瀬戸ちどり

在宅医、終末期や緩和ケアにも従事。年子の3男1女の母。ステイホームを機に『鬼滅の刃』に…

瀬戸ちどり

在宅医、終末期や緩和ケアにも従事。年子の3男1女の母。ステイホームを機に『鬼滅の刃』にハマる。『奏送のフリーレン』もお気に入り。好きな音楽は、EGO-WRAPPIN、BTS、女王蜂、Maroon5、BrunoMars、東京事変、髭、大橋トリオ、Mr.Children、SPITZ。

最近の記事

奏送の在宅医

在宅診療クリニックを立ち上げて1年がたった。 私自身は生来が無精者気質にもかかわらず、まったく正反対の性格の夫にレールを敷かれるがまま、目の前のお勤めに精一杯の毎日でなんとかここまできた。 10年前に弟の闘病と別れを経験し、医師としても家族としても未熟さを感じて以降、子育てを理由にして、最前線からは遠く離れ、細々とパートタイム勤務で在宅診療を続けていた。当初は在宅診療の世界は未経験だったにもかかわらず、前職のクリニックの院長先生やベテラン看護師さんたちにあたたかくご指導いた

    • 鬼滅の能狂言鑑賞記

      去年の暮れに人気アニメ・鬼滅の刃の能狂言を観に大阪へ行った。 我が家は親も子も鬼滅の刃の大ファンだ。鬼滅の刃の関連イベントには、オーケストラや原画展などこれまでもたくさん参加してきたのだが、鬼滅の刃を題材に新作能狂言が披露されるというニュースを聞いたときは驚いた。しかも、監修は人間国宝の大槻文藏さん、そして演出は野村萬斎さんによるとのこと。この舞台を何としてでも観に行かねば!と思い、この一年、子供達と能楽の舞台に何度も足を運び、事前学習を重ねてきた。 敷居が高いと感じてい

      • 青森旅行記〜ねぶたの思い出

        この夏、瀬戸家は青森に旅行した。夫に私、小学2年生の長男、年長組の次男、年中組の三男、2歳の長女、いつものようにジイジとバアバにも応援を要請しての総勢8人での2泊3日の遠出だ。 青森へは2回目である。前回は数年前、まだ新型コロナが騒がれる以前、三男坊がお腹にいる際に秋田と青森を縦断した。その旅行がとても楽しかったのと、相変わらず獅子舞、鬼、ナマハゲといった日本の民族文化にハマっている三男坊にも興味をそそる場所に違いないと踏んだのだ。 青森といえば、ねぶたが思い浮かぶ。ちょう

        • ちどり流茶道のススメ

          もう二十年近く前のことだが、出雲で過ごした学生時代に私は、裏千家茶道に入門した。 宍道湖を挟んでお隣の松江は、京都、金沢にならぶ日本三大お茶処だ。その松江藩主・松平不昧公は大名茶人として知られ、不昧流という武士風の流派を大成させている。そのためこの水の都・松江には、若草をはじめとする見た目も美しいお菓子が多く、彩雲堂や三英堂、風流堂などの有名和菓子屋が市内のあちこちにあった。 余談だが、私のペンネームは故郷の瀬戸内海と実家の地名からとっているが、松江城は別名・千鳥城とも呼ばれ

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          獅子舞

          我が家には4人の子どもがいる。小学2年生のしっかり者の長男を筆頭に、俊敏な次男(5歳)、お調子者の三男(4歳)、おてんばな長女(2歳)と続く。 我が家は一家を上げて『鬼滅の刃』の大ファンなのだが、唯一、三男だけは『ナマハゲ』や『雷さま』と言った正統派(?)の鬼好きである。どのくらい鬼好きかというと「あと何日で節分なの?」「節分のために豆まきの練習をしなきゃいけないね」と誕生日よりもクリスマスよりも節分を楽しみにしている程である。 そんな三男に、新たな運命の出会いがあった。

          タンポポという生き方

          上皇后 美智子様の著書『橋をかける』の中で、幼少期に出会われた本がその後の人生に幾度となく影響を与えたといったような事をお話しされていた。 では私に影響を与えれくれた本って何かなと思いを巡らしたところ、すでに物心ついて久しいけれど、何度となく読み返しているある本が一番に浮かんできた。 『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子・著 私の中高時代の母校の姉妹校の元理事長にして宗教者であるシスター渡辺による、自伝的な要素もある著書。自己啓発本は数多あるけれど、こちらの本は、多感な

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