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留学生のためのシェアハウスをつくりたい! 神戸大学大学院生陶鑫(タオシン) 課題解決P・2期振り返り


 参加の動機について教えてください。
私たちは、現在日本で留学生が抱えている問題を解決するために、ベンチャー企業を立ち上げることを検討しています。 住まいの問題、就職の問題、地域社会に溶け込むためのさまざまな問題があります。 従来のビジネスモデルでは利益優先ですが、私たちは社会的課題の解決はスタート地点です。高い初期投資を必要とし、必ずしも高いリターンを維持することはできません。だからこそ、日本の金融機関などから資金調達に関する情報を入手したいので、今回のプロジェクトを参加しました。

左から2人目が陶鑫(タオシン)さん


どんな課題に取り組みましたか。
日本で生活する外国人留学生はいろいろと問題があります。 まず、お住まいの問題があります。 留学生が来日した当初は、日本語での会話もままならないし、自分に合った部屋を借りることもできない。 その一方で、日本には空き家がたくさんあります。 私が在籍しておる神戸大学の周辺には、空き家がたくさんあります。 最もシンプルなアイデアとしては、現在空き家になっている住宅を改造して、留学生に提供することです。しかし、宿舎の提供だけでは、留学生の短期的な問題を解決するだけで、長期的な問題は解決できない。 ですから、留学生が日本の地域社会に溶け込み、日本文化の素晴らしさを体験できるよう、このような物理的な場所での活動をもっと増やしていきたいと考えています。
 


4ヶ月の活動内容、活動の成果、今後の事業の展望・目標を教えてください。
この4ヶ月間の活動で、このアイデアを洗練させ、政府機関など様々なところから支持と関心を得ることができました。 現在は、銀行融資を受けることが主な課題ですので、主にビジネスモデルや将来のキャッシュフロー計算書の作成に取り組んでいます。これで契約した物件ができたので、次の焦点は工務店さんとの連携です。昨今の物価高や人件費などを考えると、金銭的な内容も考慮しなければならない重要な要素です。資金面では、オープンソースとコスト削減の2つを考えています。 オープンソース側では、銀行からの融資を探すだけでなく、外部の投資家からの支援をより多く確保できるようにする必要があります。 コスト削減の面では、DIYやデザインに協力する大学生を募集する予定です。 これにより、コストを削減し、学生の目線に立ったより優しい環境を作ることができます。
 
メンターはどのように活動し、どの様な存在でしたか。具体的エピソードを添えて教えて下さい。
私たちのメンターは、日本政策金融公庫の銀行家です。ファイナンスとリースの専門分野において、豊富な経験と幅広い人脈を有しています。 また、日本の資金調達環境について、より深く理解し、知識を得ることができました。 彼の指導のもと、次のステップに向けた具体的な資金調達の戦略を練ることができました。
 
活動を終えての感想を教えてください。
一定期間内に定期的に開催するよりも、1つの期間に集中して議論し、フィードバックする方が良いかもしれません。 まず、スケジュールが重なりにくいこと、そして、改善点や新しいアイデアが突然出てきて、一緒に議論したりコメントしたりできないことがあります。
 

プロフィール
陶鑫(Tao-Xin)
私は現在、神戸大学大学院経営学研究科の博士課程に在籍する研究者です。 同時に、私は中国企業の代表として、日本での海外事業展開も行っています。 私が参加している事業は、個人事業の一環で、社名は「ShareMate」です。中国やオーストラリアでの事業に関連するものです。 このプロジェクトは、新しいビジネスモデルによって、日本でより多くの空き家を地理的に活性化させようというものです。 これにより、留学生に宿泊施設を提供すると同時に、地域社会に文化の多様性という価値をもたらすことができるのです。


メンターの小谷さん

メンター
小谷健太郎(株式会社日本政策金融公庫 神戸支店中小企業事業 副事業統轄)1997年中小企業金融公庫(現・日本政策金融公庫)入庫。2006年日本生産性本部出向。静岡支店、金沢支店等にて中小企業向け融資業務に従事。2011年大阪支店融資課長、2015年人事部人財育成課長、2017年広報部報道課長。2020年7月から神戸支店中小企業事業総括課長、2022年3月から同店副事業統轄。神戸大学大学院経営学研究科卒(MBA)、中小企業診断士、日本生産性本部認定コンサルタント。



 

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