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曇り空の方が眩しくて目も口も真一文字に結んで歩いた

どこまでも続くようなまっすぐな道
大きな川を渡る橋を歩くと
タワーマンションの群れが水面に反射
しているのが見える
橋の歩道は往来が多く、すれ違うたびに
いちいちお互いを見合うのがなんとも
不思議だった



何の気なしに昔住んでいた街に足を伸ばした
とても長いこと住んでいたその場所には
時々行きたくなる
原点に帰るなんていう綺麗なものではない
後悔や悔しさを思い出しにいく
というもっと生々しい感じかもしれない
楽しいことも忘れたくない思い出も
そこにはあるけれど、それを途切れさせて
しまったのもその場所

私にとって生きる理由や活力は
後悔や悔しさで、自分のためでもあるけれど
それで迷惑をかけたり傷つけてしまった
ひとにいつか報いたい、ということ



とある詩のなかにも書いたかもしれないけれど
街は息をしている、そして変わり続ける

ぐるりと街を回るなかで、お店がなくなってたり
変わっていたり、思い出との答え合わせが
うまくいかなくなってゆく

私自身もきっと周りから見たら変わり続けている
(できれば成長の意味であって欲しい)
私だけが変わらないでいるような気持ちでいる

私も前に進まないといけないのだろう

再生は元に戻ることではなくて
そう言ったのは私自身なのだから


たんなるにっき(その67)

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