見出し画像

Still under the fog.


これまでのことを少しだけ俯瞰してみると、昔から「聞かれる」とか「頼まれる」ことでわたしは成り立ってきたんじゃないかと思う。

テストの答案を見せてほしい(本当はあきません)、塾の宿題やってほしい(本当はあきません)、明日は何時の電車に乗るのか教えてほしい、このメモを彼に渡してほしい、この技術を教えてほしい、ちょっと相談にのってほしい、これについてどう思う?、イベントや授業で話してくれない?、こんな課題があるから一緒に考えてほしいんだけど・・・


だれかの「want」に応えることがそこまで苦にならないのは、たぶんそれをすることでじぶんの経験値があがると思っているからなんだろうな。たとえば、友達の塾の宿題で勉強すれば結果的にわたしが賢くなるし、電車の時間を調べることでじぶんが詳しくなる。

見返りを求めている訳ではないけれど、付随するなにかがあれば基本的に引き受けるのがいいと思っている。

もちろん、わたしの時間は限られているし、興味関心もあるのですべての「want」に答えることはむずかしいけれど、基本的には小さい頃から「聞かれる」とか「頼まれる」がベースにあるので、仕事にしていくのはこっちの方がいいんだろうな。

じぶんがやりたいことは、誰にも干渉されずに黙々とやりたいはずだし、実際のところそうなってるもんね。


・  ・  ・  ・  ・

「飽きない」を「商い」にしていけたら、たぶんそれはすごく幸せなことなんだと思う。今日偶然出会った80歳のおじいちゃんと、世界中からやってきたアーティスト達とのやり取りがおもしろかった。

80歳になっても元気なのは、農業をしていることもあると思うけれど、気持ちや考えが老けていないからなんだと思う。常に若者の言葉に真摯に耳を傾け、まだまだやりたいことがあるんだと語るおじいちゃんに、わたしもそうありたいなと思いました。


・  ・  ・  ・  ・

そういえば、この場にいることになったのも、はじめは「頼まれごと」だったなぁ。

アーティストさんと接するなかで思うのは、わたしには、真のクリエイティブみたいなものは備わっていないということ。なにかがやってきてはじめて、じぶんのなかにあるクリエイティビティが刺激される。

なにかがまざって生まれるものを、わたしは大事にしていきたい。

いただいたサポートは、より良い文章をかけるように有料noteや本の購入にあてさせていただきたいと思います◎