ差し上げるから、大丈夫ですわ…!と謎の分析。未来を視ているのかな。だとしたら最高だ。

先生がやってきて、エラあたり?に麻酔される。あんまり痛くなかった。麻酔が一番痛いと口コミに書いてあったけれど、それ自体もちょっとつねったぐらいの痛さで、全然余裕。コルギマッサージの方がよほど痛い。
その後、フェイスラインの脂肪吸引。ぐぐっと管を入れられる感じはあるけれど全然痛くない。お次に糸。頭皮から何かを入れられる感覚はあるけど、これも痛くない。なーんだ。

10分ぐらいで施術は終わり、笑気麻酔を覚ます何らかしらの気体を吸って地球に戻る。

髪をとめてたテープを取って、座席を起こす。
そしてついに運命の瞬間!白石麻衣みたいになってたらどうしよう!!!って心配しながら鏡を覗き込む。
……
(物足りねー!!)
たしかに、ムンクのようにくぼんだ頬が塗装工事されて丸く滑らかになっている。だが、クリニック公式インスタグラムの症例みたいに、シュッとして綺麗な卵型をイメージしていたのに、現実はどちらかというと角を取った長方形。

だが私は知っている。ちょっと物足りないぐらいがベスト。
人はあの子が可愛い、あの子のような顔になりたいと願うが、本当は自分の顔をそのまま可愛いと思いたい。好きな顔の女優を思い浮かべて、ある日目が覚めたらその人の顔になっていたと想像しよう。ガッキー?広瀬すず?北川景子?どんなに憧れた顔でも、拒絶反応が出るだろう。だから、あくまで自分の顔の上位互換を目指すほうが、満足度が高いのである。それに、腫れが引けばもう少しシュッとするかもしれない。

人は結局、自分のありのままで認められたい。それが幸せ。それを知りながら美容医療を受けるのは確かに矛盾している。
美容医療を始めた頃は、本当に自分の顔が嫌で、別のものを手に入れることでようやく受け入れることができたが、今は自らが美しくて、可愛くて、十分だと主観的に認めたうえで、自分が憧れる顔にカスタマイズしてみたいという、純粋な好奇心で美容医療を受けている。何十万円、何百万円とつぎ込んで、痛みに苦しんだ末、ちょっとの変化を楽しむ。他人は私を馬鹿だというだろう。だがいいのだ。人生は遊びなのだから。

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