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3分で作品解説 -バンクシー《Sale Ends》-

《Sale Ends》制作の背景

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再掲:Banksy《Sale Ends (v.2)》

本作品は、2006年にLAで開催された個展「Barely Legal」(意味:かろうじて合法)のために制作されました。
この個展はハリウッドスターやセレブが集まり、バンクシーのアメリカでの人気に火がついたとされている重要な個展です。

バンクシーのアメリカでの人気に火をつけた個展として重要なものでした。

「ギャラリーPOW」閉店時初めて発売

2017年12月にバンクシーが自身のシルクスクリーン作品を発売していたギャラリーPOWこと「Pictures on Walls」が閉店。

POWはBanksyをはじめするグラフィティやイラストの作品を扱う、ロンドンのギャラリーでした。

2003年のオープンから15年にわたり営業してきたPOWの閉店前に、約11年間販売せずにいた記念作品として抽選で発売されたのが本作品《Sale Ends》でした(限定500部)。

バンクシーのアーティスト活動を語る上で重要な存在であるPOWのエンディングをかざった、一つの節目を象徴する作品とも言えます。

この作品から何が読み取れる?

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再掲:Banksy《Sale Ends (v.2)》

バンクシーの作品は風刺的な要素を含むものが多いため、何を意図しているのか?と考えるのも、彼の作品の楽しみ方の一つですよね。

作品には16~17世紀の絵画に描かれた聖書の場面に登場するような人々がモノクロで描かれています。しかし、彼らが嘆くようにして視線を向けているのは磔刑に処される救世主ではなく、真っ赤な板に"Sale Ends Today"(販売は今日で終わり)と白文字で書かれた看板です。先進国においてもはや "聖なるもの"として崇められている「消費主義」を象徴的に表現しているようにも読み取れます。

こういった先進国における行きすぎた消費主義・資本主義をシニカルに描いた、バンクシーらしい作品となっています。

本作は、バンクシー本人のサインつきであることだけでなく、バンクシーが自身の作品の販売や真贋鑑定を行うために設立した機関「ペストコントロール」による証明書つきの真作。バンクシーのプリント作品の中でも大変人気が高い作品です。シルクスクリーンの刷りが生々しく、作品状態も非常に良い一作となっております。

【Banksy Weeks】開催中!

ANDARTでは【Banksy Weeks】と題した「ANDART」と「YOUANDART」の合同キャンペーンを開催中です。

第1弾 
3月6日 正午12:00「YOUANDART」バンクシー関連作品期間限定発売

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第2弾
3月7日 (日) 正午12:00「ANDART」オーナー間売買開放・バンクシー《Sale Ends (v.2)》

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キャンペーン第2弾では、ANDARTで初めて取り扱ったバンクシー作品である《Sale Ends (v.2)》のオーナー間売買を開放します!バンクシーのアメリカでの人気に火をつけた個展のために制作され、ギャラリーPOWの閉店に際し最後のリリースとなった幻の作品です。
詳しい情報は画像をタップ!

第3弾
3月13日 (土) 正午12:00「YOUANDART」バンクシー関連作品期間限定発売

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キャンペーン第3弾では、バンクシーのオフィシャルポートレートとして知られる作品Monkey Mask Session シリーズの作品を販売します。コマ送りの動きとなっている作品《Banksy Monkey Mask Session Enlarged Contact Sheet AP》は作家保存版の貴重なアーティストプルーフとなります。


第4弾
3月14日 (日) 正午12:00「ANDART」オーナー間売買開放・バンクシー《Jack and Jill (Police Kids)》

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キャンペーン第4弾では、《Jack and Jill (Police Kids)》のオーナー間売買を開放いたします。こちらはANDARTでの販売開始後7分で売り切れた大人気作品です。鮮やかなスカイブルーから感じられる爽やかさの対局にあるブラックユーモアが効いており、解釈を受け手に委ねるバンクシーらしい風刺作品です。

第5弾
3月20, 21日 (土・日) 「ANDART」ピカソ・バンクシー展示イベント開始日に発表がございます。
内容は当日まで非公開とさせていただきます、、!お楽しみに!

ANDARTとは?

ANDARTのサービスについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの動画をご覧下さい!

ここまで読了いただきありがとうございました!次回もお楽しみに!

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