先生の本音。
不登校が激増した理由と、保護者はどうすべきかについて先生が感じておられることについて、分かりやすい記事を見つけたのでまとめてみました。
この感覚の先生は割と身近にもいらっしゃるので、保護者の方々がこういうことで心を痛められることがないようにと、自分を責められることがないようにと願っています。
不登校が増えた理由
子どもたちが集団生活をする機会が明らかに減って、我慢力や忍耐力が落ちた。
テレワークで自宅にいる保護者が増えたから不登校が増えた。
子どもが嫌な思いをしたり、毎日のように学校から電話かかってきたりするくらいなら、保護者のほうは「学校へ行かなくてもいい」と思っても仕方ない。
以前は、「あそこの家の子、不登校らしいよ」などと言われるのではないかという怯えが親のほうにもあり、でも最近はそんなことを気にする人が確実に減っててそれも不登校児が増えている一因。
保護者たちは、習い事をしてみて合わなければやめるという感覚に近くなっているのかも。
現在、増えている不登校児は、それほどの強い意志はもっておらず「何となく行きたくない」、「周りが『そんなに嫌な思いをするくらいなら行かなくていいよ』と言うから行かない」などの選択的不登校。
学校に行きたくない理由は友達との関係ではなくて、教室に座って授業を受けることが苦痛だからという子も増えてきているように感じる。
現代の子どもたちの様子
我慢する力、忍耐力が落ちているから、コロナ禍以前と同じように𠮟ったり指示を出したりしても子どもたちは動かない。
最近、原因がよくわからないという不登校児が増えているが、例えば、「無気力が原因」だとしても、なぜ無気力なのか本人もよくわかっていない。
学校と保護者の関係
教師が多忙だといわれる原因の多くは保護者対応にある。
まずは学校と戦わないということ。
多くの場合、保護者の方は、「子どもが行けない原因が学校にある」と思いがちなので、強い口調になってしまったり、先生や学校を攻撃したりしてしまう。
先生との関係が悪くなって、「あの親は要注意」などというレッテルも貼られてしまうから学校の先生に色々言うのはお勧めしない。
「わが子のためにやれることはやりたい」と思うお気持ちはよくわかりますが、だからと言って学校にたくさん不満をぶつけないこと。
心の中では「ナニクソ!」と思うことがあるかもしれませんが、公立学校であれば、翌年は担任が変わる可能性もあるので、いったんは、年度末の3月までの辛抱になり、クラス替えがあればまた状況も変わる。
決して口を出すな、ということではなくて、大切なお子さんを預けている学校なのですから、戦いすぎないことを前提にしつつ、相手のことも尊重しながら、譲れないことはしっかり提案していくことが必要。
最近は、どこの学校にもスクールカウンセラーが常駐していますし、どこの市区町村にも相談窓口はありますから、保護者が相談する間口は以前に比べて確実に広がっている。
タブレットの有効活用
最近は、生徒ひとりに1台ずつタブレット端末が貸与されていて、学校に来ない子どもともオンラインでつながることができるので、不登校の子も、学校の様子や情報がわかっています。
学校に来なくても個別に指導できることもあって、タブレット対応の指導に追われ、ますます教員が多忙になるという負のサイクルになり、他の教員がフォローに入らなくてはなりませんから、学校全体が多忙に。
保護者の心得
「学校に行ってほしい」と思っているのに、子どもは「行かない」となると、今度は「全部私のせいだ」と、自分自身を責めてしまう親御さんも多い。
そんな親の姿を見た子どもは、今度は「学校に行けない自分が悪いんだ」と、自分を責める。
先生も保護者から責められることでどんどん疲弊していく。
「まぁいいか」くらいにのんびり構えていてほしい。
先生は解決策を共に考える仲間だという意識をもっていただければと思う。
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