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日本人は○○が敏感(前編)

本番に弱いと言われる日本人

どこから見た目線なのかは理解していませんが、『日本人は本番に弱い』と言われているそうです。

実際にネットなどで調べてみても、海外の見識者から「日本人は論理的思考が苦手」など出てきたり、スポーツの世界でも成績の出せる選手が本番で実力を出せないなど言われてます。
もちろん、大谷翔平のように活躍する選手もいますが、活躍する選手は海外に流出してしまいますし、あくまで少数派です。
本番に弱いというのはスポーツの業界に限らず、人前でスピーチをしたり、試験で実力が発揮できなかったという方も多いのではないでしょうか。

しかし、日本人ならでは感性で処理すれば変わります。
その素晴らしき日本人のストレスをパワーに変える考え方を紹介していきたいと思います!

精神的な不調を訴える日本人は年々増えている

令和4年雇用動向調査結果の概況を19歳~39歳までの退職理由で圧倒的に多かったのは「労働時間や休日などの労働条件が悪かった」というのが最多で、ごく僅かの差で2番目に多いのが男女ともに「職場の人間関係が好ましくなかった」となります。
確かに、入社する前とした後での違いに戸惑ってしまったり、人間関係が悪くなるとその場にいづらい状況に繋がりますから、ここにあるような方々はきっぱりと辞めて次のステップに進んでいますからそれはそれで良いと思います。
しかし、問題なのは上記のような悩みを抱えているのに動き出さずにその場にいてしまう方々です。
特に、近年ではうつ症状や実際にうつ病になってしまうという人が増えてきていて、その波はビジネス業界だけでなく、子育てノイローゼや子供のうつが増加しているということが大きな問題となっているのが現状です。

アメリカ生まれのメンタル・ヘルスは日本人にあっているのか?

令和4年中における自殺の概況』の中で、うつ病による自殺は「健康問題」にカテゴリーされていて、2014年から2022年までの8年間を見ると増加しているのがわかります。
メンタル・ヘルスという概念がアメリカから日本に輸入されたのは92年頃です。
それにも関わらず、自殺者が年々増加しているのはメンタル・ヘルスの手法が日本人にあっていないからではないでしょうか?

概念が違う。日本人と欧米のストレス反応

メンタル・ヘルスで行われる認知療法は『認知』を大切にします。

人はストレスを感じるとき、出来事に対して感情が出て行動に起こします。
例えば、

上司に酷いことを言われた(出来事

私は傷ついた(感情

手を出してしまったり、引きこもる(行動

出来事に対して認知する違いで感情や行動が変わります。

欧米人のストレス反応/アナトミスト江戸人

つまり、出来事がストレッサーとなり感情や行動がストレス反応となります。

認知療法では以上のことから認知を変えればストレスは無くなると考えます。

しかし、これはイエスとノーしかない人間には通じますが多くの日本人には当てはまらないと私は考えます。
なぜなら、日本人の精神はもっと過敏だからです。

空気を読むという日本人の特性

よく「空気を読んで」とか言われることが多くありませんか?
日本人は空気を読んで顔色を伺うという習慣がありますよね。
元々、日本人は村社会など小さい括りでの生活をしていたから、嫌なことがあってもちょっと我慢する、そして穏便に済ませるというのが習慣でした。
それは、日本人が事前に察知することが得意、つまり、精神が敏感であるということの表れです。
西洋人からすればテレパシーのように感じる能力だと思います。

つまり、日本人の精神が敏感であるが故に、イエスかノーだけで判断するのは、ストレスをなくすことは極めて難しいのではないでしょうか。

日本人の繊細な感情の動きは、古語の「こころ」に似ています。

ストレスにさらされたときに私たちはこころが揺れます。
そして、ストレスが去ったらこころの揺らぎは収まりますが、またストレスがやってきて再度揺れることを繰り返します。
ストレスに出会ったら揺れる作用が「思ひ」です。
このようにどんなにストレスが去っても常にストレスはやってくるものだから、それは自分自身の性格や認知を直しても、揺れるこころはなくならない、むしろ、こころを揺らすために「思ひ」はストレスを招き寄せると私たち日本人の祖先は考え、それを現代の日本人も引き継いでいるということです。

日本人のストレス反応/アナトミスト江戸人

つまり、先に述べた認知療法のように、認知を書き換えればストレス反応が変わるという思考をもつ欧米人とストレスは常に引き寄せられるものだから認知を変えても違う形のストレスがまた来ると捉える日本人だと思考そのものが違うと考えられます。

では、どうしたらいいのでしょうか?

それは日本人の呼吸と声に隠されている

『天下のうつけ』と言われた豪放な織田信長は、絶対に負けると言われていた桶狭間の戦いの直前に「人間五十年」と言われる舞を舞い、大声で指示をだし電光石火の如く城門を駆け抜け今川軍に勝利しました。

人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻の如くなり

信長は負けたら死ぬという中で、あえて舞を取り入れ、恐怖を克服して、それをエネルギーに変化して今川軍に勝利したそうです。

このように、日本人には恐怖(ストレス)を活力(エネルギー)に変える力があり、それを発揮するためのトリガーが呼吸と声だと言われてます。

どのような呼吸と発声をすればストレスをエネルギーに変えることが出来るのか。

後半に書いていきたいと思います。













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