【映画感想】サイコ2(1983)
ヒッチコックの名作「サイコ」の22年ぶり(といっても80年代)の続編。名作の続編でしかも監督はヒッチコックじゃない、となったらあんまり見る気がしないですよね、ぶっちゃけ。
ただ、映画好きの知人がオススメしてくれて、半信半疑で視聴。
結果、めっちゃ面白かった!盛り上がったー!名作続編の高いハードルを越えている!
確かに、前作は60年代モノクロの雰囲気と急展開サイコパスで金字塔を打ち立ててますが、その前作へのリスペクトたっぷりの2も良い!
ストーリーは前作とつながっていて(冒頭演出もニクイ)、ノーマンと妹さんは続投。映画世界でも現実でも22年が経過していて流れがリアル。前作の後日談のようなのほほんさは皆無なのもリアル。
中年になったノーマンのスラッとしたスタイルに品のあるふるまいとマザコンサイコパスなギャップもいいし、幻覚とかじゃなく物理攻撃最強な設定がいい。
サイコパス老人たちの力が強すぎるところとか姉妹で行動がリンクしすぎだよとか変装が雑だよとかツッコミどころがあるのもいいよね(笑)
サイコパスはメンタル的なところだけど、結局みんながフィジカルでカタをつけるあたり、ヒッチコック的サイコパスって感じ。
ラストに向けた助走がしっかりしているのもやっぱりいいんだよなぁ。
特に、ノーマンのママからの電話シーン!ママと彼女に取りあいされちゃう俺のニヤニヤとハイテンション。抑圧と服従。これはもうダメだ感が素晴らしいし、さらなるメリバなエンドになるのも良かった!ちょいと和ませてからのスピード感(笑)もいいし、カメラワークもいい。イスばらっばらになってて笑ってしまいました。
前作『サイコ』はもちろん必修とした上で、ぜひ見てほしい良作です!
↑初見のテンションが非常に高い前作。本当に今見ても輝く金字塔。
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