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今日のメモ。


自分の手が届くところからはじめよう! と思うようになったのは、大学で「開発経済学」を学んでいたからだと思う。

ODAやNGO、国際ボランティアによる支援、BOPビジネスやマイクロファイナンス、クラウドファンディングなど、幅広く法律、経済、経営、政治、あたりを扱う学部の授業のなかで一番興味のある分野だったと思う。

(まあ、もともとそのあたりを勉強したくて選んだ学部だったしね。)


机上の空論になることを避けたいのに、金銭的にも時間的にも日本にいるとなかなか現場を知ることができない。自分ごととして捉えているつもりでも、どれだけ文献を読んでも、どれだけゼミで話し合っても、現地の人とこころを通わせながらなにかを一緒にするところまではできなかった。

そんな状態で、このテーマを継続していけるイメージが全く湧かなくて。自分がそこにいて処方箋的に役立つことはできても、本当の意味で役に立てるほどのスキルがなにもなかった。


そんなある日、入学した時からずっと気になっていた「3.11」が頭をよぎった。国内のことですら、わたしはなにもできていないのに、「国際協力」や「貧困国の開発」を語っていることに違和感があって。

その夏に現場を見ようと「福島」に行ったのだけれど、わたしにはテーマが大きすぎて、当時のあたまでは消化しきれなかった。けれどもあの日、ちゃんと目で見て聞いて伝えることをやろうと思ったのよね。


話がすこし逸れてしまったけど、福島での出来事やその後訪れたオックスフォードでの出会いもあって、ひとまず1番近くの「地元」からはじめることにした。


結局わたしは、その場所で暮らしながらまちの人たちと一緒になにかしていきたいし、だからそうしてるんだと思う。

いくら大学の講義室で学んでいても、最後にどうしたいかを選ぶのはそのまちで生きる人たちであることに気づいた時に、その「意思」に寄り添える自分になりたいと思った。外からはいくらだって見えることや言えることはあるけれど、「実践」までたどり着かなきゃその議論の意味がない。


遠くの場所に対していますぐには、気が付いた時にモノを買う、支援するというアプローチくらいしかできないけれど、もう少し先の未来で関わりしろを見つけられたらいいな。


ふと、そんなことを思い出したのは、なんでだったんだろう。

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