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アマチュアバンドマンが絶対に身につけるべき素養について

こんばんは。Anzaiです。

ヘッダーは昨年のベストバイ、今のメインギターです。

LTDのStephen Carpenter(Deftones)モデルです。世界中をみてもあまり見かけないエディションです。かっこよくないですか?

さて、いきなり偉そうなタイトルを掲げてしまいましたが、今回は自分がバンド活動を10年程度続けて感じたことをつらつら書いていこうと思います。

結論から言うと、自分は「自分自身に厳しい目/耳をつくる」ことが一番重要だと思っています。もうすこし砕いて言うと、良質なリファレンスをみつけ、それをいつでも再現/自己ジャッジに活用できるようにすることですかね。



(多めの)自分語りも含めなぜ私がこう思うのか、という話をしていきます。多分半分くらい関係ないです。

私が初めてギターを手にとったのは中学二年生くらいのとき。

当時、これくらいの時期になるとマセた連中はバンドに憧れを持ち始めるというのは割と珍しくありませんでした。

当時の同級生は結構な確率でMDプレイヤーを持っていて塾の行き帰りや部活の遠征バスの中で聴いていました。で、友人に色々に色々効かせてもらっているうちに自分もMDプレイヤーを入手してバ○プやのアジカ○ンやのを聴いていました。

音楽に興味を持つとバンドにたいする興味もふつふつと湧き上がり、なけなしの小遣いをはたいてギターを買うことにしました。

母親に相談すると、仕事の知り合いでギターに詳しい方がいるから今度合わせてあげると。

このときのワクワク感は今でも覚えています。未知と遭遇する高揚感と若干の不安ですね。

で、当日会ってみると頭髪やや薄めの(失礼)おじ様から手渡されたのはギブソンのエクスプローラーとBOSS METAL ZONE。

このときですでに現在の私は8割方出来上がってしまっていたわけですね笑

その時お手本を披露していただいて、Van HalenやOzzyをちょろっと弾いてもらったわけですが、もうなんなんだ、今まで聴いていたのはバンドじゃねぇな!とAnzai少年は思ったわけです。

それからというもの部活を終えて帰宅するとギターをMETAL ZONEに繋いでピーピーやっていていつの間にか高校生になっていたわけですが、次第に友人たちのバンド熱は冷め始め、地方住まいということもありなかなかバンドをする機会に恵まれず。それなら東京でバンドやったるぜということで、受験勉強の末ギリギリ都内と呼べる大学へ進学しました。

夢見た東京の(笑)大学では軽音サークルと学外でのバンドを並行して行っていました。バンドと飲酒で8割、学業2割といった感じでしたが無事修士課程も修了でき、最も人生を謳歌していた時期だったのではないかと思います。

友人にも恵まれて、サークルでは今考えるととんでもない数のバンドをコピーして学内ライブのPAもやったりしました。(サークルのライブは9割学内でした)

学外でのバンドは今のバンドを始める切っ掛けになる友人とも出会え、良い時間を過ごせたなとしみじみ思います。

さて、そろそろ本題に戻ります。

最近の情勢の煽りを受け、ライブの機会が減り、逆に制作や練習に費やす時間が増えてきました。

ことに制作に関しては素人に毛が生えた程度だったので、「どうすれば自分の理想に最短経路で到達できるのか」なんてことを常々考えていました。

バンドのレコーディングは絶対の信頼をおいているエンジニアに任せているのですが、彼を見ていて感じたのが、まさに「場面場面で最高のリファレンスがとっさに出てくる」なぁということです。彼のレコーディングのジャッジは驚くほど的確で、なおかつ彼は模範解答をその場で実演できたりする天才です。

よくよく考えてみると、大学のサークルで先輩にPAの手ほどきを受けるときも「好きなライブをしているアーティストは、なんで自分好みのライブができているか徹底的に分析しろ」なんて言われたのを思い出します。

言葉にすると陳腐ですが、この「当たり前」のことを粛々と積み重ねていった結果が、エンジニアの彼なんだなと。

では、具体的に分析って何をするの?というところについて持論を話します。

制作、演奏、ステージングも含めたライブのクオリティを上昇させるには、自分で自分自身を適切にジャッジし、不足している部分を修正していくということが一番重要だと思っています。これは勉強でも、仕事でもなんでもそうだと思います。が、音楽って明確な判断基準がなくてジャッジが難しい部分が多くないですか?

なので、リファレンスとなるアーティスト、音源、ライブを見つけて、どうやって弾いたらこの音が出るの?アンプのセッティングは?どうやって弾くとこの人っぽく見えるの?というように、徹底的に体に染み込ませることが大事になってくると思っています。

要は、モノマネの要領で、リファレンスに近づくための手段を体に染み込ませるんです。そうこうしているうちに「あ~なんか今のピッキングイマイチだったな、もっとピック起こすか」とか「なんかキックが前に出てこないな~ベースの帯域いじってみるか」とかなんとか自分の中で理想像が固まってきて修正もスムーズに行くというわけです。

早い話が、優れた人間をパクりまくれ!ということであまりいい印象を持たれない方もいるかも知れませんが、パクりまくった末に浮かぶアイディアやオリジナリティもあると思うんですよね。



冒頭で偉そうなことを言ったのは自分への戒めでもあります。

練習でもリファレンスに近づけてるの?おぉん?と自分を叱咤激励してこれからも励んでいきたいと思います…


以上、お付き合いくださりありがとうございました!

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