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文章力を身につける最良の方法|キャリア10年で得た答え

文章がうまくなることをこれまでの人生で、それなりに重要な事項として位置づけてきた。プロということであれば、記者・編集者として10年近くだ。仕事でもそうだし、プライートでも本を読むことが好きで「どうやったら文章がうまくなるか」「文章がうまくなりたい」と常々考えてきた。

先の投稿では、文章に向き合う際の意識の在り方として、「文章力を語りづ来る要素それぞれに目を配り、個々の完成度でなく、バランスこそが最良の文章だ」と気ままに提案した。


この考えに賛成するもしないももちろん自由だけど、まぁ実際に「どうやったら文章がうまくなるのか」ということを自分なりにまとめてみたい。

いきなり答えだけど、これに尽きると思う。自分よりも文章が格段に上手い人からフォードバックを受けること

まずは順番に話を展開していきたい。

文章を客観視するのはプロでも難しい

どんなに文章がうまい人でも、完全に文章を客観視して書くのはやっぱり難しい。完璧に書けたと思っても、うまい人だろうが思い入れがない人の文章であろうが、論理的な瑕疵や矛盾、面白くなさを見つけることは、結構簡単だと思う

だからまず誰でもいいから文章を見てもらうこと。これは非常に重要なことだ。時間的(締め切りに追われている)にも心理的(人に見てもらうのが恥ずかしい)にも難しいのであれば、「未来の自分に見てもらうこと」もいい。

つまり文章を書いた翌日、理想を言えば、文章の内容を忘れるくらい日を置いて。自分から離れることはもちろんできないが、自分の文章をより遠くに置くことは時間が手伝ってくれる。他人に見てもらうくらい離れた自分から見ると随分と違うはずだ。文章を寝かせてみること。

この話でいえば、村上春樹は自分の奥さんに最初の読者になってもらうという。何か月か寝かせた後で自分の小説を見てブラッシュアップする作業を得ている、とどこかのコラムで紹介していた。

文章を客観視するのは非常に重要な作業だけれど、「自分より格段にうまい人」でなければ、不十分な点もある。ここから得られるのは、「なんか面白くない」「説得力がない」とか抽象度が高いフィードバックだと予想される。

それも非常に重要な指摘だ。それには必ず理由があるし、自分のなかで原因を突き止めて、改善することもできる。

Aからフィードバック→改善点を自分で考える→Aに改善されたか確認

非常にいいと思う。でもこれって限界があると思う。フィードバック前の文章が65点だとしよう。自分で思いつく改善点や表現方法には、限界がある。上記の作業を得て引きあがる文章の得点は2~3点ってとこだろう。

言いっぱなしフィードバッカーには気を付けよう

それでは、本題。自分よりも格段にうまい人といったのは、もちろん非常に論理的で具体的なフィードバックを得られること。これは非常に重要だ。

でもそれよりももっと重要なのは、「答えを知っている」ことだ。正直言って、非常に論理的で具体的なフィードバックならそれなりに頭が良ければ誰にでもできる。極端な話、文章を書けなくても論理的な思考ができる人なら。

「指摘しましたよ、あとは修正してください」。まぁ捉え方によっては言いっぱなしだし、無責任でもある。そもそも、「フィードバックはできるけど、修正する能力がない人間」もたくさんいるはずだ。そんな人から偉そうにフィードバックされても、そもそも腹の底から受け止めにくいよね。

70点の文章が80、90点になる過程を見られる

ここからは視点を変えて、自分より格段にうまい人の視点で、最適なフィードバックをひも解いてみたい。

彼らはまずは、修正・改善点を指摘する。そして書き手に、自分の頭で考えてもらう。それは何回でもいい。僕が駆け出しの記者だったころは、800字くらいの記事でも3、4回も書き直しを命じられた

300字くらいのコラムを10回以上書き直しさせれらた同期もいて、何回書き直しさせられたかをある種の謎の武勇伝として語ったりもした。笑

書き直しをさせられる書き手はどうするだろう。修正・改善点の「答え」がわからず、模索する。言っていることは分かる(もちろん分からないでもいい)、でもそれを適切に表現する方法が見当たらない、答えが分からない

誰でもいいから第三者からフィードバックを受けたパターンと同じ。65点の文章が2~3点上がる程度だろう。

68点になった文章をどうするか。自分の文章力では限界だ。あと2,3日を費やしても70点いくかいかないかだろう。

80点と90点とジャンプアップする方法は、自分よりも格段に文章がうまい人に実際に文章に手を入れてもらい、そして答えを教えもらうことだ。

フィードバックを受けた側とすれば、何回も書き直しをして、自分ができうる限界まで頭を使って、表現した後だ。何回も何回も向き合った文章だから、隅々まで理解しているはず。

だからこそ、最後に具体的に80、90点の文章を教えてもらうことで、理解度も高い。80、90点の文章をどのようにして書けるのか完全にではないが、分かるはずだ。

次に自力で文章を書いたとしていきなり80点とはいかずとも、自分がどうやっても越えられなかった70点の壁を越えて71点の文章は書けるかもしれない

文章のレベルアップのコツは、自分よりも格段に文章がうまい人から適切な指導を受けること。

もちろん、精神的・時間的(あるいは金銭的)な負担も大きい。自分より格段に文章がうまい人を見つけるのも難しい。さぁいまから始めよう、というわけにはいかない。でも、これこそが最良の方法なのだから、いずれ訪れるチャンスをしっかり掴めるように、頭の片隅にだけでも置いてもらえると嬉しい

このメゾットは特に、ライティングの書き出しの人たち、これからキャリアを積んでもらいたい人に特に有効だ。「答え」というレベルをこえて文章の芸術性を高めたい、と言う人には不向きな気がする。

そもそも芸術性が高い文章を目指す人のマインドとして、文章に答えがあるという考えそのものがなじまない可能性もある

それに、村上春樹のような文章力が至上の人は「自分より文章が格段にうまい人」は存在しないのかもしれない。村上春樹より文章がうまい人はいるかもしれないが、格段となると、探すのが非常に困難だし、もしかしたらは存在しないのかもしれない。笑  まぁ仮にいるとしたら村上春樹だって、「自分より文章が格段にうまい人」に文章を見てもらうはずだ。


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『鶏と卵問題はすでに解決済み。現実があるから言葉があるのではない、言葉があるから現実があるのだ!!』(byぺーポー先生)Career:新聞記者→雑誌編集者→web編集者