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時に揺らぎも必要だと思い知る落葉樹の下

あと少しで年も変わろうというのに
そんなことお構いなしに仕事は増える
かえりみちの電車もまた以前に比べれば
浮かれた感じがほとんどなくて
気候も含めて季節感というものが
少しずつなくなっているような気がする
懐かしいあのバンドの歌詞は
重ねた年月を感じるけれど
誰もが等しく時代を生きているから
私にとってもそれが良いと思えた
帰りの電車のなかで丁度1年前の
私はどうだったろうかと潜り込んだ
相変わらず寂しそうで危うくて
そして、旅に出たいと思っていた
違う毎日のなかで同じことの繰り返し
少しも成長がないのだなあと思うこと
それ以上に私は窮屈のなかにいる
のだなあと漠と感じる
擦り切れて赤くただれても尚
離さずにいるのは誰のためなのだろう
私が生き続けているのはきっと
自分のためではないのだろうな
価値判断の基準の震源は外にある

一年前の私と何ら変わらないことへの
虚しさが込み上げる
家までは遠い

たんなるにっき(その86)

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