何もかもひとまかせな昆布夫の行く末を想像するゆるい妻
面会交流にNPO法人を使いたいと主張してきた夫。
ほう、そうか。全面的にお前が金銭の負担をするのだな。まあそれなら良かろう。
最初の調停にも同席を拒否られたので、ああそうなのか、そんなに会いたくないのか、とも思いつつ、突然出て行って20日後に離婚届けが送られてきた身としてはどこか納得できない気持ちもなくはないが、じゃあ会いたいかと問われればそうでもないので、まあよしとする。
思えばプロポーズの言葉も、
“僕をしあわせにしてください”
だった。自分でどうにか工夫をして、自らの手でしあわせを掴み取るなどという勇ましい気持ちなど、もともと持ち合わせてはいないようだったので当然と言えば当然か。
NPO法人に面会交流の仲介をお願いする
そしてこのNPO法人。いったい幾らかかるのかと言えば、一回の面会同伴に5,000~10,000円ほどかかるらしく、(同伴ってキャバクラかよ)婚姻費用の仮払いすら強固に応じなかった夫からすると鼻血を噴出しかねない出費ではないかと思うのだが、それは気に留めないらしい。それなら養育費に回してやればいいのではないかと思うのだが、もう結局、人の金なのでその使い道をわたしがどうのと口を出すのも面倒くさいので、スルー。
いつまでお願いするのだろう
ところでこのNPO法人に、夫はいつまで頼るつもりなのであろうか。
娘の結婚式にも同伴してもらうつもりなのだろうか。
想像してみる……。ちょっとウケる。
“僕をしあわせにしてください”
そう言って、これから先も夫はさまよい続けるのかもしれない。まあ、わたしの人生から除外されていく人間の行く末など気にしている暇もないので、流すことにする。
海面に横たわり、しあわせを求めてさまよう破けた昆布を思い浮かべて、おもわずコーヒーを吹く。
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