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“ワンオペ育児”という言葉はなかったけど・・・

私にはふたりの娘がいます。
長女は29歳(既婚・子ども2人)、次女は20歳(大学生)
子育てはほぼ終了しています。

9歳差の子育ては、何もかも重なってバタバタ!ということは
あまりなく、ひとりひとり丁寧に向き合えたものの
その分、長い間走り続けるマラソンのように感じていました。
(次女の大学卒業までとするとなんと31年間!!)



毎週土日は決まってワンオペ育児

夫は自営業で平日休み。
土日は確実にワンオペでした。
(正確には、まだ「ワンオペ育児」という言葉はなかった頃)
夫に協力してもらう期待は持てず、最初から諦めモードでした。
(仕事を頑張る夫に何も言えなかった私・・・)

長女が小さかった頃は毎週末、車で30分の実家に通い
両親や妹に助けてもらっていましたが
小学生くらいになると、習い事が入ったり
実家に飽きて「お出かけしたい」と言われたり…
生まれて間もない次女も連れて
近くのショッピングセンターや公園
ファーストフード店に通う週末を過ごしたものでした。


つらかった“土曜参観日”

幼稚園では、6月の参観日は土曜日と決まっていました。
「父の日」に合わせた、実質“父親参観日”
毎年「お父さんと一緒」をメインに
・子どもを抱っこして走る
・肩車(またはおんぶ)して高いところのものをとる
・新聞紙で道具を作って遊ぶ(主に戦いごっこみたいなもの)
といった、ハード系の遊びが用意されていました。
私以外にも何人かのママが参加されていましたが
小柄で力のない女性には、なかなか過酷な内容…
正直、毎年この日は憂鬱でした。

運動会や秋祭り、発表会なども
土日開催がほとんどだったので、ほぼ一人で参加しました。
(時々実家の母も来てくれました)
夫も“丸投げ”というわけではなく
仕事の合間を縫って1時間だけ来てくれたりもしましたが
私にとっては「焼け石に水」状態・笑
「世の中は“週末休みが常識”の世界で回ってるんだな」と
行事の度に痛感したものでした。

孤独との闘い

ワンオペ育児を強いられた週末
体力的に「しんどいな」と思うこともありましたが
何より辛かったのは孤独感でした。

土日にお出かけすると、家族連ればかりすれ違う
パパとママと一緒にいる子どもたち
私しかいない娘たち
考えても仕方ないと思いながらも
「この子たちはどう思っているのだろう」という思いが頭をよぎる

だんだん心の余裕がなくなってしまい
小さなことにカリカリして怒ってしまう
子育ての悪循環

なぜ私はひとりで子育てしているのだろう
「仕事」は何にも勝る切り札なの?
夫への恨みも沸いてくる

自分を追い詰めて、狭い世界に1人きりのような気持ち
勝手に孤独という殻を作って閉じこもっていました。

あの頃の私は、夫に訴えることができませんでした。
オンラインの仕事を始めたとはいえ、収入面ではまだまだ少なく
心のどこかに負い目があった。

なにより「夫は仕事、妻は子育て」という昭和の親世代からの
呪縛から離れられなかった面もあったと思います。


もっと自分で考えて、生きやすくする方法を考えればよかった…
いまの私から昔の私に、言いたいことはたくさんあるけど
それは、いまの私は「今日まで生きてきた経験値」と
「いまの時代を知っている」というメリットがあるから…

だから、昔の私にはただ「よく頑張ったね!」という言葉を贈りたいです。

今でもワンオペはあるけれど・・・

いまは令和の時代
若いパパさんたちがベビーカーを押したり
抱っこしてお子さん連れで歩いている姿を普通に見るようになりました。
ママがいなくても全然大丈夫
子ども達もそれが当たり前のように楽しそうな姿を見るにつれ
時代は変わったなと思います。

長女は、夫さんの仕事の関係で、時々24時間ワンオペ育児をしています。
文句を言いつつも、お友達と遊びに行ったり、時には私も手伝ったり
工夫しながら上手く過ごしているようです。
我が家と決定的に違うのは、休みの日の夫さんが
積極的に子育てに加わり、家事もこなしているというところ。
「休みの日に頑張ってくれているからワンオペは仕方ない。
私が頑張る!」
という長女の姿を見て、うらやましく思うこともあります。

こんな書き方をすると、私の夫はどんだけ鬼なんだ!となりますが笑
私の夫も、それなりの協力はしてくれていたし
夏休みには無理をして子ども達との時間を作ってくれました。
そのことにはとても感謝しています。

とはいえ、現役パパさんたちには完敗・・・
せめて、これからは負けずに家族孝行してくださいね~!
と思う今日この頃です(^^;)




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