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本からはじまる妄想の旅。


週末、KIRI CAFEにて本にまつわるイベントが開催されるそうなので、自分の本棚からもいくつか本を持っていこうと思う。(体調はぼちぼち回復し、いくつか仕事も再開しはじめました)

本棚で見つけた「世界がもし100人の村だったら」という本を手にしたのは、いつのことだっただろうか。2008年第1刷発行と書かれているので、高校生の頃なのかもしれない。

ひさしぶりにめくってみたら、やっぱりそこには大事なことが書かれていて。

ドネラ・メドウズは言いました。
貧しい人びとがしあわせになるためには
金持ちになる必要はない、
5つのことが満たされればいい、と。
1つめは、きれいな空気と土と水
2つめは、災害や戦争のために
ふるさとを離れなくてすむこと
3つめは、予防をふくむ基礎的な医療をうけられること
4つめは、基礎的な教育をうけられること
そして、5つめは、伝統文化に誇りをもち、
それらを楽しむことができること。

あの頃、この文章を読んで思ったのは、大学でそれを解決できるような勉強をしようということだったけれど、今日読んでみて気づいたのは、先進国と呼ばれている国々でも、5つきちんと満たされているかどうか、危ういのではないかなぁということでした。


すくなくとも、今のわたしを日本の平均として考えるならば、1〜4までは満たされてると思うのだけど、5つめってどうなんだろう。

伝統文化に誇りをもち、それらを楽しむことができること。

そして、1〜4は専門的な分野になってしまうけれど、5はわたしにもできることかもしれないし、そうしていくことで土地に対するアイデンティティが生まれるのではないかと思っていて。


土地とアイデンティティの結びつきを紐解くのが伝統文化で、解かれたものを再び結ぶのがアートかな。もしくは、どちらの作用もあるかもしれない。

そういったところに、本質のようなものを知りたくてやって来た人たちの関わりしろがあるといいなと思う。そういう旅をしてみたいし、そういう旅をしたい人をこの町でも案内できるようになりたいな。



いま、日本でこのテーマをきちんと掘り下げた先に、世界が見えてくる気がして、少しうれしかった。わたしが地元でのプロジェクトを積み重ねたら、どこか別の国や地域でもお役に立てる日が来るかもしれない。

もちろん、住む人も価値観も違う場所で、「ここだけを抑えておけば大丈夫」なんていう虎の巻はない。それは、現場で働くわたしが一番よく知っている。

ただ、自分の学びや仕事が世界とつながる瞬間は、わたしにとって、すっごくロマンがあることなのだ。



そんなところまでは流石に恥ずかしくて伝えられないけれど、週末のイベントにはこの本を持っていこうと思う。大事にしてくれる人の元へ届くといいなぁ。

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