やっぱり僕はうつ病だ(#6 復職と異動)

1 前回までのまとめ

うつで休職後、復職トレーニングを受け、ようやく正式に復職するはこびとなった。


2 復職後すぐの仕事

復職トレーニングを終えた直後は、「ぼちぼち働けばいいよ 」と言われたものの、翌週には残業をしていた。

しかし、復職後の僕には残業が認められていないため、いわゆるサービス残業、いうなれば違法労働である。

ただし、休職前からザラにあったので、さほど気にはしていなかった。
また、残りはするものの、休職前よりは圧倒的に時間が少なくなったのは事実なので、むしろラッキーくらいに思っていた。

復職してみると、僕がいない間、意外なほど仕事は普通に進んでいた。

休んだら仕事が回らない、と思っていたが、案外そんなことはないのだ、と気づいた。

もちろん、周りの同僚らが血反吐を吐きながら進めてくれたものだろうが、その人がいなければ出来ない仕事なんて、ほぼないのだと感じた。

自分がいなきゃ成り立たないなど、ただのうぬぼれだった、と思うと、逆に安心した。

3 異動

復職して2ヶ月、なんとか仕事をこなし、晴れて異動となった。
比較的負担の少ない部署への異動だった。

異動の発表される一ヶ月前、人事との面談で、「異動したければさせてあげられるが、異例の期間の異動なので、君の経歴に傷がつく」と言われた。
迷わず「異動したい」と伝えた。

昇進したところで給料は数千円しかアップしない制度なので、そんな小遣い程度の昇給よりは自分の健康を第一にしたいと思ったからだった。

しっかりまじめに人のために、をモットーに頑張っていたが、本当に大変なとき、他人はなにも役に立たないのだと知った、自分を守れるのは自分だけだと知ったことが大きかった。

学生時代、インドをバックパック1つでひとり旅したときでさえ変わらなかった僕の価値観は、うつを通してガラリと変わった。

4 今回のまとめ

復職後、異動を申し出て、負担を軽減させてもらった。

次回は異動後について書きたいと思う。
異動で負担が軽減して、薬も徐々に減らしていったが、というお話。
今回も最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

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