【学校】定時に帰る教師がしないこと【仕事術】
こんにちは、渡部です。
記事に興味をもっていただき、ありがとうございます。
今回のテーマ
読者の先生方、4月の勤務お疲れ様でした。
4月は本当に忙しかったですよね。
『1年間でどの月が一番大変か』と聞かれれば、大多数の先生が「4月」と答えるのでは?
新年度のスタート、新たな学級の経営、そして校務分掌の役割など、本当に忙しいのが4月です。
私も4月は気合で1ヶ月を乗り越えてきた記憶があります。
そんな4月は多少の残業は致し方無い部分もあると思います。
中学校で勤務していたとき、20時くらいまで勤務したことを覚えています。
しかし、5月〜3月は残業0を目指すべきです。
4月の残業上等の雰囲気を引きずって5月の勤務をしてしまうと、1年間ダラダラ残業をする先生になってしまいます。
緊急の生徒指導などのどうしようもない残業は別ですが、だらだら残業は避けたいですよね。
そこで今回は、私が公立学校で勤務していたときに残業をしないために意識していたことを紹介します。
残業が多く、なかなか帰ることができない先生が定時退勤することができるヒントをお伝えできれば幸いです。
生徒と一緒に下校する先生
2018年4月から3年間勤めた学校で、 一度も行なっていなかったことがあります。
それは、不必要な放課後の残業です。
もちろん、生徒指導・進路指導に関わる重要事項を除いています。
のっぴきならない事情があり、学校に居残ることも数回ありました。
しかし、それ以外は放課後は部活動指導の終了とともに退勤しています。
当時の勤務校の生徒たちはスクールバスで下校します。
私はカバンを持ちバスを見送り、そのまま自分の車に乗り込み学校を出ていました。
水曜日は部活動がなかったので、勤務校の退勤時間16時40分(遅くとも17時)には退勤をしていました。
ちなみに2024年4月から勤めている今の勤務校でも、残業は一度もしていません。
『生徒とともに帰る』を常に意識しています。
なぜ、定時退勤するか?
なぜ、定時退勤をするのでしょうか?
答えは単純です。
不必要な残業は、誰にとっても「悪」だからです。
まず、私たち自身にとって残業は悪です。
残業すればするほど、自己投資したり大切な人と過ごしたりする時間を失うことにつながりますよね。
次に勤務先の自治体や法人にとってです。
国公立学校は、税金で成り立っています。
もし残業時間が増えれば、電気代がかさみます。
電気代はどこから出ているでしょう?
そう、税金です。
つまり、残業が増えれば増えるほど、税金をより使わざるをえなくなってしまうのです。
自治体や法人にとっても残業は悪でしかありません。
最後に教えている児童生徒にとってです。
残業が続くと、疲労が溜まった状態が続きます。
その状態で児童生徒と関わると、誤った判断・関わり方をしてしまうリスクが高まります。
例えば、普段は何気なく見える生徒の言動にイライラして、「おい、今の発言はなんだ!」と語気を荒くしてしまうなんてことも。
ここまで述べたように、残業は誰にとってもマイナスの行動でしかないのです。
※誤解がないように言いますが、残業を全否定している訳ではありません。
「したくて残業してんじゃねーよ!」という読者の皆さんの声が届いてきてビビっています。笑
どうしても残らざるを得ない事情がある人もいるかもしれないので。
しかし、私の場合は残業をしないことを人生のモットーにしているので、肯定もできません。笑
『午前様退勤』の若手時代
ここまで偉そうに語っていますが、定時退勤を意識し始めたのはここ5年です。
その前までは、「残業上等」で、退勤時間を超えて仕事をしていました。
読者の皆さんは、『午前様』という言葉をご存知でしょうか?
さすがに遊んでいたわけではないのですが、0時を過ぎて仕事をしたことも何回かありました。
遅くまで仕事をして次の日まで疲労を繰り越していたある日、私は帰路に着く運転途中で意識を失いかけたことがありました。
命の危機を感じたその日以来、「このままではいけない」と自覚しました。
そして、仕事効率化を真剣に考えるようになりました。
仕事の効率化に関する本を約100冊読みました。
多くの書籍を読んで気づいたことがあります。
それは、書かれていることの大部分が共通していることです。
今回は私が試して良いと感じたことをお伝えできればと思います。
今回お伝えするのは以下のことです↓
①デットラインを厳守する
②所見との戦いは始業式から
①デットラインを厳守する
このデットラインとはズバリ「退勤時間」です。
退勤時間は絶対なのです。
例えば、16時10分に帰りの会が終了し、部活スタートのケース。
一番遅い時で18時30分に完全下校。
(もうこの時点で定時を超えていることには、あえて触れないようにしましょう。)
この場合、生徒の下校時間に学校を出るためには16時10分がデスクワークができるリミットと考えるのです。
そうすると逆算して仕事をするようになります。
先生に与えられた仕事をする時間は授業の空き時間になります。
授業の時間は、生徒の学力を伸ばすために最大限の指導をします。
全力で生徒に向き合うのが授業の時間の最大のポイントであると考えているからです。
中には授業中に内職している先生もいるようです。
しかし、私はその時間に授業内容と関係のない仕事はしません。
授業の空き時間は1日平均で2時間です。
この時間がとてつもなく大切な時間です。
「この時間は空き時間だから、何しようかな〜?」
ではもったいないのです。
学校に朝到着した段階で、
「この空き時間にはこれをする」
と決めておくことが大切なのです。
そのために「空き時間TO DOリスト」を作るのです。
ふせんや紙にそのリストをまとめておくのがベターです。
私は朝の頭がスッキリしている段階で、やるべき内容を全て付箋に書き出すようにしています。
それを職員室の机のPCの横に貼っておきます。
②所見との戦いは始業式から
所見はいつ書いていますか?
ちなみに所見とは、通知表に「学習面で、〇〇さんは・・・。生活面で、・・・。」のように記載されている教員から保護者へのメッセージです。
通常所見は学期末に書かれることが多いです。
しかし、それでは常に定時退勤を実現することは難しいです。
なぜなら30人規模の学級の場合、一極集中で書くことは相当な時間を要するからです。
学期末の7・12・3月に書き始めると、どうしても残業せざるを得ません。
1ヶ月で30人分の所見がかなりハードですよね。
しかし、毎月少しずつ書いていけばどうでしょう?
1ヶ月で7~10人書けばよくなります。
株式投資の鉄則は分散投資
所見書きの鉄則も分散所見
これも①と同様に逆算が大切なのです。
どうせ所見を書くことが決まっているのであれば、書くタイミングを分散させることがポイント。
どうやってこまめに書くのか?
私は小さな出来事をメモしておくようにしています。
例えば、給食の配膳を自発的に手伝った生徒がいれば、すぐメモにとっておきます。
放課後の教室で、ロッカーや机の中が丁寧に整理されていたら、写真にとって記録しておきます。
このように、小さなピースをとにかく集めるのです。
小さなピースが集まってきたら、授業の空き時間にエクセルのシートに記入します。
そうすることにより、少しずつ所見がうまっていきます。
私の場合、業務用PCのデスクトップに「所見」のファイルを置いています。
少しでも時間があれば、所見ファイルをアップデートします。
もちろん全てのピースが所見につながることはありません。
私もメモのうち80%が使われれば良い方で、平均すると60%くらいになるのではないでしょうか?
しかし、0から所見を書くよりは1でも2でもあったほうが絶対に良い。
所見との戦いを始業式から分散させることで、残業の要因を消すことができるのです。
定時に帰るには、それなりの戦略が必要なのです。
次回も定時に帰るためにしないことをまとめていきます!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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