ライク・ア・ヴァージンは巨根好きの女の歌だ
「趣味は?」と聞かれて映画と答える人がいるが、映画なんて誰だって好きだ。ぼーっと見てりゃ2時間なんてとっくに過ぎるし、見終わった後は何か達成感みたいなものに包まれる。
でも色んな映画を漁ってもビビッとくる映画のオープニングシーンには中々出会えない。
そんな中、1番好きな映画のオープニングは?と聞かれれば僕は迷わず"Reservoir Dogs"と答える。"Train Spotting"や"Baby Driver"、"Back to the Future"とか印象に残っているオープニングはいくつかあるが、やっぱり"Reservoir Dogs"が1番だ。何回見てもマジかっこいい。
この映画は黒のスーツとポマードでキメた男たちがレストランで何気ない会話をしているシーンから始まり、その後レストランを出た後、George Bakerの"Little Green Bag"をBGMに男たちが並んで歩く姿がスローモーションで流れる。緊張とリラックスのバランスが絶妙に入り混じったこのオープニングが芸術的に素敵だとか評論家みたいなことを言ってるんじゃない。誰が見ようが何も考えずにみようがこのオープニングはキマり過ぎてマジクールなんだ。分かる人には分かる。とにかく観たこと無い人は今すぐにスマホのNの赤字をタップしてくれ。
そして、このオープニングシーンは僕に少年時代を思い出させてくれる。
僕が子供の頃夢見ていたのはアメフト選手だった。熱狂的なファンとスタイル抜群のブロンドのチアリーダーに迎えられ、スモークの中からス登場するNFLのプロ選手達が神々しく、心の底から憧れた。それは当時の僕にとって日本のプロ野球よりも、大阪のスーパー玉出よりも、叶姉妹よりも、何よりも輝いて見えた。そしてNFL選手がスローモーションで派手にスタジアムに入場するプロモーションビデオを毎日見ていた。
「憧れの男たちがスローモーションで登場する」
"Reservoir Dogs"のオープニングを見るたび、NFLの入場シーンがオーバーラップされ、憧れの気持ちが湧き上がってくる。
少し話は変わるが、いつだって男には「憧れ」が必要だと思う。憧れはころころ変わったっていいが、とにかく抱き続けることが大切でそれは男という蒸気機関車が力強く前に進むエネルギー源みたいなもんだ。憧れという薪を焚き続け前に進む。憧れが僕たちの喉を乾かし、目が血走るほどの欲を掻き立て僕たちを突き動かす。レールは自分が思い描くままに敷けばいい。
僕は色んなものに憧れて薪を焚き、時速140kmで突っ走っている。ブレーキは今作っている最中なんだ。
あれ…何の話をしてたんだ…?
まあ気が向いたら観て欲しい。
Reservoir Dogs...
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