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お客様とカウンセラー様をつなぐマッチングアプリ Bloste (ブロステ)
代表の橋本なずなです。

私はいま、生きている。
そう感じたのは、先週と昨日、そして今日のことだった。

【 Ep.1 】先週の“苦しみ”

私はいま、「信じる」という仕事をしている。
人を、そして自分を。手も足も動かさずに、ただじっと時が来るのを待っている。

思えば 信じること は、私がこれまで最もしてこなかった事かもしれない。
不安や心配事があれば、いつでもこの手で解消してみせた。
自分が行動することは、人に頼るよりも時間にゆだねるよりも簡単だからだ。
自分ではどうにもできない問題が、私はこの世で一番苦手なのだろう。

「信じる」ということ。
それは日が昇り、沈むまでの空をただ眺めて、お地蔵さんのように穏やかな表情を浮かべながら、じっとそこに佇む。
それが、いまの私に課された仕事。

はじめは抵抗した。何かしたかった。動いている、という実感から安心感を得たかった。
「信じる」という仕事は、実感を得られない歯がゆさだけを与えられたような気がして不服に思った。

けれど、『夢は、ぎゅぅっと握られたこぶしの中にあるよりも、そこから手放した時にはじめて叶う』と訊いたことがある。
私のこぶしから放たれた希望は、いま、どこにいるのだろう。何をしているのだろう。

私は希望が届くことを、ただじっと待ち、信じている。

【 Ep.2 】昨日の“醜さ”

昨日、友人と会った。彼とは一年ぶりくらいに顔を合わせた。
彼が大学を卒業し、この春から東京の商社に就職するからと、その前に挨拶がてら時間を作ってくれた。

彼の就職先のこと、大学のこと、両親のことなどを訊いた。
短い時間だったけれど、私の心には強烈な感情が植えられていた。

色で例えると、べっとりとした、くすんだ赤。
水気の少ない粘り気のある質感、爽やかさとは対極の赤黒く深みのある色。そんな色の感情が、私の心のなかでうごめいていた。

その感情が何であるかを知ったのは、その夜のこと。お風呂上がり、ドライヤーで長い髪を乾かそうと椅子に腰かけた時だった。
ドライヤーのスイッチを押しても風が流れず、コンセントが刺さっていないことに気が付いて「チッ」と舌打ちをした。

舌打ちをした自分に自分で驚いて、ハッとする。
私、腹立っているんだ、イライラしてるんだ、と。

べっとりとしたくすんだ赤、その正体は 怒り と 悔しさ だった。

私は勉強ができるタイプではない。
高校は不良の生徒が集まるような学校だったし、数学のテストでは全問回答して全問不正解、正真正銘の “0点” を取ったことだってある。
それに私は、会社に就職することはきっとできない。
間違っていると思えば相手が誰であろうと黙っていられない性格に加えて、週休2日制・フルタイムで働く体力と気力が私には無い。

良い大学を卒業して、立派な企業に就職をすると話す彼が、
そしてそれがラッキーでも、奇跡でもなく、日々彼が積み上げた努力の結晶であることも分かるから、

そのすべてが、私のコンプレックスを刺激していた。

「だっさ、アタシ」
そのつぶやきは、ドライヤーの音にかき消された。

【 Ep.3 】今日の“生きてる実感”

大阪梅田、ビルの30階にあるカフェで、私は親友に気持ちを伝えた。
「これ以上、私にできることはないよ」と。

彼女との付き合いは8年にもなる。
人の一歩後ろを歩くようなタイプで、周りの意見に合わせて生きている彼女は、人の前に出て先陣を切りたがる私とはなんだかんだ相性が良い。
けれど、私はここのところ、彼女の “無関心という自傷行為” に限界を感じていた。

何を訊いても、何を話しても、彼女の行き着くところはいつも浅瀬で、
自分自身のことを知らない、知ろうとしない姿に苛立ちさえ感じてしまっていた。

では、これまでどうやって関係を深めて来たかというと、
橋本なずな a.k.a. 破壊神 である私が、彼女の心の扉に強引に押し入っていくことで成り立っていた。
否が応でも壁を壊して、心を開かせることで繋がることができた。

けれど8年になるいま、私の手で開けられる扉は、すべて開き切ったことに気が付いた。残る扉は、彼女の持つ鍵でしか開けない。

「これ以上、私にできることはないよ。」
「もっと深く関わりたいから、あなたから教えて欲しい。私に教える為に、まずは自分にもっと関心を向けてあげて欲しい。」
「カウンセリングとか受けるのも一つだよ、自分が何者かを知る為に。」

本当は、このまま友達をやめてしまおうかとも思っていた。見ているモノや話が噛み合わないとして、関係が終わっていくのなんてよくある話だから。
けれど、もしもこれ以上理解し合えないのであれば、
思っていることをぜーんぶ言って、理解されなかったことを理解して終わりたい、そう思った。

『…受けてみようかな、カウンセリング。』

私は彼女の返答に驚いた。
何かと躊躇しがちな彼女が、カウンセリングに、自分自身を知ることに興味を示してくれたことが嬉しかった。

その喜びは、私の声が届いた事をも意味していたから。
私は a.k.a 破壊神であり、noteなどの文章も自己満足で書いている。
誰かに有益な情報を届けようなんて思いではなく、ただただ自分の心の健康のため、気持ちを吐き出す目的で一方的に、自慰的に書いている。

私の言葉が読者に届くか届かないかは、さして問題にはしていなかったが “相手に届かなければ無いのと同じ” そんな風に思う日もあった。

そんな葛藤が私の胸のうちにあることを、彼女は知らない。

そんな彼女に届いた私の言葉には、やっと命が宿った気がした。

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ビッチだった私のこと

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