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【2-6(3)】循環器系 - リンパ系 国試過去問解説

↑ 解剖学マガジン記事一覧(目次)

【2-6 循環器系 - リンパ系】
 ■【2-6(0)】リンパ系学習プリント
 ■【2-6(1)】リンパ系 解説
 ■【2-6(2)】リンパ系 一問一答
 ■【2-6(3)】リンパ系 国試過去問(このページ)

【2-7 上肢の脈管】

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【あん摩マッサージ指圧師】国家試験問題

<1994 あマ指 27>
胸骨の後方で心臓の前上方に位置する臓器はどれか。
 1.上皮小体
 2.松果体
 3.胸腺
 4.甲状腺

【答え】3

【徹底的国試対策】2-6 循環器系 - リンパ系.163

この問題は3番が正解です。
胸腺は心臓の前部から上部にかけて存在します。
縦隔前部〜上部です。

その他の選択肢について確認します。

1. 上皮小体:甲状腺の背面に2対
2. 松果体:間脳の背側(第三脳室後上方)
4. 甲状腺:甲状軟骨の前下面

<1994 あマ指 31>
リンパが胸管に注ぎ込まない領域はどれか。
 1.右上半身 
 2.右下半身 
 3.左上半身 
 4.左下半身

【答え】1

【徹底的国試対策】2-6 循環器系 - リンパ系.164

この問題は1番が正解です。
右上半身のリンパは右リンパ本幹へと注ぎます。

それ以外、下半身左上半身のリンパは胸管へと注ぎます。

<1996 あマ指 28>
集められたリンパ液が胸管を通らない部位はどれか。
 1.右上肢 
 2.左上肢 
 3.右下肢 
 4.左下肢

【答え】1

【徹底的国試対策】2-6 循環器系 - リンパ系.165

これもほとんど同じ問題ですね。
1番が正解です。
右上半身のリンパは右リンパ本幹へと注ぎます。

それ以外、下半身左上半身のリンパは胸管へと注ぎます。

<1998 あマ指 31>
胸管について誤っている記述はどれか。
 1.呼吸器の一部である。
 2.乳ビ槽から始まる。
 3.腸からのリンパが注ぐ。
 4.左静脈角につながる。

【答え】1

【徹底的国試対策】2-6 循環器系 - リンパ系.166

この問題は1番が正解です。
胸管は最も太いリンパ管で、循環器のリンパ系に属します。呼吸器系ではありません。

その他の選択肢について確認します。

2. 胸管は乳び槽より始まります。左右の腰リンパ本幹腸リンパ本幹の合流部は少し膨れていて、乳び槽と呼ばれます。

3. 腸からのリンパは、腸リンパ本幹へと集められ、乳び槽へと注ぎます。

小腸の栄養吸収では、糖とアミノ酸は毛細血管に吸収され、門脈へと集められますが、脂質は中心リンパ管に吸収されます。

そして、乳び管より腸間膜を通り、腸リンパ本幹へと注ぎます。

食事後は、小腸からのリンパは脂肪滴を含み白濁しているので、「乳び」と呼ばれます。

4. 胸管左静脈角へと注ぎます。
静脈角は内頚静脈と鎖骨下静脈の合流にできる、角をいいます。

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この大変な時代に医療従事者を目指す方々へ。時代は変化していますが、いつの時代でも大切なことは不変です。それは勉強を続けること。今日という日、今という時間を大切にすること。解剖学は医学の最も基礎となる学問です。

あん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師をはじめ、柔道整復師、理学療法士・作業療法士や看護師、医師を目指す方々の解剖学国家試験対策のマガジ…

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