猫背直さなくても大丈夫な理由
無理に直す姿勢は猫背より悪し
整体院や接骨院に行くとよく言われるフレーズを知っていますか?
「姿勢を良くしましょう」
「猫背はよくないです」
肩こりや腰痛で悩む人口って日本では8割を超えてるとも言われています。
確かに、そのような症状に悩む方の姿勢を見ると猫背であることが多いです。
しかし、猫背を無理に変えた正しい姿勢は猫背より悪いです。
今回はその理由を特別にお教えします。
物理を優先しすぎるべきでない
整体院にご来院される患者様の問診で、肩こりや腰痛でお悩みの方で多く回答されるのが『寝てるときの不調』です。
ほぼ肩こりや腰痛の患者様は訴える症状の一つです。
そして、それを深堀していくと、
「枕が合わない」とか「マットが合わない」と物理的なところから評価して症状を改善を試みようとしている人が大多数います。
ハッキリ言わせてもらいます、大きな間違いです。
体の症状は物理的な部分だけで起きるわけではありません。
そこには必ず『心』の状態が付属してついてきます。
体と心は密接に繋がっていて、心の状態により体は変動します。
例えば、
「めっちゃ会社に行きたくない!!」
ってなったときの姿勢はどうですか?
胸を張って立っていますか?
反対に、
「推しのアーティストのライブが一番前の列で見れる!!」となったときに、背中を丸めてますか?
つまり、心の状態が上がったり下がったりすることに連動して姿勢が変わります。
なので、枕やベットを変えるような物理的な変化では肩こりや腰痛などの症状は改善されません。
ただし、枕やベットを変えて、テンションが上がった場合は、それに限りません。
反り腰になるなら猫背の方が抜けてる
解剖学的にある正しい背骨の形は日本人の背骨とは異なります。
胸の部分が丸くなり腰が反れているような背骨の形は解剖学の教科書などで生理的彎曲(S字彎曲)と言われます。
あたかもこれが正しい姿勢だと思われますが、日本人はS字彎曲でありません。
腰から首にかけて緩やかなカーブをしていて直線的(いわゆる平背)です。
平背の日本人が無理にS字彎曲を作ろうとすると腰や首などに無駄な力が入ります。
そして、背筋を伸ばそうとすると、平背だから故に腰を無理に反ります。
腰を無理に反って反り腰を作るから腰痛がひどくなります。
反り腰が強くなるくらいだったら猫背の方が膝が軽く曲がって鼠径部が緩くなるので背骨に負荷のかからない状態が維持できます。
まとめ
心の状態が姿勢に影響する
物理的な物で姿勢を良くしようとしない
日本人はS字彎曲ではなく平背であることを理解する
反り腰になるくらいなら猫背でいるほうが楽
以上のこと理解すると自然体の姿勢が意識出来て肩こりや腰痛になりづらい姿勢ができるようになります。
以前の記事でもお話しましたが、日常生活は西洋文化で溢れていますので、どうしても日本人本来の姿勢を維持しようとすると弊害がでてしまい、西洋文化に合わせた姿勢をしてしまいがちになります。
だからこそ、スイッチにオンとオフの切り替えが大切です。
外にでるときはビジネス良い姿勢。家に帰ったらプライベート良い姿勢に切り替えて、体の緊張をリセットする時間を作ってみてはいかがでしょうか?
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