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鼻腔と咽頭の外側壁

呼吸器系-31-鼻腔の外側壁-SQ1200


こちらは正中よりやや左側の矢状面より、左の鼻腔と咽頭の外側壁をみた図です。

咽頭
咽頭鼻部:鼻腔の後方
 ・咽頭陥凹:耳管隆起の後方にあるへこみ
  (ローゼンミューラー窩)
 ・耳管咽頭口:耳管の開口部。
  耳管により咽頭と鼓室は連絡し、中耳の内圧を調整する
  (大気圧と等しくする)
 ・耳管扁桃:耳管咽頭口の周囲に対をなして存在
 ・耳管隆起:耳管咽頭口の後ろで、耳管軟骨によるふくらみ
咽頭口部:口腔の後ろ。軟口蓋が咽頭鼻部と後部の境界となる
 ・口蓋咽頭弓:口蓋咽頭筋によるふくらみ
 ・舌盲孔:分界溝の後端にある陥凹。胎生期の甲状舌管の遺残。
咽頭喉頭部:喉頭の後ろ
 ・喉頭蓋:喉頭蓋軟骨と粘膜よりなる。嚥下時に喉頭口を塞ぎ、誤嚥を防ぐ。


鼻骨:鼻の付け根を構成する一対の骨
鼻尖:はなさき
外鼻孔:鼻腔の入り口
蝶篩陥凹:鼻腔の後上方で、蝶形骨洞が開口する凹み
篩骨篩板:鼻腔の上壁。嗅神経が通過する
鼻腔
 ・鼻前庭:外鼻孔の近く。重層扁平上皮
 ・鼻粘膜:鼻前庭の奥。多列線毛上皮
 ・鼻甲介:鼻腔の外側壁よりひさしのように迫り出す
  ・上鼻甲介:篩骨の一部
  ・中鼻甲介:篩骨の一部
  ・下鼻甲介:独立した骨
 ・鼻道:各鼻甲介の下に形成される空気の通り道
  ・上鼻道:後篩骨洞が開口
  ・中鼻道:前・中篩骨洞、上顎洞、前頭洞が開口
  ・下鼻道:鼻涙管が開口
 ・後鼻孔:鼻腔の出口、咽頭鼻部に続く
  ・後鼻孔弓:鼻腔の外側壁で後鼻孔を形成するヒダ

副鼻腔
 ・前頭洞:中鼻道に開口
 ・蝶形骨洞:鼻腔の後上方に開口


上唇:上のくちびる
下唇:下のくちびる
口腔前庭:歯列弓と頬の間
固有口腔:歯列弓の後ろ(固有=ほんとうのという意味)
 ・軟口蓋:粘膜と筋肉
 ・硬口蓋:上顎骨+口蓋骨

 ・上縦舌筋
 ・オトガイ舌筋
オトガイ舌骨筋

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