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来日して驚いた日本のサッカー教育の優れている点【後編】

こんにちは、Angelo(アンジェロ)です。

僕の経歴を簡単にお話しすると、若い頃はイタリアのプロチームに所属し、引退後は欧州でサッカーのーチングや心理学を学び、人材育成等に従事。その後、来日して、ヨーロッパで学んだことを活かしながら、日本の子ども達やコーチ陣へサッカーの指導を行っていました。

僕の詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。

前回の記事では、僕が来日して感じた日本サッカーの優れている点、とくに小学生や中学生の子ども達へのサッカー教育で驚いたことについて述べています。

今回はその続きで、僕が日本のサッカーを見て感じた内容をより幅広い視点で書いてみました。(今回は少し専門的な内容になっているかもしれません。)

日本の「文武両道」は誇るべき文化

イタリアをはじめとするヨーロッパの各国、地域では、子どもが参加できるクラブチームが数多く存在しており、サッカーを学ぶ多くの子ども達はクラブチームに所属するのが一般的です。

一方、日本ではそのようなクラブチームは多くはないため、各地域の小学校や中学校に部活動が存在しており、多くの子ども達が学校の授業が終わった後に部活動の練習に向かいます。
最近は少子化の影響で学校単位での部活動の維持が難しくなってきている地域もあると聞きますが、学校×部活動の組み合わせは日本に根付く「文武両道」という文化の一部であり、今も多くの学校で導入されています。

こうして、学校教育と並行してサッカー(サッカーに限らずその他のスポーツも同様)のトレーニングの両軸に重点を置くことで、子ども達の学問的な側面と運動的な側面の両方をバランスよく育むことができます。

この組み合わせは、将来的に選手が単に熟練したアスリートになることをサポートするだけでなく、サッカーとは違う道に進んだとしても、人生全般に対するより広い意味での個人の成長を助ける役割を果たしていると考えています。

Jリーグにおける評価すべき点

日本サッカーを代表するJリーグについても少しだけ触れておきます。

Jリーグは僕が来日する前にイメージしていたよりもずっと進んでいると感じました。

たとえば、多様な指導方法など新たな手法の導入、若手の才能を育成するためのプラットフォーム構築などにより、異なるプレースタイルに適応できるバランスの取れた選手を生み出す基盤が整ってきています。

こうした理由から、近年のJリーグは、高度に組織化されたサッカーリーグに発展し、国内のその他スポーツの成長の刺激になるほどに、国際的にも競争力を高めています。

実際、Jリーグは国内外で成功を収めた才能ある選手を数多く輩出しており、ヨーロッパの多くのサッカーファンも日本のサッカーが世界レベルで競争力を高めていると評価しています。

まとめ

子ども時代からの教育やトレーニング、そしてJリーグの進歩などにより、直近のカタールW杯を始め、日本代表チームはヨーロッパの強豪を打ち負かし、国際大会で進歩を遂げ、テクニカル面とチームワーク双方で各国から尊敬を集めました。

ヨーロッパのサッカー関係者と話をしていると、当然ながら人によって意見は異なりますが、ヨーロッパでは日本サッカーを規律正しく、技術的に優れていると認識しており、今後の成長が非常に期待できる国の一つになっています。

今後の記事のテーマについて

2つの記事で日本のサッカーの評価すべき点について書いてみましたが、逆に僕が日本のサッカーに対してもどかしく思っていることについても、いずれ書いてみたいと思っています。

ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回の記事もまた読んでくれたら嬉しいです。

前回の記事はこちら。


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