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解剖学e-learning 開発までのストーリー

今年度から開始した
かずひろ先生 解剖学e-learning


このe-learningは、2020年から昨年度までに行なったオンラインの解剖学講座の資料、アーカイブ動画を分割し、いつでも好きなときに学習できるようLMS(学習システム)にしたものです。

質問も可能ですので、つまづきもしっかりサポート。 学生の皆さんが効率良く解剖学を学び、それをしっかり臨床にもいかせるように、私もがんばってコンテンツを拡充させていきます。

開発ストーリー

私は2019年に指圧学校の教員を退職し指圧治療院を開業したのですが、すぐに2020年のコロナ禍となり、経営危機となりました。

はじめての緊急事態宣言の時、大規模小売店舗やほとんどの学校も閉鎖されていました。

元々、専門学校で解剖学を教えていたのもあり、資料のベースもあり、パソコンも得意なのでzoomやYouTubeで配信もできる。

今、自分が解剖学のオンライン講座を無料で行ったら、せっかく志をもって医療系の学校に入ったのにまだ一日も授業が始まっていない、多くの学生さんたちに貢献できるのではないか。

そんな思いで、2020年4月にzoom解剖学オンライン講座という名称で開始いたしました。

オンライン講座を始める上で注意を払ったのが著作権です。 学校教育では著作物を使用し授業プリントやスライドを作成することができますが、学校教育でないオンライン講座では著作権違反となります。

私は著作権が消失した80年以上前の解剖学名著やCreative Commons BYライセンスの図を素材として資料を作成しています。

80年〜100年以上前の解剖書は全てが手書きなので精細で美術のようです。 人類の共通財産とも言える巨匠たちによる解剖学の名著。 私はそのような図から、ラテン語やドイツ語をPhotoshopで除去し、ホワイトバランスや色合いを調整、背景透明化をして素材とし、Illustratorで日本語をかぶせて資料を作成しています。それを元にプリントやスライドを組み立てています。

2021〜2022年は夏期講習、冬期講習、国試前アナトミーブートキャンプという形で講座を行い、2023年は8月から6ヶ月講座にして、毎週の授業にしました。

2024年度から開始した「解剖学e-learning」はこれまでの資料や講義のアーカイブを学習システムにしたものです。

買い切りのライフタイムアクセスになります。(ずっと利用できる)
私の本業は指圧ですが、解剖学の資料作成やより良い講座化はずっと続けたいと思っています。

まずは神経解剖学を完成させ、来年以降ですが運動器もぜひ作成したいと考えています。

ライフタイムアクセスなので、解剖学e-learningは1年生に特におすすめです。 学生生活の初めのうちから効率的な解剖学学習を行い、他の科目の理解にも活かしてください。

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この大変な時代に医療従事者を目指す方々へ。時代は変化していますが、いつの時代でも大切なことは不変です。それは勉強を続けること。今日という日、今という時間を大切にすること。解剖学は医学の最も基礎となる学問です。

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私の知識やスキルなどが、どこかの誰かのお役に立てることはとても嬉しいことです。ありがとうございます。