ビジネス良い姿勢とプライベート良い姿勢を使い分けろ!!それこそが姿勢治癒学だ!!
整体師という仕事を始めた頃、勉強会で正しい背骨の形は『S』の形をしていると解剖学で教わり、それが事実なのだからと腰痛などで悩んでいる患者さんに説明してきたのですが、臨床経験を積ませてもらう内に気付いたことがあります。
それは、腰痛やぎっくり腰になった患者さん達のほぼ9割が反り腰になっているということに。
解剖学テキストに載る背骨の疑問
解剖学通りの正しい背骨の位置が『S』という形をしているのであれば、腰の位置は反ることが当たり前ですよね。
でも、腰が痛いって訴えている人のほとんどは反り腰が強くなっているっておかしいって思ったんです。
腰痛いって言っている人の中には、それこそ、解剖学のテキストに出てくるような綺麗な姿勢にも関わらず、「腰が痛いから何とかしてほしい」と整体院にお越しになっているんです。
本来なら綺麗な姿勢なので痛い訳がないのに、腰を触るとガッチガチに筋肉が固くなっているのが分かりました。
そこで、疑問に思ったんです。
『本当に正しい姿勢はS字なのか』
そして、施術前後の写真を撮影させてもらい調べると、一番多い姿勢は背骨が解剖学的生理的彎曲に比べると比較的真っすぐな形をしていて腰の反りが少ない状態の方が腰痛が少ないということが分かりました。
それは、S字弯曲を作れば腰痛がなくなると考えていた私にとってはとても驚きの結果でした。
実は西洋の生活様式は日本人の骨格に合っていない?
先ほども書いた通り、腰痛を訴える多くの方は反り腰になっています。
では、なぜこうまでにも反り腰が強くなっている人が多いのでしょうか?
それは、椅子や机などの家具は、日本人の身体仕様に作られていないからです。
こんなことを聞いたことはありませんか?
西洋人は肩コリという感覚がないということを。
僕の運営する整体院には、海外の方もお越しになります。
お話を聞くと「痛いは分かるけどコリはよく分からない」と一言。
今まで見た外国人の方でカナダの方やナイジェリアの方にも聞いたことがありますが同じこと言われました。
一方、中国やフィリピン、韓国などのアジアの方々は「コリという感覚はある」とのこと。
これは骨格の違いによって、コリやだるさを感じるのではないかと私は考えます。
欧米人や西洋人のようなコーカソイドやネグロイドは基本的に骨盤は前傾で、足は大腿骨に比べ膝から下の骨(脛骨・腓骨)が長いです。
それに対して日本人は、骨盤が後傾、足は脛骨・腓骨より大腿骨の方が長めの人が多いです。
これによって、椅子に座るときにバランスを取ろうとすると、腰を反り上げるように背もたれに背中をつけ座ると、腰が楽に感じます。
このような座り方は、お腹の力が緩んでしまうので、骨盤を抑える力が弱まります。
下腹部に力が入りづらいので骨盤が過度な前傾姿勢となり反り腰になった結果として腰が痛くなります。
西洋の生活様式が馴染んでしまっているので、仕事や学校にいるときの姿勢とプライベートの時の姿勢を上手く使い分けて、リセットをすることが今、必要なのではないでしょうか?
今こそ、ビジネス姿勢とプライベート姿勢を使い分ける!
学校や仕事に行くと必ず椅子に座りますよね。
そんなときは、バスタオルかクッションがおススメ!!
背もたれと腰の間において、背中をもたれないようにしましょう。
浅く座ることで、骨盤の本来の座るポイントである坐骨で座ることができ、且つ、腰が痛くなく楽に座ることができます!
ビジネス姿勢は西洋の生活様式に適した座り方なのでこのように座るだけでも腰の負担は軽減されますよ!
そして、家に帰ったらビジネス姿勢からプライベート姿勢にシフトチェンジ!
ポイントは骨盤の部分は壁に付けずに頭と背中全面を壁に付けて座ることです!
日本人の骨格は、骨盤後傾の背中はやや真っすぐ気味ですので、この座り方をすることで、ビジネス姿勢で疲れた背中をストレッチ矯正していきます。
足もしっかり伸ばすことで裏モモ(ハムストリングス)にもストレッチがかかるので坐骨にかかった負担もリセットされます。
この姿勢は多くの日本人が楽に感じること間違いなしです!
背中の矯正が終わったら、小さい椅子に座るようにしましょう。
膝がお尻より上にあるのが分かりますよね?
この位置に膝があることで、先ほどと同様に裏モモ(ハムストリングス)にストレッチが軽くかかります。
反り腰が強くなるのはハムストリングスが固くなるからです。
ビジネス姿勢で疲れたハムストリングスはプライベート姿勢でしっかりリセットをして切り替えをすることで腰痛の不安はなくなります。
座れば必ず楽に感じるはずですので是非試してみてください!!
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